「くらしき近代建築めぐり」

現在、倉敷美観地区で開催されているイベント「くらしきアーキツーリズム 2023」を紹介するテレビ番組・・「くらしき近代建築めぐり」が来週放送されます。アナウンサーさんと共に、地元の建築士として美観地区内にある近代建築を探訪・・

薬師寺主計設計の近代建築である「大原美術館 本館(1930)」「有隣荘(1928)」「児島虎次郎記念館(1922)」「エル・グレコ(1926)」・・

浦辺鎮太郎設計の近代建築である「倉敷公民館(1969)」「倉敷アイビースクエア(1974)」を ・・探訪。

テレビせとうち 11月23日 17:00〜17:30。(または BSテレ東 11月23日 7:12〜7:41)
期間限定でYouTubeで公開中

「 住宅建築 」 掲載

トリムデザインにて設計/監理をした「酒津の家」が・・いま発売中の「住宅建築 2022年12月号」に掲載 (P103〜111 ) されています。書店に行かれた際には、是非ご覧になってみて下さい。

撮影が行なわれたのは・・7月の中頃の暑い時期でしたが、天候には恵まれました。

撮影前の数日間は、植栽の剪定をしたり、窓掃除をしたり、室内を整えたり・・色々と準備がありましたが、良い感じの掲載に仕上がり・・お施主様に感謝感謝であります。

三角スケール

三角スケール

「三角スケール」は「さんすけ」と呼ばれる建築の仕事に欠かせない三角形の断面をした定規。三面で6種類の異なる縮尺の目盛りが付いていて、読み替えると20種類以上の実務に使う縮尺の図面を測ることができるマストアイテム。

三角スケール

今年も岡山県立大学の設計演習の授業を受け持っています。授業中に「910って1/100では9.1mmですか?」と生徒さんに聞かれて一瞬「???」となりました。そうか…換算するのかぁ…
「さんすけ」を使うと縮尺1/100でも1/200でも1/50でも【910】は【910】なのです。
そういえば自分も大学生の時には換算していたかも…と思い出していたら、勤めていた設計事務所のボスから初めて「さんすけ」という言葉を聞いて「誰?」って思ったことや、「さんすけ」の使い方を教えてもらったことも思い出しました。
「さんすけ」で線を引いていると「さんすけ」は線を引くものじゃないよと教えられ、「さんすけ」の便利な使い方を教えてもらったなぁ
建築学生さんに少しでも役に立てばと動画を作成し公開することにします。

建築学生さんへ
トリムデザインのblogには設計した建築の工事の様子に加え、今まで訪れた名建築についての記事を投稿しています
まだ訪れた全ての建築について書ききっていませんが、時々更新しています
カテゴリーの「建築探訪」をクリックすると探訪の記事だけが表示されます
またはここから

なかなか出かけられない今、皆さんの参考になればと思います

blog

令和2年よりこちらのアドレスでブログを引き続き始めましたt m
過去の建築探訪につきましては、全てこちらのブログで読んで頂けるように集約しました。
タグで記事を縦断してソートするなど、より楽しんでいただけるようになりました!


旧ブログでは過去の住宅作品についてのブログのみを掲載しております

トリムデザインの旧ブログはこちらhttp://trimd.gangukan.jp

建築家のしごと6、建築探訪・・

5/28から始まっていた「建築家のしごと6」が、無事終了・・
写真は最終日(6/9)のイベント”建築探訪”の様子・・「路地で巡る、倉敷美観地区の近代建築1055」と題した市民向けのワークショップ。天気もよく・・2日間で50名近く、予定定員を超える参加で・・ありがたい限りです。私たちが普段から感じている倉敷美観地区の建築の魅力を、少しでも伝える事が出来ていたならば・・良いのですが。ご参加下さった皆様・・本当にありがとうございました。

岡山県立大学生の展示 at「玩具館のくら」

今日から始まりました。岡山県立大学デザイン学部デザイン工学科の3年生による「建築展」。岡山県立大学の畠和宏先生と共同で受け持った“集合住宅の設計演習”・・その成果である模型や図面を展示。

展示場所は倉敷美観地区内「玩具館のくら」。倉敷川沿いにある日本郷土玩具館・・その”表の倉”の2階。

岡山県立大学の3年生19人の作品を展示。設計課題の敷地は、展示場所から程近い・・芸文館の東側、倉敷川沿いにあるエリア。実在する敷地に対して、建築学生が描いた”19通りの暮らしかた”を・・是非ご覧になって下さい。

「形の連景、継承」
「全て繋げる集合住宅」
「中庭のある集合住宅」
「伝統工芸と暮らす集合住宅」
「話して、知って、好きになる集合住宅」

6月22(金)までの展示となっています。9:30~18:30 入場無料

ぐっとずっとの賞・・

備前市にて・・2年程前に手掛けたリフォーム「福田の家」が、住宅コンテストにて優秀賞を頂きました。👏👏👏
築20年の2世帯住宅のリフォーム、昔ながらの風情が残る良好な環境に建つ計画として、落ち着いた感じの改築で、比較的に地味ともいえる作品だったのですが、審査委員の村上徹先生から高評価を頂き・・有難い限りです。そしてもちろん”お施主さん”に感謝感謝。

新しいとか・古いとか・ではなく

上写真は、岡山市に昨年建てられた「Junko Fukutake Terrace」、建築界のノーベル賞と言われるプリツカー賞を受賞された、日本を代表する建築家により設計された最先端の現代建築。下写真は倉敷市に江戸時代に建てられた「大原邸」、倉敷格子や庇付き切妻屋根などの倉敷らしい意匠をそなえた、倉敷を代表する町家。「先鋭的な現代建築」と「伝統的な民家」・・非常に対照的な建築ではありますが、どちらが良いとか悪いとかではなく・・どちらも素晴らしい・・

造られた年代も、工法も、素材も、手法も、大きく異なってはいますが・・どとらにも「心を動かす何かが在る」と思っていて・・先鋭なモダンデザインだからとか、歴史や都市の文脈に適ったデザインだからとか・・そういう事で建築の評価をしているのではなく・・もっと何かしら直感で私達は建築の良し悪しを判断している様に思える・・緑と一体となった建物の佇まいが美しいのか、垂直材の整然とした並びが気持ち良いのか、抑制の効いた色彩と表現が日本的で共感しているのか・・簡単な答えを明確に説明できるはずもないのですが・・

ひとつ言えるのは・・その建物で生活をしている人、その建物に時々訪れる人、その建物を遠巻きに眺めている人々が、建築と共に長い時間を過ごしえたという事、今までもこれからもその人々の原風景となりえた/なりえるだろうとという事、”豊かな風景”として記憶されるだけのポテンシャルがあるという事。

「人々の風景として豊かである」という事には「古いも新しい」もない・・その建築が持っている価値観や根底にある本質、込められた知性やユーモアが本当に正しく豊かなものであるかどうか・・そういう事が大切なのではないでしょうか。