最近 仕事で訪れるJR高知駅・・・内藤廣さんの手によりリニューアル。
(上写真) プラットフォームに降りると、鋼材と木材によるハイブリットの大きなトラスアーチ梁に包まれた空間に迎えられます・・頂部には内藤建築らしいトップライトが設けられています・・照明器具や待合室まで全体がデザインされていてGOODです。
高知といえば内藤廣さんの代表作と言ってよい「牧野富太郎記念館」が在ります・・・電車で高知へ訪れ、まずは駅舎を楽しんでから牧野へ。
県名
最近 仕事で訪れるJR高知駅・・・内藤廣さんの手によりリニューアル。
(上写真) プラットフォームに降りると、鋼材と木材によるハイブリットの大きなトラスアーチ梁に包まれた空間に迎えられます・・頂部には内藤建築らしいトップライトが設けられています・・照明器具や待合室まで全体がデザインされていてGOODです。
高知といえば内藤廣さんの代表作と言ってよい「牧野富太郎記念館」が在ります・・・電車で高知へ訪れ、まずは駅舎を楽しんでから牧野へ。
「牧野富太郎記念館」(’99) 設計: 内藤廣 へ行って来ました。
高知市内からバスで20分ほど、高知出身の植物分類学の父・牧野博士の業績を顕彰するため、1958年に開園。1999年に教育普及/研究の拠点として”記念館”が新設。記念館には立面らしい立面はありません、丘陵地の地勢と一体化したような、湾曲したクロワッサンのような大きな屋根に覆われた建築・・
内藤廣さんは“風”というメタファでこの建築を説明・・「近代主義の空間意識とは周囲の環境から孤立する”閉じた箱”であり、地球上どこにでも行け る宇宙船の様なものなのだと・・近代建築が多くの人々にとって希望となり得ないのは近代建築が、孤独で臆病に “閉じて” いるからなのだと、”閉じた箱”ではなく、内と外を繋いでいく方法を建築は見出していかなければいけないんだと・・」 「 重力と風 (’99/12 新建築) 」
伝統的な日本建築において、屋根が立面に占める面積の多さには驚かされます・・「近代以降の建築には屋根がない」。屋根がないというのは間違いで、正確に言うと「陸屋根」という事だが・・近代以降の建築家は屋根を嫌い、屋根が在るという事は前近代的で・・屋根がないのがカッコイイのである。
しかしそれは今でも「カッコイイ感じの建築」にとって、屋根のハードルはわりと高い。屋根は”踏み絵”に近いローカルで、前近代的なイコン。とりあえず、四角く白く、ホワイトボックスにしておけば・・誰でも簡単に「カッコイイ感じ」が出来るのだから・・寺院や伝統的な民家の、大きな屋根への憧憬を想い起こさせる、見事な “大屋根” の建築・・牧野富太郎記念館は、very goodでした。