「寿元堂薬局」 -LGS工事

LGS工事が始まりました。LGSとは”Light Gauge Steel”・・直訳すると「軽い」「規格の」「鉄」・・内装工事において壁下地材として多く使われる材料で、薄い亜鉛メッキ鋼板を”C型断面”に加工した棒状の材料・・この材料を使って、壁天井の面材を張るための下地を「籠状」に組み上げていきます。

店舗間をわける、区画壁となるALC(軽量気泡コンクリート板)壁の前に・・「LGS壁」を立ち上げていきます。壁天井のLGSだけでなく、天井内ダクトやチャンバー類もシルバー色で、配線配管が剥き出しとなっている・・現在の現場は、どこか工場建築っぽい雰囲気。
嵩上げ工事の終わった床下地(構造用合板)の上に、LGS壁を立ち上げていきます。床の構造用合板には・・次の間仕切壁工事や、家具工事の基準となる”墨出し”を行っていきます。

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「寿元堂薬局」 -空調工事

駅前再開発ビルの店舗内装工事・・今日は空調機器の据付け工事。空調機器1台を設置するにも、背丈の倍近くある場所の為、なかなか大変・・「ローリングタワー」という道具(動く足場台)が欠かせません。床上から空調機下端までの高さが3.8m・・これが店舗部の主要な天井高さとなります。

工事の皆さんが、地に足がつかず、”空中作業中”なのが不思議な感じ・・ローリングタワー以外にも「コの字型の便利な折りたたみ式足場台」も活躍・・空調機器設置と同時に、給排気ダクト工事も進行中です。

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ブルレック兄弟「パリセイドチェア」

今回の計画でチョイスした屋外用家具・・・(パリを拠点に活躍するフランス人兄弟デザイナー)ロナン&エルワン・ブルレック「パリセイドチェア」。その名の通り「柵」をモチーフとしたであろうデザインは・・シンプルながらも飽きのこない、どんなシチュエーションにも不思議と馴染む・・まさしく”柵”という名に相応しい、堅牢ながらもニュートラルな存在感のデザイン・・goodです。

家具、照明器具、テキスタイルなどなど、様々なジャンルのプロダクトデザインを・・ヴィトラ、カッシーナ、フロスなどの一流メーカーと共に手掛け・・数多くの秀逸な作品を生み出し続けるブルレック兄弟の作品の多くは・・世界中のデザインミュージアムでパーマネントコレクションになっています。

「バルコニーの緑化改修」 -SUSプランターボックス

今日は鉄工所にて「プランターボックスカバー」を試作&相談・・リビングが面するワイド8mのバルコニーを緑化・・手前のプレートは、鉢植えが見えないようにカバー・・奥のプレートは、空だけが見えるように周辺の余分な景色をカバー・・屋外雨ざらしなので、錆防止の為、全てをステンレス部材で作る・・計7台ほどを制作予定・・

仕上げは・・チャコールグレーで焼付け塗装ですが・・この塗装前の「2B」と言われる状態の、なんとも「鈍い光沢感の素地感」が・・意外とgoodです。

ステンレス仕上げには・・よく使う「HL」「バイブレーション」「鏡面」のほかに・・「ダル」「エッチング」「ブラスト」「酸化着色」などなど・・仕上げの種類が、結構豊富なのに驚かされます。

「寿元堂薬局」-着工

薬局の工事が始まりました!!! 駅前再開発ビルの1階に入る路面店・・上層部にはホテル、低層部には銀行やカフェなどの商業施設が並ぶ予定・・高さがあるスペースなので、それをどう計画に生かしていくかが・・デザインのポイントと考えています。

実はL字型のスペースになっていて・・工事を始める前、“スケルトン”と言われる状態では・・床から天井までの高さは、じつに5.55m !!!!!!・・・充分に2階建てとして計画も出来る高さがあります。(法規的/計画的には全体建物として、もちろんそれは不可なのですが・・残念)

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「ゲストルームの改修」・・2/3

改修工事もあと少し・・今日は電気系設備の機器設置工事塗装工事・・(上写真)バルコニーに面した既設アルミドアの内側に「木製内扉」を設置。部屋全体の照明方式は・・壁/天井の入隅に設けた、LEDの間接照明(調光調色式)を採用。

今回の改修工事では・・”既設建具枠”の「形や大きさはもとのまま」ですが・・新しい部屋の色に合わせて、濃茶色だった建具枠を”淡いグレー塗装”に改修。(上写真)壁は細かめの肌理で、梨地調のテクスチャが・・優しい感じを醸し出す「左官塗り仕上げ」。間接照明納まりの天井入隅・・見切縁はテーパー形状の加工を施した木枠を塗装仕上げ。
このあまり見かけた事のないスイッチは・・遠藤照明さんの商品。なかなかカッコいいです!!!。
小径な75mmの・・ピンホール型ダウンライトを、トライアングルな形で設置。器具のエッジが薄く、なかなかgoodな商品です。白い器具に取られた細い目地のデザインが・・なんか”微妙にロボット的な感じ”を出していてイイなぁと感じるのは・・私だけでしょうか?。

「ゲストルームの改修」・・1/3

年が明け、1月半ば頃から取り掛かっていたリフォーム工事・・

工事は佳境に入り・・今日は「建具の切り込み」・・”切り込み”とは「建具の取り付け作業」の事です。工業製品的な大量生産の既成品建具ならば、取り付けも簡単なのでしょうが・・一品物の制作建具では、”建具を取り付ける”のは・・文字通り「切り込み」という感じです。

職人さんが手に持っているのは「隠し丁番」という金具・・開き扉を閉じた状態だと、建具を支えている金物が全く見えなくなるという優れもの・・この金具の形に合わせて、少しずつ微調整しながら木材を現場で削っていく・・
床から天井いっぱいまでの高さがある「ウォールナット無垢材の4連間仕切戸」。建具上部を通常の鴨居で納めてしまうと、建具をしまっている時に鴨居材が目立ち過ぎるので・・なるべくレールが目立たない、最小限ミニマム・・「鴨居レス」な建具上部の収まり・・細いレール間の狭い部分にも、他の天井部と同じ仕上材を施してもらう・・レールの設置が非常にシビアでした・・
出入口の扉や、クローゼット扉などの建具には・・「グレー染色されたオーク練付け材」を使用・・小口の無垢材部分にも面材合わせの塗装を施していきます。上の写真に見えるステンレスの金物が・・通常、建具を支えている・・“隠してない”丁番・・耐久性の高さが求められ、大きさもある出入口扉などには、こちらの金物を使用します。

アリス・マンロー

ふだんは読まない「全く知らない作家の小説を”お正月に読んでみる”」・・・今年は2013年のノーベル文学賞受賞者アリス・マンロー・・

アリス・マンローは、カナダの小さな田舎町に生まれ、自身の故郷に近い場所で創作活動に勤しんだ・・「短編の女王」と称される小説家。大学中退後、図書館勤務、夫と共に書店経営などの経験を経たのち、1968年(37才の時)に発表した初の短編集がカナダでもっとも権威のある文学賞を受賞・・カナダの片田舎を舞台とした、ごく普通の人々の人生の機微を、精緻な短編で書き続け・・2000年代になってからは国外においても多くの文学賞を受賞・・

2010年、アリス・マンロー79才の作品・・「小説のように」は原題が「Too Much Happiness」・・10編からなる短編集。

どこにでも居る様な平凡な登場人物たちの、どこにでも在る様なそれぞれの人生・・そこに見つけた、ほんの僅かな歪みや不在を、見事に丁寧に描き出しています。すべてがわずか30〜40ページ程度の短編・・平凡な日常の中に一瞬顔を覗かせた人生の陰影と深み・・それを見逃すことなく短編に凝縮描写。”チェーホフの後継者”と称される小説家アリス・マンローは存命ではありますが・・2013年82才の時に、筆を置かれました。

「テラスの改修」・・2

鉄筋コンクリート造の建物の最上階バルコニー・・”スクリーン工事”の続き・・東面を終えて、残るは南面。右手の南面には陽がサンサンと当たり・・乳白のフイルムを挟み込んだガラス面が・・拡散光で明るい。東面8枚南面8枚・・計16枚のガラスを嵌め込む工事・・残るは2枚!!!!!

あらかじめ4箇所の穴が開けられたガラス・・とても強固なガラス(厚さ10mmの強化合わせガラス)なのですが・・ガラスの小口という物はとても弱く・・特に強化ガラスの小口は弱い・・コツンと金属部に当てでもしたら・・一瞬でコナゴナ!!!!!。ですので職人さん達も・・慎重。
最後の1枚・・ほぼ冬至、ほぼ正午・・角度がとても浅い、この時期の太陽光・・幅3.5✕高さ2.5m程の、大きな乳白ガラスの逆光面で、人影を見ていると・・高松次郎の”影絵”のよう?・・
16枚すべてのガラスを嵌め込み、最後の調整と塗装のタッチアップ・・・後はテラス用の家具(ガーデンチェアー&テーブル)を据えたり、植栽による緑化(自動潅水)をしたり・・などなど、もう少し付属工事が残っています。

「テラスの改修」

鉄筋コンクリート造の建物の最上階、少し広さのあるバルコニーのリフォームプロジェクト・・すでに本体屋根部の補修、フレーム部の再塗装、バルコニー部の屋根新設、バルコニー床面デッキ改修などの工事を行い・・いよいよ今回の改修プロジェクトのメイン工事となる「スクリーン工事」が始まりました・・

幅3.5m✕高さ2.5mのガラススクリーンパネル」を東面と南面に設置・・外部からクレーンを使ってバルコニー部へフレームを直接搬入・・フレームをコンクリート柱梁にしっかりと固定
スクリーンパネルのフレームには・・錆止め処理をした上に、耐久性の高い樹脂系の塗装を施しているのですが・・塗装面の“この微妙な肌理”がいい感じです!!!!!。この絶妙なテクスチャはどんな風に塗装すれば出るんだろうか・・
スクリーンに嵌めるガラス・・「割れても安全な強化ガラスの・・合わせガラス」。強化ガラスと強化ガラスの間に、飛散防止フイルムを挟み込んで・・厚さ10mmほどの1枚ガラス、としたものです。とても強くて安全!!!!!・・工事をお願いした「Y金物のY氏」曰く・・「ハンマーで叩いても、簡単には割れないと思うよ!」との事。
あらかじめ4箇所の穴が開けられた、幅800mm✕高さ1100mmのガラスまずは東面に8枚固定していきます。1枚1枚・・「金物」で固定していきます。風の抜けや変形時の破損予防を考えて・・ガラスの四周には19mmのクリアランスを取っています。
横桟の16φ丸鋼にガラスを固定していきます・・パッキンとしてのゴムと補助座を介して・・ガラスを「金物」で固定。金物オリジナルの丸型取付座・・ガラス1枚に対して4箇の取付座。後は南面・・