「建築探訪 111」-Finland 3 / ALVAR AALTO 1

アアルト大学図書館

遂にやって来ました・・ アアルト建築は以前に一度訪れた事はあるのですが、やはり(アアルトの母国である) 本場フィンランドで見る方が、アアルト建築の真髄に触れられる気がするからなのか・・気持ちとしては 初アアルト建築 !!! 
1949年のコンペで、フィンランドを代表する世界的な建築家アルヴァ・アアルト(1998-76) が勝利・・本館、講堂、、学生寮、体育館、実験棟、発電施設、生協棟などからなる・・「アアルト大学(元 ヘルシンキ工科大学)」を探訪・・ (上写真) 1969年完成、図書館の外観を南側から見る。  

アアルト大学図書館

北西側から外観を見る。地上2階 地下2階の建物。事務的なスペースは地上部1階にまとめて、階高を高く取った2階に閲覧室を配置。2階の閲覧室は西側の階高が一番高く、東側に向かって段々と階高が下がっていきます。北西側から見ている上写真では、1階に較べて2階は倍以上の高さがある事、2階の階高が手前から段状に奥(東)へと下がっていっている事が・・よく分かります。黒い石張りの下層部でやや抑えて、上層煉瓦ヴォリュームをやや浮かした感じ・・ 

アアルト大学図書館
東側から外観を見る。こちら側から見ると、2階の階高は西側よりかなり下がった事が分かります。帯状デザインで立面に動きを出している部分・・煉瓦を部分的に白くペイントしているのかと思いましたが、白大理石が張られています
アアルト大学図書館
東側から外観を見る。この辺りは地盤面が下がっているので、地上3階。この後たびたび出会った “アアルトらしい窓” ・・「縦長換気窓+嵌殺し」の連続で構成された木製水平連続窓・・は煉瓦腰壁との構成がgoodです
アアルト大学図書館
東側外観の詳細を見る。窓と窓の間の・・プチ壁は角波金属板張り、水切りも同材、木製窓とともに・・クラフト感が出ててgoodです。煉瓦+木+金属・・どのアアルト建築にも共通する、アアルトらしい素材感
アアルト大学図書館
図書館はキャンパス全体の南側エッジ・・バス停もすぐ側にある、人の往来も多い所に位置しています。(上写真) 図書館のメインエントランスへ向かうアプローチを見る。建物の長手軸に対して真直角ではなく、微妙に角度を振っているアプローチ軸
アアルト大学図書館
金属板張りの丸柱が並ぶ、キャノピー下のメインエントランス
アアルト大学図書館
ガラス張りのエントランスから、光がたくさん差し込んで・・とても明るい 1階のメインロビーを見る。右手には2階閲覧室へと至る、緩やかな階段
アアルト大学図書館
階段を上がると、2階フロアの中心部分。ハイサイド窓から差し込む大量の光が照らす、曲折した大きな天井面が占有する空間・・正面には貸出カウンター
アアルト大学図書館
2階フロアの中心部分から左側(東側)を見ると・・ ポチ丸の天窓が並んでいるその向こうには、天井高を抑えた閲覧室。奥の方には東面の水平連続窓に面した読書カウンター席。(これだけ天窓とハイサイド窓が多い空間なので、水平連続窓が必要? って気もするが・・) 
アアルト大学図書館
2階フロアの中心部分から右側(西側)に位置する・・ 2階フロアで天井高が一番高い、ハイサイド窓とストライプ状天窓がある閲覧室。こちらの室はガラス壁で間仕切られていて・・自習室のような感じ。 
アアルト大学図書館
建物の長手軸方向であるハイサイド窓に対して、微妙に角度を振っている書棚の配置が・・アアルトらしい
アアルト大学図書館
背丈程の高さまで、”アアルトタイル” が巻かれた丸柱
アアルト大学図書館
天井面の単調さを補いながら、空調などの設備機器を隠している・・天井ルーバーは室内の音響効果にも良いのかな。窓際に吊られた照明器具・・もちろんアアルトのデザイン

日本で見られるアアルト建築の資料としては「a+u(1977)」「SD(1983)」などの作品集がよくまとまっていて便利なのですが・・ひとつの建物に対する写真や図面などの数量は限られ、写真も白黒だったり解像度も低かったり・・30年以上前の古い作品集をいくら凝視しても、なかなか湧いてこなかった・・ アアルト建築のリアリティや空気感を、現地に立って初めて・・心身に深々と感じる事ができ・・ 本当に大満足。😭😭😃😃👏🏻👏🏻

Aalto University

キャンパスの地図 (アアルト設計のキャンパスは「Otaniemi campus」)

ヘルシンキ中央駅から歩いて5分程のところにある複合商業施設Kamppiの地下がバスターミナル。そこからバスで揺られること15~20分で・・アアルト大学のOtaniemi campusに着きます。 

図書館へは「Alvar Aallon puisto」というバス停で降りると目の前ですし、乗り過ごしたとしても図書館の角を曲がった所すぐの・・バス停「Teknillinen korkeakoulu」で停まるので安心!ちなみに「Teknillinen korkeakoulu」は、アアルト設計による本館・講堂の眼の前。

バスの時間はHSLのサイトでバス停名を入れると検索出来ます。102, 103系統のバスで結構本数はあります。ヘルシンキ市内中心から、アアルト大学のOtaniemi campusまでのバスは・・島を幾つか橋で渡って行きながらの景色・・ 眺めもgoodです。

🚉🚌ヘルシンキをお得に公共交通機関で巡る為のアドバイス🚌🚉

ヘルシンキでは、トラム、バス、メトロ、近郊電車、そしてスオメンリンナ行き市営フェリーなどの公共交通機関を同じチケットで乗り降りできます。一回乗車券(SingleTicket)は自動販売機やバスやトラムの運転手から購入します。基本のSingleTicketを購入すると、同じゾーン内の乗り降りが一定時間自由となります。

チケットの料金は、ゾーンによって変わってきますが、ゾーンについては分かりやすく説明をしているサイトは…ありませんでした…
HSLのチケットについてのページの中央辺りにある「TRAVEL AREA」の右に付いているⓘマークをクッリクすると、ゾーンマップが表示されます。

大きく分けて3つのポイントを押さえておけばほぼOK!

  • ゾーン内の移動か、ゾーンをまたぐかどうかでチケットの料金が変わる!
  • チケットの有効時間を、1時間か2時間で選ぶことができる!
  • ヘルシンキ市内のみのSingleTicketなら、トラムやバスの運転手さんからチケットを購入するより、自動販売機で買った方が安く購入できる!しかもトラムだけの乗車に限定すると更にちょっと安い!

旅行者にはありがたい1~7日の乗り放題になる”デイチケット”や14~30日用の”トラベルカード”もありますが、ゾーンによって料金が変わるので、訪れる地域を計画して購入すると良いですね。
乗り放題+観光スポットの入場料などがお得にセットされた”ヘルシンキカード” もありますが、元を取るまで使うには、かなりのハードスケジュールになりそうです。

市内からアアルト大学を訪れる場合、市内の出発点からKamppiまでトラムに乗って、バスに乗換えてもチケットは1枚で済むということです!ただし市内からアアルト大学のある「Espoo」へはゾーンをまたいだ乗車となるので、チケットの種類に要注意!「seutulippu」と言うチケットらしいのですが…伝わりにくいので…最初の乗車時>「Espoo>まで行くことを運転手に伝えて購入する方が間違いがないと思います。
(ゾーンをまたぐチケットには、一般のSingleTicketの様な自動販売機割引価格がないので・・運転手から直接買っても同料金。ただし、現金の高額紙幣だと断わられる時もあったり、クレジットカードも使えません。)
(2014年6月現在の情報)

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