「建築探訪 127」-Finland 18 / ALVAR AALTO 13

ユヴァスキュラ教育大学
1959年に出来た「講堂/講義棟」の外観を見る

アルヴァ・アアルト設計の「ユヴァスキュラ教育大学(1951-76)」を探訪・・ヘルシンキを早朝に出発、長距離列車に揺られること2時間半・・ニコライ1世により1837年に開かれた人口13万人ほどの町 “ユヴァスキュラ”に到着。
大学キャンパス全体の配置は・・「講堂/講義棟」「図書館棟」「ゼミナール棟」「プール/体育館棟」「体育学部棟」「学生宿舎/食堂棟」などなどの各建物が、中央にあるグランドを中心にぐるりとU字型に囲う形。

ユヴァスキュラ教育大学
「講堂/講義棟」建物外観の足下を見る。赤煉瓦、銅板、少し高さに変化をつけた開放的な開口部・・
ユヴァスキュラ教育大学
町の中心部からてくてくと歩いていくと、緩く登った道の先に見えてくる・・左手の赤煉瓦ヴォリュームから屋根が突き出たカタチの建物が「講堂」。右手の水平に庇が伸びた低めヴォリュームの部分が「図書館棟」。その間にあるのが「講義棟」
ユヴァスキュラ教育大学図書館
「図書館棟」を正面より見る。庇と赤煉瓦のヴォリューム・・
ユヴァスキュラ教育大学講堂
講堂エントランスの扉を見る・・引手と一体になっている細桟の斜めデザインがgood・・戦前、初期アアルト建築の記念碑的な作品としても良く知られている・・「ヴィープリの図書館(1935)」を思い出さずにはいられない・・扉デザイン!!
ユヴァスキュラ教育大学講堂
「講堂」のエントランス/ホワイエはアアルト作品集では何度も眼にしていた・・あの空間。(上写真)玄関扉を入った左手に休憩スペース・・その向こうには松林が広がる・・
ユヴァスキュラ教育大学講堂
大理石の白い床に、いつもいつもの “アアルトタイル” を巻いた独立柱・・非常に開放的で明るいホワイエ空間
ユヴァスキュラ教育大学講堂
段々となった、細かい縦繁パターンが施されたリズミカルな格子天井・・階段を上がると講堂
ユヴァスキュラ教育大学講堂
こちらも、アアルトの作品集では何度も眼にする・・よく知られたあの空間!!  講堂と講義棟の間にある・・アアルトらしい長円型のトップライトが並んだ・・大階段のある吹抜け空間。正面奥のホール出入口へと向かう・・
ユヴァスキュラ教育大学講堂
大階段のある吹抜け空間・・を見返す。白い大理石/プラスターと赤煉瓦、素材の切替と空間の構成が響いています・・壁面に付いている照明器具、上下配光型ブラケットの形がオモシロイ・・
ユヴァスキュラ教育大学講堂
右下に見える・・ホール出入口を抜けて、建物裏より建物を見返す・・裏ヴォリュームに変化をつけた赤煉瓦だけのファサードの・・ポツンと隅に設けられた、白い縁取りの開口部・・が効いています

University of Jyväskylä 

ユヴァスキュラ教育大学(現ユヴァスキュラ大学) 
ユヴァスキュラ駅から徒歩で15分程度 

ユヴァスキュラはヘルシンキから約270km北にある、アアルトが少年期を過ごし、1923~27年の間には設計事務所も開設していた・・アアルトゆかりの町なのです。「労働者会館(’25)」や「ムウラメの教会(’29)」などの初期アアルト建築を始め・・「アルヴァ・アアルト美術館(’74)」や「タウン・シアター(’83)」などの後期アアルト建築まで・・アアルト建築がいっぱい。ユヴァスキュラは教育の町としても知られ・・町並みは落ち着いた学生街といった雰囲気。 

ヘルシンキ中央駅
左〉「ヘルシンキ中央駅(’19)」のファサードを見る・・駅舎の設計はエリエル・サーリネン
駅内切符売場の “子供遊びコーナー” ・・木製汽車がレールに沿ってぐるぐる・・ 
〈左〉長距離列車のビュッフェ。ビュッフェのメニューは豊富そう!・・ 
〈右〉二時間半ほどの乗車で到着した「ユヴァスキュラ駅」・・ヘルシンキ駅とは違って、とてもモダンな駅舎。

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