「阪南の家」-着工

1階の床スラブを見る。「D13の鉄筋を縦横200mmピッチ」で配筋。

一昨年より進めていた「阪南の家」が着工。大阪市内地下鉄駅から歩いて3分という非常に便利な場所にある計画地・・50年近く建っていた家を撤去しての新築・・

既存建物を撤去してみて改めて感じる・・大阪市内住宅地の厳しさ。

周囲は、どちらを向いても隣家まで1mもない・・3階建て4階建ての建物にぐるりと囲まれた環境・・数多くの窓と室外機が遠慮なくこちらを向いた状況ですが・・完成すれば、静かで楽しく充実した生活が過ごせる家となりますので、ご安心を。

「中庭のある家」-着工

一昨年より、計画を進めていた住宅が・・無事着工となりました

(外部) 接道側から南西面を見る・・足元にテーパーを取った「3つのマッス」からなる煉瓦タイル張りの外観

(内部) リビングより中庭を見る・・LD棟のマッスを田の字に4分割した中庭のあるリビングダイニング

「南畝の家」-竣工

<Before> 北側道路より見る。長年に渡り、広い敷地内に・・家屋を増築されてきました。
<After> 減築(カーポートと中庭を作り出す事)で、外観を修景。焼杉板は全面張替え・・右手に頭を覗かせている「離れ」は25年程前に・・新築をさせて頂きました。
<Before> 広い家屋全体の「行き止まり」の様な場所だった・・リフォーム前のダイニング
<After> 浴室や納戸のあった部分を「減築」して中庭とした事で・・気持ち良く外部へと繋がるダイニングにリフォーム
<After> 浴室や納戸のあった部分を「減築」して出来た「中庭」・・年明けより約4ヶ月に渡った改修工事が無事終了。

「南畝の家」-造り付けの家具工事

最後に嵌め込もうとしていた”大きなペアガラス”は搬送中に破損・・上写真は仮りの単板ガラスを設置・・中庭には「紅葉を1本だけ」・・あとは住みながら、お好きな草花を植えて頂きたいです。

年明けから始めていた古い家のリフォーム、GW前にはと思っていましたが・・

連休明けに、アルフレックスやフリッツハンセンの家具などが入荷予定・・

残工事や追加工事も連休が明けてからとなり・・

完成には、もう少し時間が・・掛かりそうです。

造り付け家具を、制作/設置して頂いているのは・・Free Styleさん

「阪南の家」

昨年より進めていた計画の実施設計がいよいよ大詰め・・トリムデザインでは作品例があまり多くない、建て込んだ住宅地での建替え案件。築50年近い住み慣れた家を撤去しての新築。隣家との距離が近いエリアでの木造3階建て・・1階玄関から2階3階の光庭まで、ひと繋がりとなった・・コンパクトではあるけれども空間の広がりを感じられる、落ち着きのある居心地の良い・・家となるはずです。

「南畝の家」

春頃より、ヒアリングを進めながら・・”かなり古い母屋”と”比較的新しい離れ”の・・傷みが見られる、様々な部分を修繕しつつ・・・メインとなる改修工事の設計デザインを同時進行していました。1111と、1が並んだ「ポッキーの日」に図面が完成。あとは工務店さんの見積り・・想定内に収まることを願うのみ・・です。

「KURAの改修」-リニューアルオープン

外壁漆喰を塗り替えたり、屋根瓦を吹き替えたり、お庭も少し整えたり、少しづつ進めていた「日本郷土玩具館の倉改修工事」が無事終了し・・・4月1日より「リニューアルオープン」しました。

Gallery3を見る。建築的なハード面では”天井板のみ以外”は・・何も新しくはしていないのですが・・

什器の並べ替え、展示品の整理・・既存要素のみの取捨選択リフォーム。

2階の展示室へと誘導する「切文字サイン」を新設・・

Gallery4を見る・・暗かった展示室の照明器具を「蛍光灯からLEDに」一新・・
什器の並べ替え、展示品の整理・・既存要素のみの取捨選択リフォーム。

Gallery1も全ての照明器具をLEDに一新・・・
什器の並べ替え、展示品の整理・・既存要素のみの取捨選択リフォーム。

「KURAの改修」-漆喰塗り

外壁の出隅は「なまこ目地瓦張り」目地を埋める為に盛り上げた漆喰の断面が半円状で海鼠に似ている・・

倉の改修は、外壁の左官工事に入りました。下地の調整や中塗りの工程を経て、仕上げの漆喰塗りとなりますが・・フラットな壁面以外の部分・・壁の出隅や、壁と軒の取り合いなど・・様々なちょっとした部分が意外とデザインとして見所・・

「奉行窓」と呼ばれる、倉の窓まわりの部分を仕上げています・・これは2階の窓。

これは1階の窓・・長方形の窓に、漆喰で塗り込められた角木が3本・・室内側に引き戸。ちょっとしたテーパーの取り方や、アールの使い方がデザインとして効いてきます。

出入口上の大きな玄関庇の部分・・垂木や螻羽だけでなく、押えの瓦上まで漆喰で・・モノコックに塗り込められていくのが・・左官工事ならではの仕上がりで・・大変面白い。

「KURAの改修」-瓦葺き 2

本瓦葺きの改修。防水シートの上に下地桟を組んで、一度下ろした瓦を・・もう一度敷き詰めていきます。古い瓦に釘穴を開けて・・平瓦は釘で、丸瓦は針金で・・留め付けていきます。

家紋の”五三桐”がデザインされた鬼瓦を設置・・螻羽(けらば)を漆喰で仕上げていきます・・

伝統的な建物の形式として倉敷では・・この様な納まりは通常どこでも見かけるのですが・・屋根材の袖瓦より、螻羽の漆喰が勝つ・・この状態が耐久的にベストなのかどうか・・いつも少し不思議。

「KURAの改修」-瓦葺き

江戸時代の頃に作られたと思われる古い蔵・・屋根と外壁を全面的に改修する工事。屋根の下地板はかなり傷んでいたので、全てを・・厚さ40mm程度の新しい杉板に張替え。

張替えた下地板の上に防水シートを敷き込み・・瓦を受ける「横桟」を設置。

“本瓦葺き”なので・・丸瓦を受ける「縦桟」も設置。

西面の新しく葺き替えた瓦を見る。本瓦葺きは瓦の重なりが大きく・・1枚が割れても雨は漏らないのがgoodです。

もともとの瓦は100〜150年くらい前の物で、傷んでいる物も多かったので・・西面は新しい瓦、東面は再利用の古い瓦・・という感じで葺替えます。

こちらは古い瓦を再利用して葺き替える東面・・瓦に釘穴を開けて、しっかりと固定。ひげの様にたくさん伸びている銅線は丸瓦を固定するためのもの。