「nMYクリニック」-撤去&開始

今年の初めより計画を進めていた・・クリニックの工事が始まりました。天井材を落とし、床材を剥がし、間仕切壁などを撤去解体・・

もともとは高齢者施設だった建物を・・延床約200㎡の内科小児科に全面改修。コロナ禍に対応した・・”発熱等の体調不良の症状がある方”専用の診察/待合も設けた・・クリニックになります。

遺跡のような不思議な形・・改修の場合、普通だと既存土間コンクリートの上に配管をして、水廻りスペースは1段床が上がる事が多いのですが・・・床を上げずに水廻りスペースを設ける為に、既存土間コンクリートに切り込んで・・配水管等を設置。

「gangukan エントランス改修」

リフォーム後

「展示室として使用していた倉」を単独でお貸して、使って頂くことになり・・・玩具館のエントランス部分をプチリニューアル。

リフォーム前

表の道から・・それぞれが直接に入る事が出来る様に「間仕切壁を設けるだけ」の小規模リニューアル。開館から55年が経った”昭和な”玩具館も・・味があり良いのですが。減少した入館者を増やしたいという目的もあり、明るく入りやすいエントランスに改修。

リフォーム後

「新しく設けた間仕切壁」には・・・展示室内の様子や展示内容が分かる「写真や映像などの情報」を表示・・・広い敷地の全体像が分かる「フロアマップサイン」も表示。

リフォーム後

店内で販売している「商品を紹介するコーナー」もトリムデザインで設えました。

「arukura-sha」-竣工間近

arukura-sha」が・・もう少しで竣工!!!・・・アパートや保育園などが立ちならぶ小山の麓、化粧石鹸および犬用ケア関連の企画販売を手がける arukura-shaさんのアトリエ事務所への改修工事。まだ少し・・残工事はあるけれど、工程表通りで完成、引き渡し予定。

(上写真/外観を南面から見る。施主の第一希望であった「雨に濡れずに乗降できる駐車スペース」を・・建物の一部を減築して、実現。)

“築25年程の建物”の改築・・耐震性や断熱性なども含めた機能性やプランニング面での建築的な向上は当然ながら・・新しい事業を運営していく拠点として、日々フレッシュな気持ちで・・仕事と生活に挑める場所となる事を目指しました。事業がうまく進んだ何年後かには・・今回は手を付けなかった未改築の部分の計画を・・実行する事を楽しみにしています。

(上写真/オリジナルの石鹸を創作するアトリエ的スペースと事務所スペースがある2階を見る。壁、天井、床、家具をアンニュイなグレー系で揃え、差し色にブルーを用いた・・落ち着きのある内装としました。)

KAT – その3

倉敷市粒江出身の建築家/浦辺鎮太郎の設計により1961年に完成した小規模な美術館。70m以上に渡って路地に面して立ち上がる、玉石を埋め込んだコンクリート製の独特なデザインの南面外壁は、古い倉敷の街並みを守るボーダーラインとしての”城壁”でありたいとの建築家の思いが詰まった意匠。守るために攻めたデザインは・・”他の何処とも違う近代建築”の在り方を示しています。

KURASiX + URABEで協同開催した展覧会にて、トリムデザインが担当作成した「建築年齢啓発ポスター」は・・・身近にありすぎて見過ごしている建築の・・その存在と魅力を改めて再認識してもらう為に・・建築が竣工してからの年数を“人の年齢”にたとえて主張・・そして短い文章で建物のチャームポイントを簡単解説。

KAT – その2

(ポスター内の解説文) 日本を代表する建築家/丹下健三の設計により1960年に完成した建築。奈良東大寺の正倉院をデザインモチーフとした”コンクリート校倉造り”の外壁デザインが秀逸。丹下が尊敬してやまなかった”巨匠ル・コルビュジエ”の影響を感じさせるデザインが各所で見られます。浦辺鎮太郎の設計により1983年に美術館としてリニューアルオープン。

KURASiX + URABEで協同開催した展覧会にて、トリムデザインが担当作成した「建築年齢啓発ポスター」は・・・身近にありすぎて見過ごしている建築の・・その存在と魅力を改めて再認識してもらう為に・・建築が竣工してからの年数を“人の年齢”にたとえて主張・・そして短い文章で建物のチャームポイントを簡単解説。

KAT – その1

(ポスター内の解説文) 岡山県の土木技師であった小林篤二の設計により1917(大正6)年に完成した建築。1932年までは市役所として使われていました。塔屋のようにも見える南東隅部分だけを銅板葺き屋根、外壁全体を下見板張りとした”擬洋風建築”。浦辺建築事務所により改修設計が行われた後、1971年からは観光案内所/休憩所として利用されています。

KURASiX + URABEで協同開催した展覧会にて、トリムデザインが担当作成した「建築年齢啓発ポスター」は・・・身近にありすぎて見過ごしている建築の・・その存在と魅力を改めて再認識してもらう為に・・建築が竣工してからの年数を“人の年齢”にたとえて主張・・そして短い文章で建物のチャームポイントを簡単解説。

KURASiX -展覧会終了

トリムデザインにて、実行委員長を務めさせて頂いていた・・展覧会「浦辺鎮太郎の市庁舎ものがたり展」が終了致しました・・・美観地区の中心にある観光案内所の2階が会場という事もあり・・建築関係者以外の多くの方々にもお越し頂きました。旅行者の方、市民の方・・さまざまな方々にとって、ほんの少しでも“建築リテラシー”を深めて頂けるような・・ささやかな機会となっていれば、幸いなのですが。

「arukura-sha」-内装計画

arukura-sha関連の仕上げ材が並ぶ・・事務所の建材サンプル棚を見る。

現在、仕上げ工事中の「arukura-sha」・・事務所スペースの床/壁/天井は「モリスカラーのうすいグレー」をベースとした・・落ち着きのあるテイストの内装計画・・・差し色に抑えの効いたブルーを入れてみました。

まだまだ、内装工事はもう少し掛かりそうですが・・こんな感じの事務所スペース。南側からの光を受けて緑が映える裏山を・・北向きの窓から借景。

家具の面材にも、うすいグレー調の材料を使用。扉付き収納にオープン棚を組み合わせた家具も・・もちろん造り付けで、この事務所スペースに合わせてトリムデザインにて設計したものです。製作はオーダー家具を専門にされている「FREE STYLE」さんにお願いしました。

KURASiX -2022

当事務所も参加している「倉敷の6設計事務所による建築文化活動」のための集合体・・「KURASiX」からのお知らせです。

倉敷に数多くの素晴らしい建築を残された・・倉敷市出身の建築家/浦辺鎮太郎を紹介する”プチ展覧会“を・・浦辺設計と倉敷市観光課とKURASiXの協働で、開催 !!!

浦辺鎮太郎に絡め、今回の展示では・・・歴代の”倉敷市庁舎”の建物を紹介。浦辺鎮太郎の設計による現市庁舎(1980)、丹下健三の設計による前市庁舎(1960)、元は倉敷紡績本店の建物だった前々市庁舎(1932)、小林篤二の設計による前々々市庁舎(1917)・・4代に渡る”倉敷市庁舎”の建築を紹介。

会場となっている「倉敷館は、倉敷美観地区の中心にあるスペース。1階は観光案内所として利用され・・数年前に改修された際に、2階は誰もが自由に上がれて、休憩や飲食ができる広々としたスペースになっています。その一角を利用させて頂いた展覧会。

(上写真) 現倉敷市庁舎の模型は、2019年と2020年に開かれた大規模な展覧会の際に、神戸大学の学生さんの協力により制作された・・木製模型!!!!

展覧会の会期は2020年3月30日までとなっています。会期中は無休、開館時間は9時から18時、入場は無料。美観地区に遊びに来られた際には・・ぜひお立ち寄り下さい。

「arukura-sha」-下地工事

事務所の・・打ち合わせ机を置くスペースの背面に「飾り棚」。奥行きの異なるパラパラとした配置のニッチには・・メイン商品である「手作り石鹸」を並べられるように計画。

既存窓の”枠廻り”を見る。「枠なし」で壁仕上げ材を貼りまわす(枠なしは壁が傷みやすい)ので・・この部分だけには「枠なし用の専用下地材」を張って・・大工さんに、しっかりと作って頂きました。

玄関横のスペースを見る。天井は既存を撤去後・・新たな天井の“割り付け”に従って、新たな天井下地の「木桟」を取り付けました。天井の仕上げは「底目地3mmで、ケイカル板張り、7分ツヤで黒色に塗装」。壁の木板は”ラスモル塗り”用の下地材です。

合板を2枚使った・・大工さんの「仮設作業台」は、建築関係者の間ではお馴染みのものですが・・合板の抜き方に・・個性が出ます!!!・・こちらの現場では・・ミッキー?