「多度津の家」-引渡し

(上写真) LDKの南側を見る。LDKの広さは13帖+3帖。正面の2枚の障子は引込みになっています。障子桟の見つけは猿頬状の断面になっていて・・6mm。

先週末に、引き渡しをした「多度津の家」・・・家具と植栽工事がまだなので、とりあえずの竣工写真・・

(上写真) ダイニングテーブルの大きさは、長さ3100mm、奥行き850mm。右手の扉奥がパントリーになっていて、扉を開けたすぐ横に・・冷蔵庫を設置。

キッチンとダイニングテーブルは・・造付けのオリジナル家具。家具の施工は「FREE STYLE」さんにお願いしました。

(上写真) 窓下の壁から持ち出した・・造付けのテレビ台もFREE STYLEさんの制作。はめ込み画像のようにも見えるピクチャーウインドウからの綺麗な眺め・・流れる雲と空に見入ってしまいます。この位置にご主人のパーソナルチェアを設置の予定・・

非常にコンパクトなLDKですが・・南面の掃き出し窓、西面のピクチャーウインドウ、北面のハイサイド窓・・LDKにある「3つの特徴的な窓」からの眺めと・・気持ちの良い繋がり広がり・・が生活に潤いをもたらす、にちがいないと考えています。

「多度津の家」-仕上工事

足場が外れました・・・軒裏は”露わし”なのですが、濃いめの色調で木材保護塗装仕上げとしたので、写真では細かいところまでは見えません。

リビングの内壁が・・仕上ってきました。正面窓の向こうには「瀬戸内らしい小ぶりな山の連なり」が望めます。当初の狙いどおり、周辺のキレイな景色をうまくピクチャーフレームで切り取れました。建物の完成まではもう少しかかりそうで・・植栽などの工事も暖かくなってからが良いので、今年はここまで。年開けから・・もうひと頑張りです。

「多度津の家」-下地工事2

これは”グラスファイバーネット”と呼ばれる下地材・・・多度津の家の外壁は左官仕上げですが、左官屋さんがコテで塗ってラスモル壁を仕上げる時に・・外壁のヒビ割れ防止の為に使う大事な材料。

こんな感じで・・ラスモル壁の表面に”グラスファイバーネット”を塗り込み、この上に仕上材を施工していきます。

引いた写真では分かりませんが・・全ての外壁面に、先程の”ファイバーネット”が施工されています。

軒天や建具枠などの外部木部には・・耐久性とデザインの面から、含浸系の木材保護塗料を塗りました。木部は落ち着きのある色味とし・・・外壁色もニュートラルなグレーで、来月始めには仕上がる予定です。

「多度津の家」-下地工事

「多度津の家」の外壁は・・モルタル左官塗り + ジョリパット仕上。まずは通気層の上に貼った透湿防水シートの上に「ラス貼り」。ラスとは金属で出来た網状の部材で、モルタルを塗りつける為の下地材です。

建物の正面部分を見る。軒は2段になっていて・・一度持ち出した母屋に、乗せ掛けるかたちで垂木をはね出して・・地面からの高さ4000mmの位置で、軒の出が1500mm。1500/4000・・1/2.66。

自転車置場を見る。高さ1mちょっとの低い開口部は、階段踊り場下に設けた・・外部から使う物置の出入口。撮った写真だけを見ていると・・茶室へ向かう趣?・・

浴室を見る。在来工法の浴室なので・・壁と床は、モルタル塗り下地の後、タイル張り。浴槽部分は鋳物琺瑯の浴槽を据え付けた後、立ち上がり部分にはレンガ下地でタイル張り。「多度津の家」の浴室は・・正面が全て窓になっていて、窓の向こうには・・高さ4m程の井戸状の坪庭があります。

「 住宅建築 」 掲載

トリムデザインにて設計/監理をした「酒津の家」が・・いま発売中の「住宅建築 2022年12月号」に掲載 (P103〜111 ) されています。書店に行かれた際には、是非ご覧になってみて下さい。

撮影が行なわれたのは・・7月の中頃の暑い時期でしたが、天候には恵まれました。

撮影前の数日間は、植栽の剪定をしたり、窓掃除をしたり、室内を整えたり・・色々と準備がありましたが、良い感じの掲載に仕上がり・・お施主様に感謝感謝であります。

「多度津の家」-上棟

昨日は・・天気にも恵まれ、無事に上棟を迎えられました。8月はじめに着工してから40日で、棟上げ。順調な滑り出しです・・

リビングより南側を望む。今回の住宅のメインスペースであるLDKは・・”シューボックス型”。南北に長い長方形平面で、正面南側の大窓は・・南側に見える山並みを切り取る”ピクチャーウインドウ”になっています。

夕刻の西陽を受けながら、棟梁みずからの祝詞にて・・ご家族、工務店さん、設計事務所、みんなで祭壇に向かい・・無事、上棟式も終了。

「多度津の家」-配筋検査

一昨日は配筋検査で多度津へ伺う。配筋検査とは・・コンクリートを流し込んで固まってしまうと、見えなくなる鉄筋を・・その前にCHECKする検査!!!

鉄筋の太さ、鉄筋の間隔や本数、鉄筋のかぶり厚さ・・などが設計図どおりで施工されているかをCHECKします。

昔の家は「布基礎」という外周部だけをコンクリート基礎とした工法が主流でしたが・・いまの住宅の基礎では、ほぼ「ベタ基礎」という・・家全体をコンクリート盤で支える工法になっています。

オレンジ色の板は「コンクリート型枠用合板」・・ピカピカで、気持ちがイイです。

多度津の家では「外周部」と「外周部以外の主要な構造的通り」を梁状に鉄筋を組み上げ・・強固な基礎設計としております。鉄筋下のビニール敷は地面からの湿気を防ぐためにコンクリート基礎下全体に敷き詰められます。

「酒津の家」-撮影日和

出版社の編集者さんは東京から、建築の写真家さんは大阪から・・ご苦労様でした。

2018年の夏に竣工してから、ほぼ4年が経ち・・・木々が生い茂ってきて、いい感じになってきた「酒津の家」。昨日は建築誌出版社の取材撮影。天気予報ではあまり良くない空模様との事でしたが・・いい感じに陽が差してくれました。

窓は閉じていますが、(設計の工夫で) 窓が無いように見えるリビングの木製大窓。

リビングのソファに座って、南庭の景色を望むと・・まるで林の中に居る感じ。撮影日前の掃除や片付けの準備で、今日はあちこち筋肉痛ですが・・良い写真が撮れるように、できる限りの撮影お手伝い。

大きな軒下。夏は陽が高いので、テラスのほとんどは・・陰に覆われ、涼やかです。竣工した時に比べ、充実したお庭の風景が・・goodです。今回撮影して頂いた写真は・・10月発売の建築誌です。

「多度津の家」-地鎮祭

昨日は香川県・・多度津町にて地鎮祭。多度津町は丸亀市のすぐ西隣り。北前船の停泊地/金毘羅参りの上陸港として、四国の鉄道起点として・・江戸/明治期には舟運陸運の交通拠点として栄えた歴史もある・・人口2万人ほどの町。

最初に敷地を見せて頂いてから”丸3年”。コロナ禍のウッドショック等による様々な建材高騰や資材不足もあり、予定より大きく遅れ・・計画も練り直しを余儀無くされましたが・・・なんとも気持ちの良い晴天!! とうとうこの日を迎える事が出来ました!!・・いよいよ着工です !!! 。

「寿元堂薬局」 -写真撮影

8月にOPENしてから半年!!・・・撮り損ねていた“竣工写真”を先日撮影!!!・・とりあえずのスナップ写真ですが・・UP!!

ガラスへの映り込みを避けるために早朝7時から撮影開始・・お施主様が用意して下さっていた「花器」と「お花」がgoodです。(花器は酒津焼兜山窯の岡本達弥さん、お花はすみれ花店さん)

「待合コーナー」から「調剤室」のある方向を見る・・壁面いっぱいの「薬瓶棚」や右手の「カウンター棚」はFREE STYLEさんに、制作をして頂きました。

既存サッシの間に・・ピッタリと嵌め込んだ造り付けの「飾り棚」はファクトリーコヤマさんに制作をお願いしました。薬瓶を置いている幅1100mmある棚板・・厚さは2mm!!

「2mmの棚板」を支える・・・竪繁げの「厚さ3mmの柱」は・・子供が触らないように、という目的もあります。(薬瓶を取出す用に・・何本かの柱は、取外しが可能 )

店舗内より道路側を見る。JR倉敷駅へと続く”倉敷中央道り”にある路面店・・駅前再開発「あちてらす倉敷」の1階、広島銀行の隣にあります・・

エントランス付近から見る。ウォールナット無垢材のカウンター棚・・その上にアルヴァ・アアルトのペンダント灯が3灯・・その奥が調剤室。

ウォールナット材で作った「カウンター棚」の詳細を見る。フレーム”勝ち”な、造り付け家具の納まりが好きです・・

エントランス付近のテーブル上には・・岡山のガラス作家オカベマキコさんの「しゃぼんランプ」。奥の書棚には貴重な漢方の書籍・・

200個以上ある薬瓶と、数多くの書籍を、どうしまうかが・・設計デザインの大きな課題でした。限られたスペースの中で・・使いやすいく、取りやすく・・そして、見た感じも良い「薬瓶と書籍」の配置。

こちらには、”別のお花”も用意して下さいました(お施主様に感謝感謝) 。アンティークな薬棚がgoodです。後方右上のアルマジロくんもgoodです・・

全容が分かる、本当の竣工写真は、WEBサイト”Works”こちらで・・ご覧ください。

漢方専門 寿元堂薬局のサイトはこちら