
村野藤吾設計の「千代田生命 本社ビル」(1966) に行って来ました。
(上写真左) 低層棟側から高層部本館を見る。池を挟んで高層部本館と低層棟をわけたプランとなっています。左側はエントランス棟。
(上写真右) 低層部茶室内から本館を見る。外壁を覆うのはアルミ鋳物の I型ルーバー。

2003年より目黒区総合庁舎として使われているので・・企業本社ビルだった頃とはやはり雰囲気がずいぶんと違っていると思われる・・ 建物全体に緊張感がないような気が・・ 張り紙サインや植木鉢、さまざまな備品等、余計なものが多く・・ちょっとした事でデリケートな空間は煩雑な印象になってしまう・・公共の建物なので仕方なしか・・ こうして村野建築が生き残っている事に感謝。


(右) お客用玄関の大きなT字型キャノピーを見る。これもラインが綺麗。ディテールの端々までデザイン力がいき届いている感じ・・ ランダムに林のように建った柱足元が真直ぐではなく、アールをつけ地面から生えてきた様な取り合い・・ 村野さんのいつものディテール、GOODです。敷石表面のテクスチュアもGOODです