「阪南の家」-光庭

屋根の開口は、2階3階の・・各室が面する「光庭」。

屋根工事が終わりました・・マットホワイトのガリバリウム鋼板タテハゼ葺き。タテハゼは「キャップ式」ではなく、専用道具を使い「手で挟み込んでいく手法」なので・・ハゼがよりシャープに見えます。

「光庭」の高さは約5m・・正面にダイニング、左手にキッチンを見る。

リビングやダイニング、寝室やキッチン・・各室が面する「光庭」の内部。

生活の中心となる2階リビングダイニングより「光庭」を見る。

わずか2帖程しかない「小さな光庭」ですが・・上部に行くほど、広がる形とした事で、広さ以上の開放感と明るさを・・各室にもたらす事が出来ました。

「中庭のある家」-型枠工事

壁内の配筋を終えた後、型枠を建て込みました。

コンクリート造の建物は、設計通りのコンクリート品質を確保する事はとても大事なのですが・・そのコンクリートを流し込む”型枠”の施工精度が、さらに大事。外側と内側の型枠パネルを、両側から水平部材でシッカリと固定。

思い描いていた・・リビングダイニングの空間が初めてリアルに見えてきました。

L字型のリビングダイニングを・・ダイニング側から見る。右手には中庭に面した(高さ2.7mの)大きな開口があります。室内の天井高さは3.8mの予定・・

「中庭のある家」-配筋工事

日差しが痛いです・・今日の最高気温は36度超え・・

あぁ・・ほんとうに熱いです。現場では「配筋工事」の日々・・

基礎の「配筋」全体を見る

“配筋工事”では・・たくさんの「鉄筋を組み上げて」いきます。設計図で決められた「様々な太さと本数」の鉄筋を、縦横縦横と・・正しい位置/間隔に、1本1本職人さんが施工をしていきます。

基礎梁の配筋が終わって、型枠を建て始めました。基礎を造るために・・建物下全体にわたっって、おおよそ地表面から1.5mほど掘り下げています。

コンクリートを打ち込む前に・・鉄筋の本数/位置/太さ等に間違いがないか、施工者や検査機構や設計者で・・何度も確認をします。

「中庭のある家」-杭工事

敷地にそびえ立つ・・大きな杭打ち機。建物の基礎を支える20箇所に・・直径27cmの鋼管杭を回転させながら圧入していきます。

支持地盤と言われる「砂礫層」があるのは”地表下約12m”・・支持地盤に届くまで数本を溶接で継なぎながら、杭を打ち込んでいきます。

地面の一番深いところまで打ち込まれる杭先端「先端翼」と言われる部分・・鋼管の先端に”拡底翼”がある事で、支持力と施工性がUP。

「阪南の家」-配筋

1階の床スラブを見る。「D13の鉄筋を縦横200mmピッチ」で配筋。

一昨年より進めていた「阪南の家」が着工してからしばらくが経ちまして・・今日は配筋検査。大阪市内地下鉄駅から歩いて3分という非常に便利な場所にある計画地・・50年近く建っていた家の建替え

改めて感じる・・大阪市内住宅地、周辺環境の厳しさ。

周囲は、どちらを向いても隣家まで1mもない・・3階建て4階建ての建物にぐるりと囲まれた環境・・数多くの窓と室外機が遠慮なくこちらを向いた状況ですが・・完成すれば、静かで楽しく充実した生活が過ごせる家となりますので、ご安心を。

「中庭のある家」-地盤調査

ボーリングを始めました。地面に鉄の棒や筒を打ち込んで・・地盤の強さを調べたり、地中の土を採取して地質を調べたり・・3日程掛けて10m程度下にあるだろう支持地盤まで掘ってゆきます。コンクリート造などの・・自重が重たい建築物などをつくる際には、その建物直下となる部分の地盤調査は・・必ず行なわなければなりません。その調査データをもとに・・建物の構造設計を進めていきます。

「多度津の家」-引渡し

(上写真) LDKの南側を見る。LDKの広さは13帖+3帖。正面の2枚の障子は引込みになっています。障子桟の見つけは猿頬状の断面になっていて・・6mm。

先週末に、引き渡しをした「多度津の家」・・・家具と植栽工事がまだなので、とりあえずの竣工写真・・

(上写真) ダイニングテーブルの大きさは、長さ3100mm、奥行き850mm。右手の扉奥がパントリーになっていて、扉を開けたすぐ横に・・冷蔵庫を設置。

キッチンとダイニングテーブルは・・造付けのオリジナル家具。家具の施工は「FREE STYLE」さんにお願いしました。

(上写真) 窓下の壁から持ち出した・・造付けのテレビ台もFREE STYLEさんの制作。はめ込み画像のようにも見えるピクチャーウインドウからの綺麗な眺め・・流れる雲と空に見入ってしまいます。この位置にご主人のパーソナルチェアを設置の予定・・

非常にコンパクトなLDKですが・・南面の掃き出し窓、西面のピクチャーウインドウ、北面のハイサイド窓・・LDKにある「3つの特徴的な窓」からの眺めと・・気持ちの良い繋がり広がり・・が生活に潤いをもたらす、にちがいないと考えています。

「多度津の家」-仕上工事

足場が外れました・・・軒裏は”露わし”なのですが、濃いめの色調で木材保護塗装仕上げとしたので、写真では細かいところまでは見えません。

リビングの内壁が・・仕上ってきました。正面窓の向こうには「瀬戸内らしい小ぶりな山の連なり」が望めます。当初の狙いどおり、周辺のキレイな景色をうまくピクチャーフレームで切り取れました。建物の完成まではもう少しかかりそうで・・植栽などの工事も暖かくなってからが良いので、今年はここまで。年開けから・・もうひと頑張りです。

「多度津の家」-下地工事2

これは”グラスファイバーネット”と呼ばれる下地材・・・多度津の家の外壁は左官仕上げですが、左官屋さんがコテで塗ってラスモル壁を仕上げる時に・・外壁のヒビ割れ防止の為に使う大事な材料。

こんな感じで・・ラスモル壁の表面に”グラスファイバーネット”を塗り込み、この上に仕上材を施工していきます。

引いた写真では分かりませんが・・全ての外壁面に、先程の”ファイバーネット”が施工されています。

軒天や建具枠などの外部木部には・・耐久性とデザインの面から、含浸系の木材保護塗料を塗りました。木部は落ち着きのある色味とし・・・外壁色もニュートラルなグレーで、来月始めには仕上がる予定です。

「多度津の家」-下地工事

「多度津の家」の外壁は・・モルタル左官塗り + ジョリパット仕上。まずは通気層の上に貼った透湿防水シートの上に「ラス貼り」。ラスとは金属で出来た網状の部材で、モルタルを塗りつける為の下地材です。

建物の正面部分を見る。軒は2段になっていて・・一度持ち出した母屋に、乗せ掛けるかたちで垂木をはね出して・・地面からの高さ4000mmの位置で、軒の出が1500mm。1500/4000・・1/2.66。

自転車置場を見る。高さ1mちょっとの低い開口部は、階段踊り場下に設けた・・外部から使う物置の出入口。撮った写真だけを見ていると・・茶室へ向かう趣?・・

浴室を見る。在来工法の浴室なので・・壁と床は、モルタル塗り下地の後、タイル張り。浴槽部分は鋳物琺瑯の浴槽を据え付けた後、立ち上がり部分にはレンガ下地でタイル張り。「多度津の家」の浴室は・・正面が全て窓になっていて、窓の向こうには・・高さ4m程の井戸状の坪庭があります。