
ヴェネチアから西に100km程・・・中世の街並みや古代ローマの遺跡も残っており、「ロミオとジュリエット」の舞台の街としても有名な・・歴史を感じられるとても雰囲気のある人口27万、イタリア北東部の小都市・・・”ヴェローナ”にある「ヴェローナ銀行(1980)」カルロ・スカルパ設計。
新築ではなく改修・・建物がひしめく市街地にあり建物全体を見る事は出来ず、広場と中庭に面した2面のファサードのみが外観として見る事が出来ます。

歴史ある街並みの中ではあまり見る事のない窓の構成・・2階は正方形のガラス窓が壁面から控えることなくついた現代的なデザイン(厚さ3cmの防弾ガラス。3階は2種類の大きさによる丸窓(わずかに楕円)と出窓による構成、丸窓と言っても実際の窓は50cmうしろの壁にあり、丸く見えている部分は前壁に孔が開いているだけ・・その壁の間は設備などの配管スペースとなっています。4階部分はモダニズム建築のような水平連続窓だが、2本柱や金属製コーニスによる細部意匠も凝ったデザイン。

スカルパらしい”ギザギザorデコボコ”の装飾が、広場側ファサードの低層部を帯状に飾っています・・(上写真左下) 建物下にローマの遺跡があり、この街路に面した地窓から見る事が出来たそうなのだが・・見逃してしまいました
💬え!そうなの!二度目だったのに知らなかった(泣)

(中)”丸窓”に面した事務室を見る。古い街並みに面した落ち着きのある素敵な事務室
(上左)階段室の最上階より外部を見る


(右) 外壁低層部を飾る帯状の”ギザギザorデコボコ”を横から見る

