「arukura-sha」-竣工間近

arukura-sha」が・・もう少しで竣工!!!・・・アパートや保育園などが立ちならぶ小山の麓、化粧石鹸および犬用ケア関連の企画販売を手がける arukura-shaさんのアトリエ事務所への改修工事。まだ少し・・残工事はあるけれど、工程表通りで完成、引き渡し予定。

(上写真/外観を南面から見る。施主の第一希望であった「雨に濡れずに乗降できる駐車スペース」を・・建物の一部を減築して、実現。)

“築25年程の建物”の改築・・耐震性や断熱性なども含めた機能性やプランニング面での建築的な向上は当然ながら・・新しい事業を運営していく拠点として、日々フレッシュな気持ちで・・仕事と生活に挑める場所となる事を目指しました。事業がうまく進んだ何年後かには・・今回は手を付けなかった未改築の部分の計画を・・実行する事を楽しみにしています。

(上写真/オリジナルの石鹸を創作するアトリエ的スペースと事務所スペースがある2階を見る。壁、天井、床、家具をアンニュイなグレー系で揃え、差し色にブルーを用いた・・落ち着きのある内装としました。)

「arukura-sha」-内装計画

arukura-sha関連の仕上げ材が並ぶ・・事務所の建材サンプル棚を見る。

現在、仕上げ工事中の「arukura-sha」・・事務所スペースの床/壁/天井は「モリスカラーのうすいグレー」をベースとした・・落ち着きのあるテイストの内装計画・・・差し色に抑えの効いたブルーを入れてみました。

まだまだ、内装工事はもう少し掛かりそうですが・・こんな感じの事務所スペース。南側からの光を受けて緑が映える裏山を・・北向きの窓から借景。

家具の面材にも、うすいグレー調の材料を使用。扉付き収納にオープン棚を組み合わせた家具も・・もちろん造り付けで、この事務所スペースに合わせてトリムデザインにて設計したものです。製作はオーダー家具を専門にされている「FREE STYLE」さんにお願いしました。

「arukura-sha」-下地工事

事務所の・・打ち合わせ机を置くスペースの背面に「飾り棚」。奥行きの異なるパラパラとした配置のニッチには・・メイン商品である「手作り石鹸」を並べられるように計画。

既存窓の”枠廻り”を見る。「枠なし」で壁仕上げ材を貼りまわす(枠なしは壁が傷みやすい)ので・・この部分だけには「枠なし用の専用下地材」を張って・・大工さんに、しっかりと作って頂きました。

玄関横のスペースを見る。天井は既存を撤去後・・新たな天井の“割り付け”に従って、新たな天井下地の「木桟」を取り付けました。天井の仕上げは「底目地3mmで、ケイカル板張り、7分ツヤで黒色に塗装」。壁の木板は”ラスモル塗り”用の下地材です。

合板を2枚使った・・大工さんの「仮設作業台」は、建築関係者の間ではお馴染みのものですが・・合板の抜き方に・・個性が出ます!!!・・こちらの現場では・・ミッキー?

「arukura-sha」-断熱工事

車寄せとなるスペースからエントランス部を見る

居間だった室内部分を外部スペースへと改修・・・既存の壁/天井/基礎を撤去した後、新しい壁を施工。「雨に濡れずに玄関からすぐ車」が、クライアントさんからの最優先事項だったので・・大掛かりな工事になりましたが、なんとか乗り降りがしやすい・・”車寄せスペース”になったのではないかと思います。

築25年の建物は、天井裏の断熱材が薄かったので・・

新しい断熱材で補強。2階天井の改修は、クロス張替えのみなのですが・・天井の一部を撤去して、屋根裏全体に新しい断熱材を設置。

新たに敷設した断熱材を、屋根裏に上がって見渡す・・

屋根裏は結構高さがあります。雨漏りなどがないか、野地板や垂木に傷み等が出ていないか、check、check、check・・

既存建物の外壁は・・木舞(こまい)

“竹”を組んだ下地に“土”を塗って仕上げる、昔からある工法による壁ですが・・断熱材は入っていないので・・

外部に面する壁面には・・断熱補強!!

壁下地材であるプラスターボードを張る前に・・“フェノール樹脂系の高性能断熱材”を・・隙間なく充填!!!

「arukura-sha」-着工

一昨年の夏から計画を進めていた「arukura-sha」が着工しました。敷地は新倉敷駅からほど近い、アパートや保育園などが立ちならぶ・・小山の麓。化粧石鹸および犬用ケア関連の企画販売を手がける arukura-shaさんの・・“アトリエ事務所への改築” 工事。

築25年程の建物を改築するのですが・・解体して、解体して・・解体、という感じで、工事は始まりました。室内だった部分を室外へと改築する工事がある為・・まずは減築。

自分たちの設計した建物ではなく・・既存建物の図面や資料はほとんどない・・改築工事の場合、まずは、壁天井を落とした状態で・・柱や梁や筋交いの位置などに想定外の状態がないかどうか・・設計図どおりに施工がうまく出来るかどうか・・などなどを、よくよく確認します。想定外な状態などはなく・・まずは順調な、スタートとなりました!! 4月末頃の完成を目指しています。