開館から22年経っても・・”いつまでもモダン”な「豊田市美術館」。”美術館博物館”建築のマイスター・・谷口吉生さんによる設計。高台となった大きな人工池に面して配された「直方体の建築」。右手の本館とテラスを挟んで、左手に建つ別棟は”高橋節郎館”。その他、別棟で茶室建築(もちろん谷口吉生さんの設計)も有ります。長大な門型フレームが効いています。
谷口吉生さんのミュージアムと言えば・・「丸亀市猪熊弦一郎現代美術館」「土門拳記念館」「東京国立博物館宝物館」「ニューヨークMoMA」「京都国立博物館平成知新館」などなど。セラ、ルウィット、ビュレンなどの外廻りに置かれたミニマルな彫刻作品もgoodです。西側より見る・・門型フレームの向こうに、左よりアルミ張り、ガラス張り、石張りと、素材を変えた直方体が綺麗に並ぶ。
谷口さんの好きなグリーンスレートの石で覆われた・・大きな門型フレームで区切られたエントランスコートを見る。広い敷地に施された、外構デザインはシンプルですが、手が込んでいます・・デザインは世界的なランドスケープデザイナーのピーター・ウォーカー。
エントランスが、いつも控え目な谷口建築・・(エントランスは写真中央部に見える庇部のところ)大きな外部空間から建物内に入る時、ググッと一度スケールを絞り込むのは・・谷口さんの好きな手法。
エントランスコートを見る。この日は快晴、スクエアな建築のエッジが際立ちます。”東山魁夷展”の開催中ですが・・右手の四角い壁面に貼られた展覧会用のサイン、これが建物とどうも調和していない様な・・
建物を覆う”ガラスの大壁面”。しかしながら、谷口建築はいつもいつも・・どこを見に行っても、気持ちいいくらいに・・”キチッと“納まっている。
2階通路部を見る。内側から見た”ガラスの大壁面”・・もちろん内外の2重ガラスで構造体を囲った壁です。2階の通路部分は、コスースの壁面グラフィックと、ホルツァーの電光掲示板を、設えた常設のギャラリースペース。