アルド・ロッシ (1931-97) 設計の「ガララテーゼの集合住宅」(1973) 。(上写真) 南北の長さが180mもある、長細い住棟の西側外観を見る。建物下部の規則正しく並び、建物を持ち上げている、壁柱のピロティこそが・・この建築のチャームポイント。
ピロティで持ち上げらている住居部分が2層部分と3層部分・・ といった少しの違いはあるにせよ、変化の少ない同じ形が180mに渡り反復される立面。
本当に見事に何も置いてない事にビックリ!! (住民や管理組合に対して、何かルールでの規制が徹底しているのだろうか? サインや張り紙等も1枚もない !! ) 駐車場・駐輪場や倉庫など、機能的に考えればスペースとして何かに使えばかなりの広さがある訳で・・
しかし勿論、この贅沢で非機能的な無駄使い・・ 長大な反復や余白こそが、”空間の魅力”を生み出している力な訳であり・・ 言い方は悪いが、内面的退行的なロッシ建築の「沈黙と不在が意図された」ような空間が・・こんなにキレイに保たれている事はかなり嬉しかった。 ロッシの “類推的建築” の代名詞「ガララテーゼの集合住宅」は、今までメディアで見ていたのとは異なり・・実際に訪れた印象としては・・ 快活で、健康的ですらある様な感じがしました。