
アルヴァ・アアルト設計の「アルヴァ・アアルト・ミュージアム (1973)」を探訪。ユベスキュラ教育大の南・・勾配のついた敷地に建つ、窓の少ない外観の建物。正面まで辿り着くと・・竪繁げなその壁の構成が目を引く。建物正面にあたる南側外観は三面鏡を開いた様な外壁の構えだが、アシンメトリー&折れ点での微妙な段差・・シンプルそうに見えて、細かな工夫が見られる・・外観のデザイン。(上写真 南側外観を見る)



全体の平面形は一言二言では説明できない様な多角形。平面構成においては、この建物より少し前に計画が始まっていた「ラハティの教会」にも通じるものがあります・・展示や祈りの為の大きな主空間 + 諸室や設備の為の小さな機能空間が適宜適所で従属・・というカタチ。全くの自由にも見える多角形の平面構成も・・実は敷地の高低差に適応させようとした設計の工夫だったり・・





ピューッといってグッグッといい感じのカウンターがある・・1階のカフェを見る。残念ながら、ゆっくりとここでお茶する時間も・・このカフェの窓から見えるくらいすぐ側にある同じくアアルト設計の「中部フィンランド民俗博物館(1962)」をゆっくりと堪能する時間もなく・・次の探訪場所へと出発・・
Alvar Aalto MUSEUM – Alvar Aalto MUSEO
Helsinkiから長距離列車で揺られること二時間半・・Jyväskylä駅から1km程度のところにある「アアルト・ミュージアム」。すぐ南側にはユヴァスキュラ教育大学もあるので、合わせて見学するのが良しです。


1937年のパリ万博のためにデザインされた「アアルトベース」の作られる工程が良く分かる展示もあります。ヘルシンキのレストラン「サヴォイ」で使用されたことから「サヴォイベース」と呼ばれていることはあまりにも有名ですが、発表当初は「エスキモーの女性の革パンツ」と名付けられていたそうです…
なるほど!!! 型に入れて、ムニュっと出た所は・・CUTするんだ!!!