未来の建築

2008年4月に出版された・・「原初的な未来の建築」 
注目の若手建築家の”初作品集”・・(実作品の写真は少なく)コンセプト図と模型写真を中心に、未来の建築への予感を・・10個のキーワードで、簡潔に語る。

藤本壮介さんは1971年生まれの37才の建築家・・分かり易いコンセプトとともに挑戦的/刺激的な計画案で30代の若手建築家の中では飛び抜けた存在として2000年頃から注目されていました。

第1章の始まりからして・・コルビュジェの有名な「ドミノシステム」(1920年代の白い住宅シリーズの基礎となる原理)の図と、自身のマニフェストとも言える原理的な計画案「N house」を・・見開きで対等に並置!! という大胆さ・・大物だぁ。

(下左図)2005年の「T House」・・妙な奥まりのような部屋が並ぶ住宅
(下中図)2003年の「安中環境フォーラム」・・必要に応じた場所が外形を成す計画
(下右図)2000年の「青森県立美術館」・・森のような生成ルールから生まれる建築

共通するのは・・全体性ありきではなく「部分の集積」で建築を構成していく原理。
1本の木から構成される森のような 、小さな部分が集積した集落のような、形がなく常に過程にある洞窟のような・・

「局所的な関係性の繋がり」から生まれる 「弱い全体」・・そんな緩やかな自然の多様性を再構築したような・・「部分の秩序」による「弱い建築」・・・藤本壮介さんが未来に問いかける・・新しい建築の原理。

近代という”強い/大きな秩序”にとって替わる “弱い/部分の秩序”による 「新しい建築の原理」を打ち立てようとする藤本壮介さん・・

(大学卒業直後の1994年からどこの設計事務所に勤めることもなく・・デビュー作となる「聖台病院作業療法棟(’96)」「聖台病院新病棟(’99)」から・・「しじま山荘(’03)」 「伊達の援護寮(’03)」 「授産施設(’04)」 「Thouse(’05)」 「7/2 house(’05)」 「登別のグループホーム(’06)」 「情緒障害児短期治療施設(’06)」 「house O(’07)」・・)

実現した建築はまだ10にも満たないが・・これからどんどん実現されていくだろう意欲的な計画案に、現在のスター建築家とは一味違った・・・“原初的な未来の建築” に期待・・

「僕はコルビュジエやミケランジェロのような建築家になりたい」 by 藤本壮介

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