週は、建物や展覧会などを見に東京へ・・ 2010年に出来た「武蔵野美術大学 図書館」を建築探訪するのがメインでしたが、思っていたより楽しかったのが、品川にある・・「原美術館」
東京ガスや日本航空の会長、営団地下鉄の総裁なども歴任した実業家 “原邦造” の私邸 (コルビュジェと同年生まれの、建築家 渡辺仁が設計。1938年竣工。)を、現代美術中心の私立美術館としてリニューアル・・1979年に開館。渡辺仁の建築といえば「旧 服部時計店(1932)」や「東京国立博物館(1937)」など・・どちらかと言うと “歴史主義様式” の建築のイメージが強いが、こちらは完全な “初期モダニズム” の住宅建築。
開催中の展覧会( – 10/13 )は、「Art Scope 2012 – 2014」- 旅の後もしくは痕 ダイムラー・ファウンデーション・イン・ジャパンによる文化芸術支援活動。(上写真) たくさんの白い紙風船が床に散らばる様に並べられた、リタ・ヘンゼン「天より落つ」。住宅らしい局所的なスペースに合わせてインスタレーション・・かつ屋外の庭にある杉本博司の”竹箒垣根” を借景。
原美術館では、元住宅という事をうまく利用した展示スペースがgoodでした・・広々スパッとした美術館とは異なり・・ トイレや物置、廊下やサニタリーなど・・通常では考えられない様な局所的スペースに・・様々なインスタレーションが設置されていて・・楽しかったです。(上写真)3階の物置部屋のような小さな空間にある・・作品のアーティスト名が、壁の下の方に・・控えめに書かれているだけ、という案内表示も・・goodです。