オオハラコンテンポラリー

防護服を着た少年

GWが始まりました・・昨日は大原美術館へ行って来ました。
(上写真) 大原美術館の中に 防護服を着た少年 が登場 !!  とても大きい!!
少年は「オオハラコンテンポラリー」(下写真) のためのスペシャル展示・・ 

大原美術館といえば、実業家で倉敷紡績の社長でもあった大原孫三郎が洋画家児島虎次郎と共に1930年に開館した、日最初の西洋美術コレクションを中心とした私立美術館・・エル・グレコ、ゴーギャン、モネ、マティスなどなどの西洋美術の名品が数多くある事で有名ですが・・ それ以外にも中国・エジプト美術、日本の近現代美術、民芸運動の作品等・・色々なジャンル/時代の名品も同時に見る事が出来る美術館・・ 

オオハラコンテンポラリー

しかし、今回の「オオハラコンテンポラリー」では近現代の名品を展示するだけではない、同時代のいまこれから新たな世界をクリエイトしようとしている作家とも、積極的に協働している大原美術館の姿勢が一望できるでした。古い評価の定まった名品をじっくり見るのも良いのですが・・ 評価もまだ定まらない、今この時代の空気を形にしようとする若い作家の・・訳の分からないぐらいなエネルギーに溢れた・・ 見た瞬間に「ナンナンダコレハ???」と思わず考え込んでしまうくらいの・・ インパクトのある様な作品も面白い。

ヤノベケンジ

“防護服を着た少年” の作者であるヤノベケンジさんの作品を最初の頃に見た時も・・「YELLOW SUIT」(上左)や、「TANKING MACHINE」(上右)や、「GODZILLA」や、「ATOM CAR」などなど・・「ナンナンダコレハ???」という様な作品ばかりでした・・20年以上前から一貫して・・ずっと防護服なんですね・・無骨で騒々しく役に立たない、妄想に取り憑かれた男が造った、前時代の兵器の様な姿をした機械彫刻( これらの装置はヤノベさんにとって必需品らしい ? ) ・・・  モネといえば睡蓮、ヤノベケンジといえば防護服。

大原美術館の別館である有隣荘での・・特別展示「青木野枝  ふりそそぐもの – 有隣荘」もgoodでした・・ 有隣荘の和室や洋室などの各部屋に合わせて設置されたインスタレーション・・鉄を小さく切断し、溶接で繋いで、円や丸をモチーフに作られた、部屋いっぱいの・・例えは変ですが、”大きなクラゲ” のような作品が素敵でした。鉄という素材で空間に描いた線画のような青木さんの作品・・ クラゲの足にぶつからない様に歩くのに、やや緊張しました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA