「小堀遠州」。京都通信社から出ている “京の庭の巨匠たち” というシリーズ・・遠州の庭が5つ(金地院/南禅寺/二条城/仙洞御所/孤蓬庵)、伝遠州の庭が4つ(桂離宮/曼殊院/頼久寺/龍潭寺) ・・ 計9つの見事な庭を豊富なカラー写真で解説案内。
大名でありながら、茶人/建築家/作庭家として江戸初期に活躍した小堀遠州は、岡山とも関係が深く・・遠州の父が関ヶ原の戦功により受領した備中(現在の岡山県高梁市)1万2000石を遠州が引き継ぎ・・ 遠州が備中に滞在していた間には、備中松山城を修復・・仮の館としていた頼久寺には書院と庭も作りました。
明るく、優美で、洗練され、品があり、シャープな・・ 遠州の美意識には、モダニズム建築にもつながる近代的な精神性や、あるいは現在においても共感できる普遍性などが・・ 多くある様に思えます。
(上写真)表紙の写真にもなっている「孤蓬庵」はまちがいなく”心のベスト10″ 入りしている建築です。
*「小堀遠州」(京都通信社) の綺麗な写真の多くは、友人であり 机を並べて仕事も共にした北岡君の撮影・・北岡くん、good Job!!