ル・コルビュジェ設計の「オザンファンのアトリエ」(1922) 。パリ市内の中心からやや南・・ルイユ通りから入る小さな道との角地に建っているアトリエ兼住居の3階建て・・コルビュジェの「白の時代」と言われる、白い四角い住宅ばかりを手掛けていた時代の・・最初期の実現作のひとつ。(上写真) 東側の外観を見る。
1階には車庫。外部の廻り階段から上がった2階が玄関・・3階は他階の1.5倍くらいの高さを取った、天井高が充分にあるアトリエ。このアトリエの主であったアメデエ・オザンファンは・・ コルビュジェと共に著書を出したり、雑誌を刊行したり・・絵画教育にも力を注いだ・・コルビュジェの盟友・・ピュリズムのフランス人画家。
(上写真) 残念ながら・・建物外観の大きな特徴であった、3階アトリエのトップライト(ノコギリ屋根)は撤去され・・ 竣工時とは様子が大きく違っています。
北側を向いた、2つの大きなノコギリ状屋根から取り込まれた光が・・トップライトとして降り注いでいる竣工時の3階アトリエ内部。トップライトと共に、北面と東面に向かった2つの大きな窓を、合わせて見ると・・ アトリエ内に “浮かぶ直方体” が見えてくる・・非常に明るく開放的なアトリエ。左手のロフト的な小スペースは階段で上がる小書斎。