「建築探訪 165」-Saitama 2

雨が激しく降る中、前川國男設計の「埼玉県立博物館(1971)」を探訪・・作品集の表紙写真で撮られていたのと同じアングル。スチール手摺の三角が・・goodです。

ゲートを潜り・・誘われるように広場を抜け・・正面入口付近へ至る。壁床レンガタイルという・・落着きを感じさせるエレメントによる構成・・タイルが張られたマッシブな箱の間に・・生まれてくる空間の流れ・・

箱のような量塊と・・”一筆書き“と言われる、水平に空間が連続していく・・前川國男の特徴的なプランニング。エントランスロビーから中2階の食堂を見る・・食堂の向こうにはテラスがあり・・内外部が連続して繋がっていく・・左手にはサンクンガーデン的な大きな庭園。

前川建築のアイコニックなエレメントである”打ち込みタイル“を近くで見る。「壁は人間を守るんだという事を、語りかけてくるものでなければならない」by 前川國男。

「玉島の家」-基礎工事

数回のコンクリート打設を重ね・・基礎がほぼ完成!!!!!。コの字型で・・南庭&テラスのスペースを、LDK等の主要な居室で囲むという・・考え方としてはシンプルな形の平面形なんですが・・・スキップフロア的な断面の構成であったり・・建物内に大きく入り込んだ土間スペースであったり・・普通よりちょっと高い1階の床高さであったり・・・基礎の形を見るだけでも、ちょっと他にはない感じが・・goodです。

blogのページについて

令和2年2月よりこちらのアドレスでブログを引き続き始めました。
旧ブログも引き継ぎ作業が完了するまでの間はご覧いただけますが、物件のリンクなど、リンク切れが起こる記事もありますことをご了承ください。

トリムデザインの旧ブログはこちらhttp://trimd.gangukan.jp

「玉島の家」-地鎮祭

昨日は、雨が降ったり陽がさしたり、移ろいやすい天気でしたが・・式の間は雨も降る事がなく・・倉敷市玉島にて地鎮祭・・昔からの古い大きな家が建ち並んだ、落ち着きのある住宅地・・100坪近い広い敷地に平屋的な形での計画・・・「N家の皆様、本当におめでとうございました。」

「酒津の家」-取材撮影

先月の住宅雑誌の取材撮影。素敵な庭のある”酒津の家“なのですが・・庭木が寂しい時期での撮影・・天気も曇天(;_;)。しかしながら、カメラマンや編集者さん等3人で・・わざわざ東京から前泊で取材撮影に来て頂いているので、この日この時間で頑張るしかありません・・

お施主様にも”撮影参加”を了承して頂き、本当に感謝感謝です・・掲載誌の発売が楽しみです。((o(´∀`)o))ワクワク

オルガ・トカルチュク

ふだん読まない、全く知らない・・作家の小説を「お正月に読む」ということを始めて3年目・・今年は2018年のノーベル文学賞受賞者オルガ・トカルチュクの「逃亡派」と、2011年のブッカー賞受賞者ジュリアン・バーンズの「終わりの感覚」

BIEGUNI(逃亡派) 」・・1962年生まれ、現代ポーランドを代表する作家の作品で、2018年のブッカー賞を受賞した作品でもあります・・“旅と移動”をめぐる116の断章から成る、幾つものエピソードが並行的に進んで行くという、何ともストレンジな小説。移動のカタチや目的地は様々、”旅と移動”とは、人体と世界の地図を重ねるという行為・・”探求と発見”の物語。

異郷への旅、喜びと驚き、不安定な非日常、孤独、疎外感、自己発見・・神話の時代から人は常に旅をしている・・旅が日常化した現代でも人は何かを探して旅に出る。“中欧的”な文体/構成/理解/感受性で描かれる・・不連続で、多様で、混沌として、偶発的で、拡散的で、非線条的な・・“不明瞭で割り切れない世界”・・この世界の在り方に拮抗できるのは「わたし」だけ・・・

3年の歳月を掛けて執筆されたという“中欧チックな紀行文学”

「偶然こそが事件の推進力です。中欧の作家の語りに関する断片性への嗜好は、他のどの場所の作家よりも強いと思います。」
by Olga Tokarczuk

「酒津の家」-お庭の手入れ・・

今日は、”酒津の家“のお庭の手入れ・・お庭を作庭して頂いた「UZU DESIGN」さんと、UZUさんのお仲間で真備で造園をされている吉實さんが、朝いちから作業中・・作庭してもらってから1年半、冬のお庭もいい感じです・・

実のなる樹種を色々と植えて頂いているのと、軒が深い家なので・・落ち着くのだろうか・・小鳥が休憩にやって来ます

写真の小鳥・・じつは”木彫り”なんですが・・(*^_^*)
(本物の小鳥もたくさんやって来ます。)

「建築探訪 164」- Kagawa 7

このムニュっとしたコンクリートの殻・・2010年にできた「豊島美術館」・・とにかく凄い空間&建築・・アーティスト内藤礼との協働によるワンルームの半屋内外空間・・・素晴らしかった!!!!!!!!!!!!。
(10年程経っているのでコンクリート屋根の”フッ素樹脂塗装”がそろそろ再塗装の必要有りでしょうか・・)

建築設計はSANAAの西沢立衛さん・・・シームレス!!!!な、どこにも継ぎ目のない40×60mの一塊のコンクリートシェル!!!!!!。(どうやって???こんな建築を作るんだ???という印象とは裏腹に、施工過程は意外と原始的で、人力勝負だったりもするので、ビックリ!!。) 
残念ながら内部撮影禁止なので・・こちらを

美術館に隣接したこちらのカフェショップは、美術館のミニチュアのような類似型の空間でおもしろい・・・訪れた日は、多くの外国人・・・瀬戸内海の小さな島という、不便な場所に在る美術館ながら・・海外の旅先として、足を伸ばしてでも訪れたい魅力がここには在るのでしょう・・建築とアートと自然が調和連続した・・ダイナミックな唯一ここにしかないという・・アートな場所。

「建築探訪 163」- Saitama

雨降るなか・・前川國男の設計による「埼玉会館(1966)を探訪・・浦和駅から歩いて5分程、様々な建物に囲われた繁華な都市的エリアに建っています。大小のホールや集会室事務室などからなる地下3階/地上7階・・この建築の主要なテーマはエスプラナード(東側道路から見る)

東側道路から階段を上り、エスプラナードと言われる・・建物に囲われた遊歩道的広場に出る・・右手に集会室事務室などが入る高層棟、左手に大ホールの上部ヴォリューム。エスプラナードの床下は大ホールのホワイエ。

大ホールのエントランスから南側道路へと繋がる、もう1箇所のエスプラナードを見る(ここのエスプラナードの床下は資料室やエントランスロビー)。左手の階段を上がると、先ほどのエスプラナードへと繋がっています・・

エスプラナードの床下となる・・大ホールのホワイエを見る。建物ヴォリュームの大きな部分を地下に埋め込み・・建物の屋上にエスプラナードを創出・・囲われながらも開かれ、2方向の周辺道路からアクセスが容易な・・「都市の遊歩道広場」を街に・・生み出している建築。

前川建築の代名詞である「打ち込みタイル」。埼玉会館の打ち込みタイルは、横目地が強調される目地形状とアールの大きな役物タイルが特徴的。打ち込みタイルも建設時期や作品の違いによって・・タイルの色艶、細かなディテールなど・・様々です。

エスプラナードは、都市の遊歩道的広場・・それは単なる通り道ではなく、人々が吹き溜まる、都市の潤いとなる場所・・趣のある打込みタイルの外壁や精緻な床のデザインパターン・・意匠を凝らしたスツールや大階段が・・建築とその外部空間に、色を添えていました。