ペーター・メルクリと青木淳

ペーター・メルクリと青木淳

国立近代美術館で行われている「ペーター・メルクリと青木淳」の図録・・
ペーター・メルクリは1953年生まれの家・・スイス人らしいスイスBOXな建築をつくる人・・”スイスBOX”とは建物のカタチが一見非常に単純な「四角い箱」なのですが、よくよく見ると奥が深い・・素材/開口/プロポーション/ディテール/配置等が丁寧に吟味されされていると・・スイス建築独特の流儀・・・その中にあってもメルクリはひときわ素朴でザックリした建築をつくり、比率/均衡/端正/美など建築の根幹に存在してきた変わらない概念/内的真実を深化させようとする建築家・・

メルクリのエスキスモデル

青木淳は「青森県立美術館」や「ルイ・ヴィトン」の銀座店・名古屋店・表参道店などを設計した1956年生まれの建築家・・青木さんの建築はなかなか屈折していてわかり難い建築です・・・
予定調和な建築のつくり方や暗黙化した形式を疑うところから建築が始まっているのだが、そもそも建築が現すべき意味が不在になってしまっているという現状認識もあり・・シナリオがない、決定要因がない、根拠がない・・いいも悪いもない、モノがモノとしてあるだけで十分・・・そんな感覚が建築をつくる前提としてある様だ・・・恣意性を消した客観的根拠だけで建築をつくろうとして様々な手法を試みられているようだ・・・
うぅん・・分かりにくい建築家だぁ・・・

青木淳のエスキスモデル

そんなあまり共通項がなさそうな2人の建築家の展覧会・・建築の展覧会にありがちな完成写真や図面といった展示物は一切なく、まだ”建築”になるまえのアイデアスケッチやエスキスモデルを並べ、建築家の頭の中にあるアイデアや思考過程を見せようとする展示はおもしろそうだ・・

面白かったよm

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