TNAの設計による「上州富岡駅 (2014)」を探訪・・世界遺産である富岡製糸場の最寄り駅。線路と駅舎に沿って、長く長く90mも伸びる大屋根と・・テトリスのような煉瓦壁が・・特徴的なデザインの駅舎。
鉄骨柱を挟み込むように積み上げられた煉瓦壁・・を見る。奥行き約9mの屋根は、高さ7mほどまで・・持ち上げられています。
125mm角の柱だけでは、当然、水平力には耐えられないので・・実は煉瓦壁の中に水平力を受ける幅150mmのブレースが隠されています・・ブレースの入っている部分だけ煉瓦の積み方が少し違っているのだけれども・・違いが分かるだろうか。
駐輪場を見る。この駅舎の煉瓦壁の積み方は・・長手と短手が交互で繰り返されるフランス積みなんだけれども・・そうでなくなっている部分にブレースが配置されている・・
長い1枚屋根の下に・・駐輪場や公衆トイレ、交流スペースや情報スペース、改札や待合などなど・・各スペースが配置・・・床も煉瓦として、全体に統一感を持たせています。
何気なく置かれている・・レール断面の文鎮が素敵です。