「苔のむすまで」 杉本博司

「苔のむすまで」 杉本博司著

「苔のむすまで」 杉博司著。
杉本博司は1948年生まれの写真家・・・博物館の展示品である再現ジオラマを本物のように写真で撮影した「ジオラマ」シリーズ、世界各地の海を同じ構図で繰り返し撮り続けた「海景」シリーズ、上映中の時間中ずっとフイルムを露光し 真っ白なスクリーンを撮影した「劇場」シリーズ、世界の記念碑的なモダニズムを無限大の倍で焦点のぼけた姿で撮影し続けた「建築」シリーズなどの作品で知られ・・・世界各地の美術館で個展を開催し、国際的に活躍&さまざまな賞をし、つい先日も高松宮殿下記念 世界文化賞を受賞され話題となりました・・・「苔のむすまで」は杉本博司さんの初評論集。
(上写真)表紙写真は、「建築」シリーズの「World Trade Center」(1997)

 「Villa Savoye」 (1998) from the series of Architecture

「・・建築物は建築の墓なのだ。建築家の思い浮かべた理想の姿が現実と妥協した結果が建築物なのだ。無限の倍の焦点を当ててみると、死んでも死にきれなかった建築の魂が写っている・・・私が写真という装置を使って示そうとしてきたものは、人間の記憶の古層・・・我々はどこから来たのか、どのようにして生まれたのか思い出したい・・」by杉本博司

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