「多度津の家」-配筋検査

一昨日は配筋検査で多度津へ伺う。配筋検査とは・・コンクリートを流し込んで固まってしまうと、見えなくなる鉄筋を・・その前にCHECKする検査!!!

鉄筋の太さ、鉄筋の間隔や本数、鉄筋のかぶり厚さ・・などが設計図どおりで施工されているかをCHECKします。

昔の家は「布基礎」という外周部だけをコンクリート基礎とした工法が主流でしたが・・いまの住宅の基礎では、ほぼ「ベタ基礎」という・・家全体をコンクリート盤で支える工法になっています。

オレンジ色の板は「コンクリート型枠用合板」・・ピカピカで、気持ちがイイです。

多度津の家では「外周部」と「外周部以外の主要な構造的通り」を梁状に鉄筋を組み上げ・・強固な基礎設計としております。鉄筋下のビニール敷は地面からの湿気を防ぐためにコンクリート基礎下全体に敷き詰められます。

「酒津の家」-撮影日和

出版社の編集者さんは東京から、建築の写真家さんは大阪から・・ご苦労様でした。

2018年の夏に竣工してから、ほぼ4年が経ち・・・木々が生い茂ってきて、いい感じになってきた「酒津の家」。昨日は建築誌出版社の取材撮影。天気予報ではあまり良くない空模様との事でしたが・・いい感じに陽が差してくれました。

窓は閉じていますが、(設計の工夫で) 窓が無いように見えるリビングの木製大窓。

リビングのソファに座って、南庭の景色を望むと・・まるで林の中に居る感じ。撮影日前の掃除や片付けの準備で、今日はあちこち筋肉痛ですが・・良い写真が撮れるように、できる限りの撮影お手伝い。

大きな軒下。夏は陽が高いので、テラスのほとんどは・・陰に覆われ、涼やかです。竣工した時に比べ、充実したお庭の風景が・・goodです。今回撮影して頂いた写真は・・10月発売の建築誌です。

「多度津の家」-地鎮祭

昨日は香川県・・多度津町にて地鎮祭。多度津町は丸亀市のすぐ西隣り。北前船の停泊地/金毘羅参りの上陸港として、四国の鉄道起点として・・江戸/明治期には舟運陸運の交通拠点として栄えた歴史もある・・人口2万人ほどの町。

最初に敷地を見せて頂いてから”丸3年”。コロナ禍のウッドショック等による様々な建材高騰や資材不足もあり、予定より大きく遅れ・・計画も練り直しを余儀無くされましたが・・・なんとも気持ちの良い晴天!! とうとうこの日を迎える事が出来ました!!・・いよいよ着工です !!! 。

「建築探訪177」-Gunma 6

アントニン・レーモンドの設計図をもとに・・1952年に建てられた「井上房一郎邸」を探訪。ナチスの迫害から逃れ3年半もの間、日本に滞在していた・・ドイツ人建築家ブルーノ・タウトのパトロンとしても知られる・・井上房一郎氏の自邸。(北側の外観を見る。敷石の先にエントランス、左手に見えるリビングの高窓がチャームポイント・・)

(南側の外観を見る。) 石張りのパティオの向こうにリビング・・東京の麻布に1951年に建てられた「レーモンド自邸兼事務所」を見た井上房一郎氏が、その建物を大層気に入り・・建築家の承諾を得て、図面を提供してもらい、1952年群馬県の高崎市に・・建物を完全再現 !!!!

(パティオから南側の日本庭園を見る。) その後、オリジナルである「レーモンド自邸兼事務所は取り壊されたので・・もはや、こちらこそがレーモンド建築の真髄を伝える貴重な存在となっています。

(リビングを見る。) 「丸柱を挟んだ、2つ割りの丸太方杖」が梁を支える・・レーモンド建築を特徴づける・・アイコニックな構造的表現手法。

(リビングより南側の日本庭園を見る。) アントニン・レーモンドはチェコ生まれの建築家。フランク・ロイド・ライトが帝国ホテルを手掛けた際に、ライトの弟子として来日・・

(パティオに面した寝室を見る。) 帝国ホテルの仕事が終わった後も、レーモンドは日本に留まり・・群馬音楽センターや東京女子大学、リーダーズダイジェスト東京支社やノートルダム清心女子大学・・・などなど数多くの建築を日本に残しました。

(寝室の南側、レーモンドのデザインによる”造付け家具”を見る。) 第二次大戦中はアメリカへ帰国したものの、1947年には再来日。戦後も多くの優れた建築を日本に残し・・1973年85才の時に建築家を引退し、アメリカへ帰国。その3年後ペンシルベニアにて88才で亡くなられました。

「安江の家」-13年目

トリムデザインにて設計をさせて頂き、2009年に竣工した「安江の家」・・13年目を迎えたお家の「子供室を2室に分けたい」とのリフォームの相談で・・久しぶりにお伺いさせて頂きました。(上写真/表から隠れるような場所に、高さをググッと抑えた・・躙り口のように目立たない板戸が玄関戸)

格子窓から陽が差し込む”三角形平面”の玄関・・玄関の上部は2階廊下に面した吹き抜け、吹き抜けの形も玄関平面と相似形の三角形。

玄関床は「墨モルタルコテ押え」・・日々踏みならされた事により、かなり「味」が出てきました・・床全面に貫入が走っているのも・・良い「味」になっています。

2階主寝室よりリビングの吹抜けを見下ろす。扇型多角形平面のリビングの上部に・・こちらにも”三角形の吹抜け”があります。1階床に使用した「ナラ無垢材のパーケットフローリング」も「味」が出てきました。

強い西陽を受ける玄関前。外構等はシンプルに・・・門扉や塀などを設けなくても、安心して暮らせる設えとなる様に・・建物全体を計画。(上写真/玄関前のわずかなスペースに上手に樹々を植えてくださっていて・・嬉しい限りです)

「バルコニーの緑化改修」 -植込み&灌水工事

バルコニーの緑化改修も終盤・・植栽を植込み。オーダーで作成したSUS製BOXの内側に、既成品のプランターボックスを設置。

マルバノキ、サザンカ、ナツハゼ、ヤマコウバシ、ヒメシャラ、ユキヤナギ、アロニア、オトコヨウゾメ、コバノズイナ・・バイカウツギ、トキワマンサク、ハクサンボク、シャリンバイ、ヤマブキなどなど・・沢山の種類の木々を植えて頂きました。
「点滴型の灌水ホース」を、プランターボックス内に這わす・・
水遣りは「タイマー制御の自動灌水装置」ですが・・水遣りの半分は「点滴型の灌水ホース」、残り半分は上写真のような「ミスト型の灌水ホース」・・2種類のホースで水遣りを行います。
タイマー制御で、季節に応じて何十分かおきに・・”ミスト”が噴射されるので、暑い季節にはベランダまわりの温度がミスト効果で下がり・・・涼感が得られて、気持ちいいかもしれませんねぇ。プランターBOXカバーは、錆にも強い、ステンレス製の焼付塗装仕上げなので・・心配なし。

「N邸改修」・・2

玉島でのリフォーム工事・・・在来工法の木造住宅での水廻りのやり替え工事。古い浴室を撤去して、新しい浴室を設置・・10日程は浴室が使えなくなりますが、そこは我慢を頂いて・・・”クラシックな和風住宅”の中に”新しい浴室”を挿入・・

浴室だった部分を脱衣室、洗面室だった部分を浴室、脱衣室だった部分を洗面室・・・限られたスペース内で、3室を入れ替えるというリフォーム工事なのですが・・クライアントの最大の希望は「広い浴室」「足を伸ばしてリラックスできる浴室」・・・とにかくリフォーム前の最大の不満が「くつろげない浴室」だった、ので。
そしてもうひとつ「玄関戸の改修」・・既存玄関戸の前に「網戸」を設置してほしい、という要望。既存の敷石に合わせるカタチで「新しい敷居」を設置・・新しい敷居には良質の御影石として昔から知られる”岡山県産万成石”。石に掘られた溝には「真鍮製レール」を嵌め込みます
新しい格子網戸のデザインは、既存の格子ガラス戸に合わせたカタチ・・目の詰まった木目が美しい良材の松「ピーラー」を用いて制作・・地域に根付いた工法で作られた”クラシック”な建物には・・既成品のアルミ製建具ではなく、やはり”木工所さん”で作って頂いた「オーダーの木製建具」がしっくりきます。

「玉島の家」-半年後

雨天の中・・昨年11月末に竣工引っ越しから半年が経過した玉島の家」を訪問。何か困らられている事がないか、こちらが思い描いたプランニングがうまく機能しているのかどうか・・いろいろと様子を伺う。

玄関を見る、玄関上のペンダント灯はオカベマキコさんの「シャボンランプ」。右手の黒い四角は、表札とインターホンと郵便受けを・・1つにまとめたオリジナル制作物の「サインプレート」(名前の表記は写真を加工して消しています)。
ハンモックが常にあるリビングダイニング・・お庭の緑を見ながらハンモックに揺られる生活。右手に見える作り付けローテーブルの向こうがキッチン・・お庭とテラスをL字に囲ったLDK。
ハンモックで区切られた向こう側、窓際に設けられた作り付けのカウンター机は・・「子供の勉強コーナー」。右側には作り付けの収納棚。リビングダイニングの一角を何気なく区切っての子供スペース。
ハンモックの後ろにある、3枚建ての扉面2枚には鏡を貼って(扉をしまうと鏡は隠れてしまいます)・・・手足を伸ばしても全身が映る鏡で、ダンス教室の気分。鏡の大きさは巾1.1m✕高さ2.5m。
3枚建ての扉・・は裏面にも一部鏡を貼っています。こちらの土間スペースは、ご主人の趣味である「自転車コーナー」・・後輪に”サイクルトレーナー”を取り付けて・・みんなの居るリビングダイニングのすぐ側で、室内トレーニング。
土間横に設けた・・自転車グッズ専用の収納棚。右上にヘルメット、その下に空気入れ、その下には折り畳んだ”Wahooのサイクルトレーナー”・・などなど、事前にお聞きしていた物がピッタリと入るように・・作り付けた収納棚。
今は子供達のプレイルームとなっている、オープンスペースな2階を見る。階段で7段上がると2階・・・1階床と2階床の段差は1.5mしかないので、1階と2階の距離がとても近い。
2階より1階を見返す・・・庭の木々がもう少し大きく成長してきたら、リビングダイニングの前面は・・”緑のスクリーン”で覆われる予定。ハンモック、自転車、ダンス、庭でのキャンプ、テラスでの食事などなど・・アクティブなライフスタイルを満喫できるようにという施主からの要望をカタチにした「玉島の家」・・楽しく生活を送られている様子を拝見させて頂き・・安心いたしました。

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「バルコニーの緑化改修」 -プランターボックス設置

鉄工所さんで作ったプランターボックスの「SUS製フレーム」を搬入・・上写真に見える「長方形型」以外にも、「正方形型」や、「アール型」などなど、長さ7m程の少し雁行した既存バルコニーの形状に・・キッチリと合わせるカタチで、制作して頂いた「SUS製フレーム」を並べていく・・

フレームに「取り外し式パネル」を嵌め込んでいきます・・パネルには”チャコールグレー”の「焼付け塗装」を施しています。プラスティック製のプランターボックスを隠す「前面パネル」や「サイドパネル」・・既存手摺と同じ高さまである「背面パネル」は、植栽の背景となるパネルと、外部からの見映えを考慮したパネルの2種類を設置。

「N邸改修」

先週末から始まった、玉島でのリフォーム工事・・・周辺地域の緩やかな風景となじんだ、銅製樋のついた軒の深い屋根が重なる・・クラッシックなつくりの木造住宅でのリフォーム。

浴室と脱衣室と洗面室の改修工事、とりあえず給湯熱源設備の入れ替え工事から・・熱源を灯油からエコキュートに変更しました。
改修となる部分で、既存部の解体が必要となる部分は撤去。撤去した部分を見ると・・壁は、竹や藁で編み込んだ格子に土を塗って作られる・・昔ながらの”小舞壁”でした。撤去工事後、大工工事が始まる前に・・給水管、給湯管、排水管などの水まわりの設備工事と、電気関係の配線工事を行います。
現調に伺ったのが、昨年の初夏の前・・・小規模な部分的改修プロジェクトであっても、納得のゆく計画を実行するには、やはり4回5回と打ち合わせやプランニングを重ねなければならず・・知らず知らずのうちに、思ったよりも時間は経過してしまいます。(上写真)整理整頓が整った”大工さんのビス入れ”・・・goodです。