投稿日: 2014年8月7日2020年7月26日 Finland「建築探訪 114」-Finland 6 / Otaniemi 「オタニエミ工科大学 付属礼拝堂」(1957)を探訪。設計はヘイッキ&カイヤ・シレン夫妻。オリジナルの建物は1976年の放火により焼失してしまっているので・・現在の建物はその後の再建。(上写真)アプローチより見る。 南外観を見る。東西両サイドの煉瓦壁が、この建物の大枠を限定しているフレームとして効いています 周辺の森と建物前庭を隔てる”丸太塀”。地面に立てたH鋼の間に、荒々しい丸太を落とし込んだ、校倉的な構成がオモシロイ 建物前庭からエントランス部を見る。左手には”丸太塀”と同じ構成による鐘楼。 木と鉄で組まれた梁が支える木造屋根と2つのガラス面によるシンプルな構成・・心に響く小さな祈りの空間。東西の煉瓦壁が外部からそのまま内部まで続いています。床も煉瓦・・煉瓦と木を中心とした簡素な構成 ハイサイド光が差し込む、南に面した大きな開口部・・その下には高さを抑えたエントランス。エントランスの先に丸太塀が見えています 祭壇を見る。超シンプルな構成の建物以上に、何の飾りもアイコンもない祭壇。祭壇に向かって祈る人々の視線の先に在るのは、ガラス面の向こうにある小さな十字架と木立のみ・・この辺のシンプルな宗教感/感性/感覚は、他のヨーロッパ圏の国々とはかなり違っている気がします・・ 日本人と同じく”木の文化”を長年培ってきた国だからなんでしょうか・・ なんとなく親近感を感じるフィンランド。第二次大戦の同じ敗戦国でもあったり この建物の大きなチャームポイントである・・印象的な屋根を支える”架構”。スチール斜材の存在が効いています 共有:TwitterFacebook