「nMYクリニック」-竣工

昨年の始めより・・計画を進めていたクリニックがオープン。築10年ほど経過した高齢者福祉施設から、内科小児科クリニックへの・・・リノベーション。

エントランスを見る・・隣接する既存クリニックからの移転。クリニックの休業は無しで・・GW中に引越しを済ませました。

風除室から待合を見る。右手に受付カウンター、その向こうに診察室と検査室が並ぶ・・廊下の先にはレントゲン室や処置室を配置。

待合室の奥から・・受付カウンターや風除室を見る。S造で延床70坪程の内科小児科医院・・風除室の向こうには”発熱用の外来スペース”も設置。

今回のクリニック用にデザインしたメープル無垢材の待合椅子を見る。待合室のキャパシティは20〜25人程。

処置室より廊下を見る。薄いグレーと白いタイルを基調とした内装に・・アクセントでウォールナットやメープルなどの木材を使用。外観含め内観ともに・・落ち着いた印象としながらも、同時に・・温かみや柔らかさも感じられるクリニックとなる事を考えて・・・計画を進めました。

「nMYクリニック」-仕上工事

待合より受付カウンターを見る

いよいよ、クリニックの工事はラストスパート・・・GW開けには新しいスペースで診療開始。造付け家具である壁面収納棚などを・・どんどん据え付け中。

受付内より事務カウンターまわりを見る。

待合側のカウンターより・・30cmほど低いところに受付側の事務カウンター。造付け家具はウォールナット調の木目で統一しています。

まだ扉の付いてないカルテ棚を見る。白いところには・・後で扉を設置。

将来的に近い時期・・全てが電子カルテ化する事も想定していますが、とりあえずは「カルテ棚」も設置。家具工事はFREE STYLEさんに依頼。

トイレ内にある検尿コップを置く棚。

サインも・・自分たちでデザインしてみて、貼ってみて、検討・・・サイン工事の業者さんに渡すデータまでを・・自分たちで作成。

「nMYクリニック」-試行試作

今回の計画で使っている、様々な建材のサンプル。日がな・・何かの折に、眼をやる・・この組み合わせでBESTかどうか・・出来上がるまで、色々と考え続けています。自然光がいい感じで差し込む・・事務所の壁面。

建物の部分模型・・サイズは1/1。模型というのは普通・・1/100、1/50、1/30、1/10という様に、大きな建物を縮小したサイズでつくるものなのですが。工事が進み、場合によっては原寸1/1で納まりとスケール感を確認。建物正面のアクセントとなっている・・高さ45cmほどのルーバーを試作。

ルーバー後ろから間接照明でライトアップ・・レンガタイル張りの壁上、長さ10m程度・・ぼんやりと照らされたルーバーが・・建物のアクセントとなるはず。模型の下の絵は・・完成予想図。

こちらは・・今回の計画用、オリジナルの待合椅子を試作中。座面の高さや広さ、背もたれの角度や厚み、材の太さと長さのバランス・・パーソナルチェアと違って、様々な人が座る椅子・・ちょうど良いバランスを探して、いろんな点で試行中。

本体はメープル無垢材・・メープルは爽やかな色合いで、肌触りがきめ細やか。重く固く、頑強な材として知られています・・明るく清潔感のある木材に合わせて「張り地」を検討中。

「nMYクリニック」-LGS工事

昨年12月より始まったクリニックの工事・・現在はLGS工事中。

LGSとは・・Light Gauge Steelの略。現場では「軽鉄」と呼ばれる材料で・・・規格物の軽い鉄材を用い、壁や天井の下地を組み上げていきます・・LGSは非常に軽く、施工性と経済性に優れていますが、木材のように部分部分で様々な細かな細工を施すような事が難しい面もあります・・

待合室を見る。正面が受付、その左手に診察室や検査室、右手に風除室を兼ねた広めのエントランス・・だいたいの様子が見えてきました。

待合室とエントランスの間は制作物のスチール製「自動ドア + FIX窓 + 自動ドア」。合板の上に床置きされているのは壁から持ち出す棚板用の補強プレート・・LGS壁だけでは「棚」を支えられないので、LGS壁下地では・・このような補強が各所で必要となってきます。

天井仕上材の岩綿吸音板を差し込む木製廻縁。下からは12.5mmのPBを突き当てるので・・実際に見える廻縁は、見付け5mm、チリ5mm。

天井は音の反射を避けるため・・「プラスターボード下地貼りの上、岩綿吸音板」にしています。通常、岩綿吸音板だと天井の色は・・「白色のみ」となってしまいますが、今回は壁色に合わせて「薄いグレーに塗装済み」のタイプを用意。それに合わせて「廻縁」も同色にしたいので・・「フクビ」は避けて「木製」で制作。フクビだと色が「白色のみ」となってしまいますが・・木製だと形も色も自由に出来るので。