ゲストルームの改修・・2

改修工事もあと少し・・今日は電気系設備の機器設置工事塗装工事・・(上写真)バルコニーに面した既設アルミドアの内側に「木製内扉」を設置。部屋全体の照明方式は・・壁/天井の入隅に設けた、LEDの間接照明(調光調色式)を採用。

今回の改修工事では・・”既設建具枠”の「形や大きさはもとのまま」ですが・・新しい部屋の色に合わせて、濃茶色だった建具枠を”淡いグレー塗装”に改修。(上写真)壁は細かめの肌理で、梨地調のテクスチャが・・優しい感じを醸し出す「左官塗り仕上げ」。間接照明納まりの天井入隅・・見切縁はテーパー形状の加工を施した木枠を塗装仕上げ。
このあまり見かけた事のないスイッチは・・遠藤照明さんの商品。なかなかカッコいいです!!!。
小径な75mmの・・ピンホール型ダウンライトを、トライアングルな形で設置。器具のエッジが薄く、なかなかgoodな商品です。白い器具に取られた細い目地のデザインが・・なんか”微妙にロボット的な感じ”を出していてイイなぁと感じるのは・・私だけでしょうか?。

ゲストルームの改修・・

年が明け、1月半ば頃から取り掛かっていたリフォーム工事・・正面に見えていたアルミサッシは撤去して・・


外から・・なるべく分からない様に「蓋」をしました。20年以上前に建てられている既存建物のタイルと違和感のないタイルを捜すのは一苦労・・メーカーさんの商品サイクルは早い・・20年以上も同じモノを作り続けはしない・・
工事は佳境に入り・・今日は「建具の切り込み」・・”切り込み”とは「建具の取り付け作業」の事です。工業製品的な大量生産の既成品建具ならば、取り付けも簡単なのでしょうが・・一品物の制作建具では、”建具を取り付ける”のは・・文字通り「切り込み」という感じです。

職人さんが手に持っているのは「隠し丁番」という金具・・開き扉を閉じた状態だと、建具を支えている金物が全く見えなくなるという優れもの・・この金具の形に合わせて、少しずつ微調整しながら木材を現場で削っていく・・
床から天井いっぱいまでの高さがある「ウォールナット無垢材の4連間仕切戸」。建具上部を通常の鴨居で納めてしまうと、建具をしまっている時に鴨居材が目立ち過ぎるので・・なるべくレールが目立たない、最小限ミニマム・・「鴨居レス」な建具上部の収まり・・細いレール間の狭い部分にも、他の天井部と同じ仕上材を施してもらう・・レールの設置が非常にシビアでした・・
出入口の扉や、クローゼット扉などの建具には・・「グレー染色されたオーク練付け材」を使用・・小口の無垢材部分にも面材合わせの塗装を施していきます。上の写真に見えるステンレスの金物が・・通常、建具を支えている・・“隠してない”丁番・・耐久性の高さが求められ、大きさもある出入口扉などには、こちらの金物を使用します。

アリス・マンロー

ふだんは読まない「全く知らない作家の小説を”お正月に読んでみる”」・・・今年は2013年のノーベル文学賞受賞者アリス・マンロー・・

アリス・マンローは、カナダの小さな田舎町に生まれ、自身の故郷に近い場所で創作活動に勤しんだ・・「短編の女王」と称される小説家。大学中退後、図書館勤務、夫と共に書店経営などの経験を経たのち、1968年(37才の時)に発表した初の短編集がカナダでもっとも権威のある文学賞を受賞・・カナダの片田舎を舞台とした、ごく普通の人々の人生の機微を、精緻な短編で書き続け・・2000年代になってからは国外においても多くの文学賞を受賞・・

2010年、アリス・マンロー79才の作品・・「小説のように」は原題が「Too Much Happiness」・・10編からなる短編集。

どこにでも居る様な平凡な登場人物たちの、どこにでも在る様なそれぞれの人生・・そこに見つけた、ほんの僅かな歪みや不在を、見事に丁寧に描き出しています。すべてがわずか30〜40ページ程度の短編・・平凡な日常の中に一瞬顔を覗かせた人生の陰影と深み・・それを見逃すことなく短編に凝縮描写。”チェーホフの後継者”と称される小説家アリス・マンローは存命ではありますが・・2013年82才の時に、筆を置かれました。

バルコニーのリフォーム・・2

鉄筋コンクリート造の建物の最上階バルコニー・・”スクリーン工事”の続き・・東面を終えて、残るは南面。右手の南面には陽がサンサンと当たり・・乳白のフイルムを挟み込んだガラス面が・・拡散光で明るい。東面8枚南面8枚・・計16枚のガラスを嵌め込む工事・・残るは2枚!!!!!

あらかじめ4箇所の穴が開けられたガラス・・とても強固なガラス(厚さ10mmの強化合わせガラス)なのですが・・ガラスの小口という物はとても弱く・・特に強化ガラスの小口は弱い・・コツンと金属部に当てでもしたら・・一瞬でコナゴナ!!!!!。ですので職人さん達も・・慎重。
最後の1枚・・ほぼ冬至、ほぼ正午・・角度がとても浅い、この時期の太陽光・・幅3.5✕高さ2.5m程の、大きな乳白ガラスの逆光面で、人影を見ていると・・高松次郎の”影絵”のよう?・・
16枚すべてのガラスを嵌め込み、最後の調整と塗装のタッチアップ・・・後はテラス用の家具(ガーデンチェアー&テーブル)を据えたり、植栽による緑化(自動潅水)をしたり・・などなど、もう少し付属工事が残っています。

バルコニーのリフォーム・・

鉄筋コンクリート造の建物の最上階・・少し広さのあるバルコニーのリフォーム。すでに屋根部の補修、フレーム部の再塗装、屋根の新設、床面の改修などの工事を行い・・いよいよ今回のメイン工事のひとつとなる「スクリーン工事」が始まりました・・

まずはクレーンを使って、幅1.7m✕高さ2.4mほどのスチール製フレーム4枚・・外部からバルコニー部へ直接・・搬入。
4枚のスチール製フレームを・・コンクリート柱梁にしっかりと固定東面と南面に2枚のスクリーンを設置・・
スチール製フレームには・・錆止め処理をした上に、耐久性の高い樹脂系の塗装を施しているのですが・・塗装面の“この微妙な肌理”がいい感じです!!!!!。この絶妙なテクスチャはどんな風に塗装すれば出るんだろうか・・
スクリーンに嵌めるガラス・・「割れても安全な強化ガラスの・・合わせガラス」。強化ガラスと強化ガラスの間に、飛散防止フイルムを挟み込んで・・厚さ10mmほどの1枚ガラス、としたものです。とても強くて安全!!!!!・・工事をお願いした「Y金物のY氏」曰く・・「ハンマーで叩いても、簡単には割れないと思うよ!」との事。
あらかじめ4箇所の穴が開けられた、幅800mm✕高さ1100mmのガラスまずは東面に8枚固定していきます。1枚1枚・・「金物」で固定していきます。風の抜けや変形時の破損予防を考えて・・ガラスの四周には19mmのクリアランスを取っています。
横桟の16φ丸鋼にガラスを固定していきます・・パッキンとしてのゴムと補助座を介して・・ガラスを「金物」で固定。金物オリジナルの丸型取付座・・ガラス1枚に対して4箇の取付座。後は南面・・

「玉島の家」-竣工写真

オープンハウスは終了・・・撮れる時間を見つけては、少しづつ撮影していた”竣工写真”もなんとかカタチになりました。いよいよ引渡し&引越し・・無事にこの日を迎えられた事(予定より遅れた事、施主ご家族には本当に申し訳ありませんでした。)に、本当に皆様に(施主ご家族だけでなく、工事に関わって下さった全ての人に)感謝感謝であります。(上写真)西側道路より外観を見る。

テラスを見る。正面に見えるキッチンの小窓から食器などを簡単にやり取り出来る事で・・気軽にテラスでお茶や食事を楽しめるのが特徴。テラスの床は・・黒褐色のレンガタイル張り。
キッチンを見る。テラスとダイニングに面したアイランド型のような形。前後でわずかに高さを変えたカウンターが並列。突き当りのパントリー的スペースには造付けの机が在るので、ワークスペースのようにも使えます。
2階よりリビングダイニングを見る。リビングダイニングの真ん中にある不思議な形をした収納棚は・・住宅のどのスペースに居てもアイキャッチとなる・・この住宅のアイコン的存在。
(上写真)南庭より夜景のテラスを見る。今回のブログ写真に全ては出ていませんが・・自転車、ハンモック、テント、ブランコ、テラスなどなどの・・アウトドアな活動的エレメントを、住宅の各箇所で楽しめる事が・・設計に織り込まれている・・「玉島の家」
写真は相変わらずの「Photographed by トリムデザイン

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「玉島の家」-オープンハウス〈終了〉

夫婦建築家が手掛けた「暮らしを楽しめる家」

玉島の家が完成しました
お施主様のご厚意により、ご入居に先立ち
見学会を開催いたしました
2020年11月14日㊏→18日㊌

平屋に見える2階建ての家は、白と黒を基調にしたシンプルな外観
リビングやキッチンからつながるレンガ張りのテラスや趣味の自転車に没頭できる土間スペースなど家族で楽しめる工夫が満載

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「玉島の家」-壁仕上げ

モルタル左官塗り下地の外壁に・・仕上げ塗りを吹付けました。外壁の色は白色・・梁と垂木と野地板は “うっすらと白色” (木目を塗り潰さないで、木の表情がうっすらと見える塗り方)。

2階の子供部屋を見る。南面に向かってハイサイド窓 & 天井折り上げ。2階子供部屋は壁天井共クロス貼り仕上げ・・クロスを貼る前には、プラスターボードの面下地にパテ処理などをしっかりと施し・・壁面天井面の不陸をなくしてから貼る事が肝要です。
次々と貼っていける様に・・糊を付けてコンパクトに、箱の中にまとめられたクロス。
プラスターボードを留め付けたビス頭や、プラスターボード同士のジョイントを、パテでしごき・・不陸のない状態にしてから、クロスを貼っていきます。
浴室のタイル張りを見る。浴室のタイルは「白色の市松」で張り分けてみました・・”マットでフラットな白色タイル”と”ブライトでゆらぎの様な竪模様が入った白色タイル”の市松張り。目地には防汚れ防カビ能力の効果が高い”スーパークリーン目地“を使用。やはりタイルの出隅は”役物”で納められるのが気持ち良い。(最近のタイルはデザイン柄はやたらに多様で豊富だけれども・・役物のないタイルばかりなので)
キッチンの壁面を見る。「ちょっと角が丸いペールピンク系の小さな縦長型タイル」を選択・・同色系の目地で埋めてみようと思っています・・仕上がりが楽しみ。

半端なタイルが出ないように・・壁面に取り付く家具やコンセントなどとの関係をよくよく考えながら・・(時にはタイルの目地をコンマ何ミリと変えて調整しながらでも) タイル面を綺麗に割り込む事で・・タイル壁面の見え方は、全然違ってきます。

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「建築探訪175」-Gunma 4

1961年に建てられた、チェコ出身の建築家アントニン・レーモンド設計の「群馬音楽センター」を探訪。折版構造による約60mもある大きなスパンを活かした、五角形デザインの北面ファサードを見る・・しかしながら到着したのは夕刻・・陽が落ちてきました。

翌朝、あらためて探訪・・気持ちの良い晴天。平面的には “扇形”・・切り取られた1枚のピザのような形をしています。(左側に見えているビルは高崎市役所。)
西面から建物の横顔を見ると・・この建物の大きな特徴である “鉄筋コンクリート折版構造” の様子がよく分かる。一辺が4mほどの折版11組による構成・・壁の構成がそのまま屋根の構成へとつながっていきます。(つなぎの梁が構造美的にはない方が明快に見えますが・・)
1階のロビーを見る。2階のホワイエへとつながる大階段のデザインがダイナミック・・ロビーとホワイエを彩る大きく鮮やかな・・壁画のデザインも建築家によるもの・・床の “テラゾー” もいいい感じです。
事前の下調べなしで、突然来たのですが・・運良く使用中のホール内部を見学ができました。外部の構成を活かした内部空間のありようが素敵・・2000人収容の音楽ホール。
コンクリート打放し“と “ベニヤ板” による天井のデザインを見る。コンクリート打放しの部分は折版屋根の下端が室内に顔を見せた状態・・・ベニヤ板の部分は折版屋根の下端と下端の間をふさぐような形・・・その隙間に仕込まれた間接照明が・・稲妻のような感じでホール全体を覆っていてカッコイイ・・音響的にも非常に優れたホール。

ブルーノ・タウトを日本に招聘した事でもよく知られる、地元出身の著名な実業家”井上房一郎”が創設した群馬交響楽団の拠点として、活用されてきた音楽ホールですが・・昨年駅前に”新しいホール“が完成した高崎市・・こちらのホールの使い方が気になるところ。

「玉島の家」-壁仕上げ前

外壁仕上げ前、左官塗り工事が終了・・仕上塗り前ですが、これはこれで “肌理の存在感”が際立っていて・・このままでも素敵なんですよね。軒が重なる勝手口的スペースからの見上げ。(上写真 左手前) 木製建具枠が見えています・・鴨居(水平材)の面より縦枠の面を外側に何mm出して納めるのか、縦枠の戸しゃくりを何mm取るのか、見付け寸法や、見込み寸法などなど・・木製建具は既成品とは違い、あらゆる部分の寸法を自分で決めていきます・・図面で決めていたものが、どう出来上がっているのかを・・現場監理で、1/1で、スケール感ディテール感を、確認するのが・・現場監理の楽しみのひとつ。

モルタル左官塗り壁のヴォリュームを・・軒の深い屋根が覆う。モルタル塗り壁上部の金物は、白色のガリバリウム鋼板・・外壁は2層防水の通気工法。上部ガリバリウム鋼板とモルタル塗り壁の間にある隙間から、壁体内の空気が抜けていく仕組み。
内壁仕上げ前、壁下地のプラスターボード張り工事が終わりました・・この工事が終わると、何ヶ月もの間ずっと現場で頑張ってくれていた大工さんの仕事もほぼ終わり 。
( 細かい指示注文の多いトリムデザインの仕事にお付き合いくださり・・大工のAさん、ご苦労様でした・・ありがとう) 。次は家具工事屋さん、建具工事屋さんなどの出番・・(上写真)リビングダイニングより和室の出入口を見る。左手の窪みはエアコン用のスペース。
リビングダイニングより、2階への上がり口を見る。この階段はもちろん工事期間中、工事関係者用のものです。1階から2階へは7段で到着、すぐに2階。子供部屋である2階とリビングダイニングの距離が近い家・・2階の奥に見えているのは、造り付けの壁面収納棚 (これは大工さん工事の家具 ) 。

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