バルコニーの緑化改修も終盤・・植栽を植込み。オーダーで作成したSUS製BOXの内側に、既成品のプランターボックスを設置。
「玉島の家」-半年後
「酒津の家」-お庭の手入れ・・
今日は、”酒津の家“のお庭の手入れ・・お庭を作庭して頂いた「UZU DESIGN」さんと、UZUさんのお仲間で真備で造園をされている吉實さんが、朝いちから作業中・・作庭してもらってから1年半、冬のお庭もいい感じです・・
実のなる樹種を色々と植えて頂いているのと、軒が深い家なので・・落ち着くのだろうか・・小鳥が休憩にやって来ます。
写真の小鳥・・じつは”木彫り”なんですが・・(*^_^*)
(本物の小鳥もたくさんやって来ます。)
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「酒津の家」- 植栽工事
工事が佳境に入りました。外壁や内壁、家具や設備機器・・これまで図面や文面で決定していた事物が、現場で次々とリアルに”仕上って”きます・・楽しくもあり、緊張もする・・瞬間。(上写真)建物のファサード。”やや押えながら、引き摺るような”左官仕上げの壁面に、ライトグレーの煉瓦タイルを埋込み。
ポーチの床は黒色の煉瓦タイル・・網代(あじろ)張り。ピーラー材の玄関戸は”小間返しの格子”。巾木も同じく黒色の煉瓦タイル。斜め張りのタイルが、巾木に当たる前に・・”縁を2重に廻して”ワンクッションとっているのが・・少しこだわりのデザイン。
地面に高低差のある溝を掘り・・パイプを埋設。パイプの下には“真備町の竹炭”・・竹炭には土壌の改良や浄化の効果があるそうです。大雨の被害のあった真備町は”美味な筍”の産地・・アクの少ない柔らかな“まびのたけのこ”・・その”間伐竹材”を有効利用。(真備町 ガンバレ!! )
パイプの上には”細かな枝”を敷き詰めて・・屋根には“樋が無い”ので、屋根から落ちる雨を“地中浸透”させる為の作業・・
庭木の多い建物では・・樋に葉っぱが溜まって、困る事が多い。樋掃除が大変なので・・出来る事ならば、“樋は無し”とする事が多い・・空から降った雨を”下水管に”ではなく、地中浸透・・無理のない感じがgoodです。
庭には灌水チューブを敷設。チューブに空いた”小さな穴”から、プログラムで制御された水が滴る・・これで”水遣りの心配と作業”を軽減。
リビングより、テラス越しの庭を見る。テラスの奥行きは2.5m。軒の出は3.0m。リビングとテラスの床には、同種のタイルを用いる事で、内外の一体感をつくり出します。テラス床はリビングより100mm下がり。”ほぼ平屋な雰囲気”で住まう感じのリビング・・敷地には余裕があり、周辺環境にも恵まれた計画・・庭と建物(屋外と屋内)の一体感には・・気を配りました。
庭よりテラスを見る。庭を手掛けて頂いたのは「UZU DESIGN」さん、暑い中の作業、ご苦労様でした・・。お庭の様子は・・またの機会にご紹介させて頂きますが・・ジュウガツザクラやアカシデ、ヒトツバタゴやジューンベリーなどなどを植えて、旧宅から移設した庭石なども配して・・すぐ側にある酒津公園の緑地の一部であるかの様な庭が・・出来そうです。楽しみ楽しみ。
工事を8月いっぱいに終えて、9月の始めに・・お披露目が出来る期間を設ける事が出来れば、良いのですが。
現場のすぐ側にある「酒津公園の樋門」・・
倉敷市ではお馴染みの「夏の風景」。配水池を経由した高梁川の分水の流れは・・子供達にとって格好の遊び場。自然の”流れるプール”状態。何度も何度も、下流に流れては上流に戻って・・繰り返し繰り返し、遊ぶ子供達の様子は・・まるで昭和な感じで・・goodです。15の樋門が並んだ姿は圧巻・・1924(大正13)年に完成した樋門は、現存する水門としては国内最大級で、平成28年には“国の重要文化財”に指定されました。桜の名所として春も美しい酒津公園・・夏の風景も・・goodでした。
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「デイサービスセンター」- 竣工後
「小堀遠州」-気品と静寂が貫く綺麗さびの庭
「小堀遠州」。京都通信社から出ている “京の庭の巨匠たち” というシリーズ・・遠州の庭が5つ(金地院/南禅寺/二条城/仙洞御所/孤蓬庵)、伝遠州の庭が4つ(桂離宮/曼殊院/頼久寺/龍潭寺) ・・ 計9つの見事な庭を豊富なカラー写真で解説案内。
大名でありながら、茶人/建築家/作庭家として江戸初期に活躍した小堀遠州は、岡山とも関係が深く・・遠州の父が関ヶ原の戦功により受領した備中(現在の岡山県高梁市)1万2000石を遠州が引き継ぎ・・ 遠州が備中に滞在していた間には、備中松山城を修復・・仮の館としていた頼久寺には書院と庭も作りました。
明るく、優美で、洗練され、品があり、シャープな・・ 遠州の美意識には、モダニズム建築にもつながる近代的な精神性や、あるいは現在においても共感できる普遍性などが・・ 多くある様に思えます。
(上写真)表紙の写真にもなっている「孤蓬庵」はまちがいなく”心のベスト10″ 入りしている建築です。
*「小堀遠州」(京都通信社) の綺麗な写真の多くは、友人であり 机を並べて仕事も共にした北岡君の撮影・・北岡くん、good Job!!