「建築探訪 126」-Finland 17 / ALVAR AALTO 12

コッコネン邸

アルヴァ・アアルト設計による「コッコネン邸(1969)」を探訪。コッコネン邸の・・主であるJoonas Kokkonen氏(1921-96)はアアルトの友人であり…フィンランドではシベリウスにつぐ有名な作曲家。
(上写真)東側外観を見る。黒く塗装された板張りの外観・・有機的な形をした白い庇が特徴的。大きな構成としては3つのヴォリュームからなる扇型プランの木造平屋建てのアトリエ付き住宅・・玄関とリビングがある中央部、右手にプライベート部、左手にアトリエ(音楽室)部。裏側となる湖の見える西庭には(北欧住宅には必須の)・・サウナ小屋も有り。

コッコネン氏が亡くなった後は、市がコッコネン邸を買い取り・・現在は市の許可を受けた音楽家夫婦が建物を管理。

コッコネン邸
建物中央部となるリビング部分を見る。リビング部分は・・プライベート部とアトリエ部を繋げつつも隔離する干渉的な空間になっています。フィンランドでは日本と同様に・・家の中では靴を脱いで生活
コッコネン邸
グランドピアノのあるアトリエを見る

コッコネン邸は音楽家の為の住宅・・アトリエの音響の素晴らしさを味わって欲しいとのことで・・プチコンサートが始まる。現在の管理者でもある・・ピアニストの奥様とオペラ歌手のご主人による3曲。シベリウス作の一曲、コッコネン作の一曲、そしてアアルトが愛したイタリアの歌曲。レパートリーとしてはgood。フィンランド語なので、言葉はよく分かりませんが…2人の会話で、曲間に笑いが絶えない…夫婦漫才のような掛け合いが行われていたのだろうか・・

コッコネン邸
アトリエからリビング方向を見る。正面の引込戸は鉛入りの防音戸・・アトリエスペースを居住スペースから分け、コッコネン氏は作曲に集中していたのでしょう・・天井に張られた布は残響や照明を和らげる工夫
コッコネン邸
トップライトのあるダイニングを見る。奥様お手製のスイーツでもてなしてくださいました

左手の方が奥様・・今回ブログに使用した写真には、必ず管理者の方が写っています。というのも・・写真の撮影が可能かどうかを尋ねると、「僕達が写っていたらOK!」との事ですので・・建築を紹介する写真としては分かり難いアングルが多かったかも・・

Villa Kokkonenコッコネン邸

Tuulimyllyntie 5, Järvenpään ,Finland
JarvenpaaはHelsinkiから電車で30分程北へ約35km行った町…作曲家シベリウスの家「アイノラ」があり、シベリウスファンにとっては聖地とも言える町。

この度はLahtiから電車に乗りKe ravaで乗換え、計1時間程でJarvenpaaへ到着。駅前からタクシーで15分程でコッコネン邸へ。見学の予約はしておいたものの、ヘルシンキ大学の教授陣らしき団体と同時見学。私達以外は全員フィンランド人と思われる中…少し押され気味で見学。

コッコネン邸
管理者の方が見せてくれた・・アアルトが描いたと言われる、コッコネン邸のスケッチ(あれ?グランドピアノの向きが…)
(左)奥様手作りのスイーツ(右)アアルトデザインで有名なフラワーベースの輪郭をデザインモチーフとしたナプキンリング×2をコッコネン邸でBUY

コッコネン邸を管理をしている音楽家夫婦はとてもユニーク…住宅の一部屋にはアアルトグッズや奥様お勧めのコーヒー豆、自作の毛糸の室内履きなども…販売。帰り際には「今度来る時はサウナに入るといいよ」との御主人からの言葉…有難うございます。

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