「山地の家」-浴室模型

鮮やかな抹茶色のタイル面に、麻の葉、七宝、矢絣、網目・・などの和柄文様。現在工事中の「山地の家」の浴室タイル。10分の1の模型を作って・・文様柄の配置を検討中。

浴槽に浸かった位置からだと・・こんな感じの見え方。色もそうなんですが、柄が並んだ感じが・・図面だけでは、どうにもイメージがつかみ難いタイルだったので・・大き目の模型でCHECK。正面に横長ニッチ、左手に坪庭。海外にて出張中のお施主さん・・「いかがでしょうか?」

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「福島の家」- 躯体検査

この日は・・”住宅品質確保法に基づく瑕疵保険”の2回目の検査(1回目は基礎の配筋検査)。建築中の躯体(柱や筋交いの取付け状況)のCHECKを検査機関の方が来られて実施。

「福島の家」のLDKは・・天井高3.5mの一室空間。平面的には変則の五角形。南東に向いた正面に、巾2.7m×高2.5mの大きな開口。模型では何度も何度もイメージしていたが・・実際の空間に立ち、室と窓のプロポーションとバランスを、初めて実感&確認できた、この日・・・この仕事を長くしていても、楽しみと緊張の瞬間。だいたいは思っていたより・・広く感じるし、明るく感じる事が多い。大丈夫ですね・・楽しそうなLDKになりそうです。

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「福島の家」- 上棟

日中は30℃まで上がり、今日も現場は暑かったけれど・・空を見上げると「いわし雲」で、すっかり秋の気配。「うろこ雲」と言う人もいるけど、これって地域性の違いなのかな・・今日は天気にも恵まれ、日柄も良く、問題なく無事・・上棟、良かったです。

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「福島の家」- 基礎配筋

基礎のカタチは四角形ではなく、七角形。一言では説明し難いこのカタチは、実は敷地の相似形・・敷地形状を縮小した相似形が、建物のカタチの決め手となっています・・こちらの方向から見ると「アの字」にも見えます。お盆前に、検査機関の人と、工務店の人と、設計の人で・・基礎の配筋検査。盆明けにはコンクリートの打設です。

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「建築探訪 134」-Finland 21 / ALVAR AALTO 16

アルヴァ・アアルトの夏の別荘

アアルト作品がたくさんある町・・ユヴァスキラの中心から車で20km程離れた場所にて・・自動車道からフィンランドらしい気持ちの良い”白樺の森” に入り・・てくてく歩いて行くと、

アルヴァ・アアルトの夏の別荘
緑の中に現れる、大きな白壁・・「アルヴァ・アアルトの夏の別荘」(1953)を探訪・・建物名の通り、この建物は建築家自身の為のプライベートな建築・・
アルヴァ・アアルトの夏の別荘
南西向きの大きな壁開口部より、中庭を見る・・この見返しが、この眺め !!
白壁の大きな開口部の真正面には “パイヤンネ湖”!!  
もともとのアプローチは・・ “白樺の森” からではなく、(自身がデザインした!!) ボートで、この湖を渡ってきて・・が本来のアプローチ
アルヴァ・アアルトの夏の家
中庭に面する部分は赤煉瓦 赤煉瓦。プランとしては、ほぼ平屋のL字型コートハウス。この煉瓦の張り方がオモシロイ・・様々なパターンをパッチワークの様に張って・・実験実験。
アルヴァ・アアルトの夏の家
北西側にも・・広い間隔の格子で仕切られた、大きな開口があります。結構な高さの壁です・・綺麗な森と湖に囲われた最高の敷地なのに・・あえて高い壁で囲む。(地元フィンランドの設計事務所の方々も、しげしげと壁面入隅のユニークな煉瓦張りを見られています。)
アルヴァ・アアルトの夏の別荘
煉瓦だけでなく、タイルでも実験実験・・アアルト自身、この別荘の事を「koe・talo (実験・住宅)」と呼んでいただけは・・あります
アルヴァ・アアルトの夏の別荘
室内を見る。手前がダイニング、奥がリビング。外観と中庭の大きな作りから一転・・内部は簡素でコンパクトだが、落ち着く作り・・リビングの一部に、上部から吊られた構造の2階があり、そこはアアルトのアトリエスペース・・
アルヴァ・アアルトの夏の別荘
リビングより中庭を見る

同じ時間に見学を申し込んでいたのは、私達を含め3組・・地元フィンランドの設計事務所の方々が10名程と、シンガポールの建築学生さんが2名・・広くはない別荘なので、混み混みな感じで・・ちょっと慌ただしい見学となってしまいました。

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小住宅・・

自分から選んだのではないシチュエーションが、外せない条件となった時 ( 建築の設計行為とは大抵の部分がそういう状態なのかもしれませんが )、これまでとは違う自分でも思っていなかった様な応答が出てくる契機って・・ありますよね。
何ヶ月か前に提案させて頂いた計画案・・斜めに走る光のラインが印象的な「坪庭兼通り土間」が住まいの中心となった小さな住宅も、そんなひとつ。

「建築探訪 126」-Finland 17 / ALVAR AALTO 12

コッコネン邸

アルヴァ・アアルト設計による「コッコネン邸(1969)」を探訪。コッコネン邸の・・主であるJoonas Kokkonen氏(1921-96)はアアルトの友人であり…フィンランドではシベリウスにつぐ有名な作曲家。
(上写真)東側外観を見る。黒く塗装された板張りの外観・・有機的な形をした白い庇が特徴的。大きな構成としては3つのヴォリュームからなる扇型プランの木造平屋建てのアトリエ付き住宅・・玄関とリビングがある中央部、右手にプライベート部、左手にアトリエ(音楽室)部。裏側となる湖の見える西庭には(北欧住宅には必須の)・・サウナ小屋も有り。

コッコネン氏が亡くなった後は、市がコッコネン邸を買い取り・・現在は市の許可を受けた音楽家夫婦が建物を管理。

コッコネン邸
建物中央部となるリビング部分を見る。リビング部分は・・プライベート部とアトリエ部を繋げつつも隔離する干渉的な空間になっています。フィンランドでは日本と同様に・・家の中では靴を脱いで生活
コッコネン邸
グランドピアノのあるアトリエを見る

コッコネン邸は音楽家の為の住宅・・アトリエの音響の素晴らしさを味わって欲しいとのことで・・プチコンサートが始まる。現在の管理者でもある・・ピアニストの奥様とオペラ歌手のご主人による3曲。シベリウス作の一曲、コッコネン作の一曲、そしてアアルトが愛したイタリアの歌曲。レパートリーとしてはgood。フィンランド語なので、言葉はよく分かりませんが…2人の会話で、曲間に笑いが絶えない…夫婦漫才のような掛け合いが行われていたのだろうか・・

コッコネン邸
アトリエからリビング方向を見る。正面の引込戸は鉛入りの防音戸・・アトリエスペースを居住スペースから分け、コッコネン氏は作曲に集中していたのでしょう・・天井に張られた布は残響や照明を和らげる工夫
コッコネン邸
トップライトのあるダイニングを見る。奥様お手製のスイーツでもてなしてくださいました

左手の方が奥様・・今回ブログに使用した写真には、必ず管理者の方が写っています。というのも・・写真の撮影が可能かどうかを尋ねると、「僕達が写っていたらOK!」との事ですので・・建築を紹介する写真としては分かり難いアングルが多かったかも・・

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「建築探訪 121」-Finland 13 / ALVAR AALTO 8

アアルト自邸

ヘルシンキ中心部から北西に5kmほど離れた住宅地・・建築家自身の設計による「アアルト自邸」(1936)。(上写真)アクセスとなる道路側より、窓はほとんどない北側外観を見る。漆喰塗りされた煉瓦壁と塀の・・白をベースにして、濃茶色の板張りヴォリュームと木製扉がアクセント的にコラージュ。左手の背丈ほどの塀は、建物本体ではない外構としての塀ですが・・きっと建物と一体でデザインを考えていたのではないかと・・goodです、効いてます。残念ながら足場が架けられていて・・フィンランドはこの時期どこでもメンテナンス中・・

アアルト自邸

煉瓦に塗られた漆喰を補修中・・結構はがれています、何年ぶりに塗り替えているんだろう・・聞きたかったなぁ。屋根は、表から見ると矩形なんだけど、裏から見るとバタフライ型・・専用事務所を近くに建てるまでは、こちらが住居兼用の事務所でした。

アアルト自邸
庭側より南側外観を見る。1階の正方形の大きな窓がダイニング。2階のテラスに面した大きな開口部のところが「プチ・リビング」
アアルト自邸
リビングを見る。本棚の向こうにはダイニング。ソファテーブルの上には、白地に金色の縁取りが上品な・・アアルトデザインの吊り照明器具。庭に向かう開放感のある大きな開口に、小さな腰壁を付ける・・アアルトらしい構成
アアルト自邸
ダイニングを見る。木桟が付いた・・明るめの絶妙な加減の茶壁がチャームポイント。壁色とバランスの取れたアアルトデザインのオリジナル照明器具・・こちらはモダンな感じ、形がオモシロイ
アアルト自邸
ダイニングから南側を見る。大きな窓の向こうには、庭の景色が広がる。北側外観とは一転、開放的な南側。大きな窓の一部に縦長換気窓・・いつもいつもの “アアルト窓” です
アアルト自邸
ダイニングとリビングの間にある造り付けの収納家具・・さきほどの「絶妙な加減の茶壁」と向き合って配色されているのでしょうか・・キレイです。棚上にはアアルトがデザインした、有名なガラスの花瓶が飾られています
アアルト自邸
吹抜けのあるアトリエを見る。机上には図面が何枚も・・今も仕事が行われているかの様な雰囲気。正面奥の階段は書庫に繋がる。正面、アトリエの中2階へと上がる急勾配な階段は・・暖炉の上に設置されていて・・効率的&オモシロイ
アアルト自邸
1階から階段を上がった所、2階の各個室へと至る前に、暖炉とソファのある共用スペース・・動線的には “大きな踊り場” なんだけれども、程良い広さの落ち着く”プチ・リビング “といった感じで・・goodです。ブラインドが設置された南面の大きな腰窓の向こうにはバルコニー
アアルト自邸
2階収納庫・・帽子、コート、鞄・・出掛けてたアアルトが帰ってきている様な・・
アアルト自邸
鞄には「ヘルシンキ行き」のフィンエアーのタグが・・アアルトのサインも!!  アアルトは1976年に亡くなるまで・・40年間、この家で暮らしたそうです
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