ロシア人映画監督、アンドレイ・タルコフスキーのDVD3枚を大人買い 。
若い頃に見てとても感服した映画監督のラスト3本・・・
(上写真 左) ロシアでの最後の作品となった寓意のようなSF作品、その人の無意識にある一番切なる願いを叶える”ゾーン”と言われる場所を目指し、危険を犯して侵入する教授と作家と案内人、人間の切なる願いを叶えるゾーンという存在とは何なのか?「ストーカー」(’79)。
(上写真 中) イタリアで撮られた亡命後の初作品、18世紀にイタリア留学したロシア人音楽家の伝記を書くためにトスカーナを訪れたロシアの詩人は、そこで世界の終末が訪れたと信じて7年間も家に閉じこもっていた狂人に出会い、狂人の何かに惹かれいくが、狂人は詩人に世界を救うためのロウソクを託し、広場で3日間演説した後に焼身自殺・・詩人に世界は救えるのか?「ノスタルジア」(’83)。
(上写真 右) スウェーデンで撮られたタルコフスキーの遺作、突然引退したばかりの元俳優の誕生日、言葉を失った息子と”ある修道士の奇跡”について話しをしながら枯れ木を植えていたところ、突然核戦争が始まる・・核戦争から何とか世界を救おうと全てを神に捧げる事を誓い 奔走し・・最後には自らの家まで燃やしてしまう・・サクリファイス」(’86)。
映画に娯楽性を求めず、映画の芸術性を追求し、精神が不在した現代の人間というものの運命について、映画の中で何かの真実に到達しようとしたタルコフスキーの作品は・・ 感覚的でイメージ的・・登場人物達の行動や言動には理解が難しい部分も多く・・ 正直眠気に負けてしまう時もありますが・・ 非常に詩的に美しく、これぞ芸術的映画といった感じでgoodです。 アンドレイ・タルコフスキーは1986年の12月28日に54歳という若さで亡くなられました。