ブルータリズムの作品で知られる、60年代前後に活躍したアメリカンモダニズムの建築家・・ポール・ルドルフ設計のビルが名古屋市内にある・・1973年竣工の「大栄ビルチング」。もともとはプレハブ住宅の生産販売を主とするデベロッパーの自社ビル。竣工当初に見られた・・池と滝のある地下1階社員食堂から1階ロビー、1階ロビーから2階展示スペースへと・・3つのスペースが吹抜けを介して、通りまで繋がるというダイナミックな空間の様子を・・いまは見る事は出来ませんが・
階段、壁、天井など・・「各部で丸みをつけたデザイン」を多用しているのが印象的でした・・ルドルフ作品と言えば「イエール大学」に見られる、あの力強い構成的な建築のイメージが記憶に残るが・・こちらはもう少し優しい、全面をアルミ丸パイプで覆った、細やかで装飾的とも言える・・印象の建物。竣工当初と大きく違っているのは・・(“あるある”ですが)もともとは「コンクリート打放し&アルミパイプ」で、「グレー&シルバー」の”端正な構成”だったはずが・・いまは「白ペイント&シルバー」に塗装されていたのが・・残念。