「寿元堂薬局」 -家具工事

工事中の店舗内に設置する「作り付け家具」・・の作成をお願いしているFREE STYLEさんの工房を訪れて、仕上がりを確認。高さが3.8mある、1つのユニットを仮組みしてもらう・・この「3.8mのユニットが16台」・・少し高さの小さい「2.8mのユニットが7台」・・

現場に搬入&設置・・家具の柱と柱の間は、建築工事の壁仕上げとなります。下部には扉付収納棚、中間部はオープンの棚板が並び、上部は照明BOX・・になっています。
左右の壁面に「作り付け家具」を設置した状態・・・右側の収納棚には商品や書籍を並べ、左側の収納棚には薬瓶が並びます。店舗内より道路側を見返す。

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「バルコニーの緑化改修」 -植込み&灌水工事

バルコニーの緑化改修も終盤・・植栽を植込み。オーダーで作成したSUS製BOXの内側に、既成品のプランターボックスを設置。

マルバノキ、サザンカ、ナツハゼ、ヤマコウバシ、ヒメシャラ、ユキヤナギ、アロニア、オトコヨウゾメ、コバノズイナ・・バイカウツギ、トキワマンサク、ハクサンボク、シャリンバイ、ヤマブキなどなど・・沢山の種類の木々を植えて頂きました。
「点滴型の灌水ホース」を、プランターボックス内に這わす・・
水遣りは「タイマー制御の自動灌水装置」ですが・・水遣りの半分は「点滴型の灌水ホース」、残り半分は上写真のような「ミスト型の灌水ホース」・・2種類のホースで水遣りを行います。
タイマー制御で、季節に応じて何十分かおきに・・”ミスト”が噴射されるので、暑い季節にはベランダまわりの温度がミスト効果で下がり・・・涼感が得られて、気持ちいいかもしれませんねぇ。プランターBOXカバーは、錆にも強い、ステンレス製の焼付塗装仕上げなので・・心配なし。

「N邸改修」・・2

玉島でのリフォーム工事・・・在来工法の木造住宅での水廻りのやり替え工事。古い浴室を撤去して、新しい浴室を設置・・10日程は浴室が使えなくなりますが、そこは我慢を頂いて・・・”クラシックな和風住宅”の中に”新しい浴室”を挿入・・

浴室だった部分を脱衣室、洗面室だった部分を浴室、脱衣室だった部分を洗面室・・・限られたスペース内で、3室を入れ替えるというリフォーム工事なのですが・・クライアントの最大の希望は「広い浴室」「足を伸ばしてリラックスできる浴室」・・・とにかくリフォーム前の最大の不満が「くつろげない浴室」だった、ので。
そしてもうひとつ「玄関戸の改修」・・既存玄関戸の前に「網戸」を設置してほしい、という要望。既存の敷石に合わせるカタチで「新しい敷居」を設置・・新しい敷居には良質の御影石として昔から知られる”岡山県産万成石”。石に掘られた溝には「真鍮製レール」を嵌め込みます
新しい格子網戸のデザインは、既存の格子ガラス戸に合わせたカタチ・・目の詰まった木目が美しい良材の松「ピーラー」を用いて制作・・地域に根付いた工法で作られた”クラシック”な建物には・・既成品のアルミ製建具ではなく、やはり”木工所さん”で作って頂いた「オーダーの木製建具」がしっくりきます。

「玉島の家」-半年後

雨天の中・・昨年11月末に竣工引っ越しから半年が経過した玉島の家」を訪問。何か困らられている事がないか、こちらが思い描いたプランニングがうまく機能しているのかどうか・・いろいろと様子を伺う。

玄関を見る、玄関上のペンダント灯はオカベマキコさんの「シャボンランプ」。右手の黒い四角は、表札とインターホンと郵便受けを・・1つにまとめたオリジナル制作物の「サインプレート」(名前の表記は写真を加工して消しています)。
ハンモックが常にあるリビングダイニング・・お庭の緑を見ながらハンモックに揺られる生活。右手に見える作り付けローテーブルの向こうがキッチン・・お庭とテラスをL字に囲ったLDK。
ハンモックで区切られた向こう側、窓際に設けられた作り付けのカウンター机は・・「子供の勉強コーナー」。右側には作り付けの収納棚。リビングダイニングの一角を何気なく区切っての子供スペース。
ハンモックの後ろにある、3枚建ての扉面2枚には鏡を貼って(扉をしまうと鏡は隠れてしまいます)・・・手足を伸ばしても全身が映る鏡で、ダンス教室の気分。鏡の大きさは巾1.1m✕高さ2.5m。
3枚建ての扉・・は裏面にも一部鏡を貼っています。こちらの土間スペースは、ご主人の趣味である「自転車コーナー」・・後輪に”サイクルトレーナー”を取り付けて・・みんなの居るリビングダイニングのすぐ側で、室内トレーニング。
土間横に設けた・・自転車グッズ専用の収納棚。右上にヘルメット、その下に空気入れ、その下には折り畳んだ”Wahooのサイクルトレーナー”・・などなど、事前にお聞きしていた物がピッタリと入るように・・作り付けた収納棚。
今は子供達のプレイルームとなっている、オープンスペースな2階を見る。階段で7段上がると2階・・・1階床と2階床の段差は1.5mしかないので、1階と2階の距離がとても近い。
2階より1階を見返す・・・庭の木々がもう少し大きく成長してきたら、リビングダイニングの前面は・・”緑のスクリーン”で覆われる予定。ハンモック、自転車、ダンス、庭でのキャンプ、テラスでの食事などなど・・アクティブなライフスタイルを満喫できるようにという施主からの要望をカタチにした「玉島の家」・・楽しく生活を送られている様子を拝見させて頂き・・安心いたしました。

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「寿元堂薬局」 -サイン工事

お祝いごと・・という訳ではなく「ことぶき」2文字・・事務所にて作った“スチレンボード製の文字”を、外壁に貼ってもらう・・大きさ等がわずかに異なる2文字・・現場で貼ってみて比較検討・・・設計の仕事は1/50、1/10、1/3と、縮尺で机上でイメージして考えるものですが・・試す事が可能であれば、原寸で現場にて試してみるのが・・一番なのは言うまでも無い。

完成予想図で見ると・・こんな感じ。サインの文字は軒天から吊り下げるカタチ・・”吊り下げ”以外のサインは、ガラス面に最低限の表示のみ・・お店の”存在感自体”が「サイン」となれば良いなぁ・・と考えています。
内部の様子はこんな感じ。大量にあった「漢方の薬瓶」と「漢方に関する書籍」の収納を・・計画として上手く組み込みながらも・・使い易く、落ち着きがある、居心地がよい店舗としていく事が・・プランニングのポイントでした。チャームポイントのペンダント灯には・・アルヴァ・アアルトの「Golden Bell/クローム」と、オカベマキコさんの「シャボンランプ
3.8mある店舗の天井高さを活かした、収納力のある「本棚と薬棚の存在感」を・・・店舗アイデンティティとして、際立たせた計画とし・・「入りやすくもあり、入りにくくもある、だけど出やすいという」矛盾している様にも聞こえる、難しいリクエストに・・なるべく応えられるデザインを心掛けました。

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「寿元堂薬局」 -木工事

LGSという金属製壁下地の工事が終わって・・今度は木製壁下地の工事が始まりました。結構たくさんの木材が現場に搬入。金属製の柱のような物の間に、挟まれているのは・・家具取付用の下地合板。

右手にて、木製の間仕切壁を立て起こし中・・店舗部より調剤室側を見る。天井でパカっと空いているのは「機械排煙口」・・火事が起こった際にはこの排煙口が煙を外部に吐き出してくれます。
調剤室内より店舗部側を見る。店舗部の天井高さは3.8m、調剤室の天井高さは2.8m。
いつも綺麗にされている現場です。3.8mの天井高さがある店舗部の工事には”ローリングタワー”という移動式の高所作業台が欠かせません。しかしながら、大きなローリングタワーが設置されていると、その大きさに負けて・・空間がヒューマンスケールでなくなり、思ってたより狭く感じてしまいます・・結局、空間のスケール感っていうのは、色んな物との・・バランスと対比なんですよね。

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「バルコニーの緑化改修」 -プランターボックス設置

鉄工所さんで作ったプランターボックスの「SUS製フレーム」を搬入・・上写真に見える「長方形型」以外にも、「正方形型」や、「アール型」などなど、長さ7m程の少し雁行した既存バルコニーの形状に・・キッチリと合わせるカタチで、制作して頂いた「SUS製フレーム」を並べていく・・

フレームに「取り外し式パネル」を嵌め込んでいきます・・パネルには”チャコールグレー”の「焼付け塗装」を施しています。プラスティック製のプランターボックスを隠す「前面パネル」や「サイドパネル」・・既存手摺と同じ高さまである「背面パネル」は、植栽の背景となるパネルと、外部からの見映えを考慮したパネルの2種類を設置。

三角スケール

三角スケール

「三角スケール」は「さんすけ」と呼ばれる建築の仕事に欠かせない三角形の断面をした定規。三面で6種類の異なる縮尺の目盛りが付いていて、読み替えると20種類以上の実務に使う縮尺の図面を測ることができるマストアイテム。

三角スケール

今年も岡山県立大学の設計演習の授業を受け持っています。授業中に「910って1/100では9.1mmですか?」と生徒さんに聞かれて一瞬「???」となりました。そうか…換算するのかぁ…
「さんすけ」を使うと縮尺1/100でも1/200でも1/50でも【910】は【910】なのです。
そういえば自分も大学生の時には換算していたかも…と思い出していたら、勤めていた設計事務所のボスから初めて「さんすけ」という言葉を聞いて「誰?」って思ったことや、「さんすけ」の使い方を教えてもらったことも思い出しました。
「さんすけ」で線を引いていると「さんすけ」は線を引くものじゃないよと教えられ、「さんすけ」の便利な使い方を教えてもらったなぁ
建築学生さんに少しでも役に立てばと動画を作成し公開することにします。

建築学生さんへ
トリムデザインのblogには設計した建築の工事の様子に加え、今まで訪れた名建築についての記事を投稿しています
まだ訪れた全ての建築について書ききっていませんが、時々更新しています
カテゴリーの「建築探訪」をクリックすると探訪の記事だけが表示されます
またはここから

なかなか出かけられない今、皆さんの参考になればと思います

「N邸改修」

先週末から始まった、玉島でのリフォーム工事・・・周辺地域の緩やかな風景となじんだ、銅製樋のついた軒の深い屋根が重なる・・クラッシックなつくりの木造住宅でのリフォーム。

浴室と脱衣室と洗面室の改修工事、とりあえず給湯熱源設備の入れ替え工事から・・熱源を灯油からエコキュートに変更しました。
改修となる部分で、既存部の解体が必要となる部分は撤去。撤去した部分を見ると・・壁は、竹や藁で編み込んだ格子に土を塗って作られる・・昔ながらの”小舞壁”でした。撤去工事後、大工工事が始まる前に・・給水管、給湯管、排水管などの水まわりの設備工事と、電気関係の配線工事を行います。
現調に伺ったのが、昨年の初夏の前・・・小規模な部分的改修プロジェクトであっても、納得のゆく計画を実行するには、やはり4回5回と打ち合わせやプランニングを重ねなければならず・・知らず知らずのうちに、思ったよりも時間は経過してしまいます。(上写真)整理整頓が整った”大工さんのビス入れ”・・・goodです。

「寿元堂薬局」 -LGS工事

LGS工事が始まりました。LGSとは”Light Gauge Steel”・・直訳すると「軽い」「規格の」「鉄」・・内装工事において壁下地材として多く使われる材料で、薄い亜鉛メッキ鋼板を”C型断面”に加工した棒状の材料・・この材料を使って、壁天井の面材を張るための下地を「籠状」に組み上げていきます。

店舗間をわける、区画壁となるALC(軽量気泡コンクリート板)壁の前に・・「LGS壁」を立ち上げていきます。壁天井のLGSだけでなく、天井内ダクトやチャンバー類もシルバー色で、配線配管が剥き出しとなっている・・現在の現場は、どこか工場建築っぽい雰囲気。
嵩上げ工事の終わった床下地(構造用合板)の上に、LGS壁を立ち上げていきます。床の構造用合板には・・次の間仕切壁工事や、家具工事の基準となる”墨出し”を行っていきます。

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