「建築-新しい仕事のかたち」

松村秀一先生の「建築-新しい仕事のかたち」を読む・・
1970年頃から40年近くにわたり、年間100万戸を切る事のなかった日本の新築住宅の着工件数は・・ここ数年100万件を超える事はなくなり・・今後も100万件を超える事はないそうだ。その様にして建てられてきた新築住宅の数は、とても膨大で(実に6000万戸)・・いまやその数は日本人1人あたり0.48件。つかわれなくなった住宅・・空家の戸数は800万戸。日本の総住宅数の1/7以上が空家となっている状態・・膨大な数の「箱」を戦後つくり続けてきた結果、日本にはいま多くの余剰空間が溢れているという事だ。

松村先生のこの本では・・日本でいま余りに余っている「箱」を、迷惑な物とは考えず、むしろそれは資産なんだと・・“空間資源”という資産として、この膨大なストックをいかに活用するべきかという・・お話が数々の具体例とともに紹介されています。箱を場として再生する仕事・・その可能性は充分に期待を持てるという事のようだ。
「箱物」という”ハードなモノづくり”においては、理想的な “現実との接触” を持ち得なかった日本の建築業界が・・「場」という”ソフトなモノづくり”においては、理想的な“つくる回路”を取り戻せる事に・・期待をしたい。

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