「建築探訪 18」 -Kagoshima

ホテル京セラ

先月、鹿児島へ行った時 「ホテル京セラ」(’95) に泊まりました、設計は今年10月に亡くなられた黒川紀章(1934-2007)さん・・鹿児島市内からJR日豊本線で30分 隼人駅近くにあるホテル・・ちょうど桜島のある錦江湾の真北あたり・・ 

ホテル京セラ
低い建物しかない周囲を・・ 見下ろすように大きな真っ白い楕円柱型の建物が聳え建っていました・・・失礼ながら、こんなところにこんなホテルがあるなんて!!!という感じ・・
ホテル京セラ
60m以上の高さがある、大きな楕円型アトリウムを囲むように客室を配した明快な構成・・三角の部分はガラス張りのチャペル

73才で亡くなられたのは早かったけれども、若い頃からその才能を開花された黒川紀章さん・・評価の高いものは60年代/70年代に多く・・代表作である「中銀カプセルタワービル (’72) 」 では ・・工場でつくられた住空間用カプセルが偶発的に集積したような・・メタボリズムの理念を鮮烈に視覚化/表現した前衛的な建築作品を発表され・・ その後は国内外で大活躍・・・黒川紀章さんのご冥福をお祈り申し上げます。