村上春樹 2/3

新聞で偶然彼女の死を知った友人が電話で僕にそれを教えてくれた・・

いつも同じ席で本を読み耽っていた、”僕”が20歳の秋に出会った”女の子”が、26歳で死んだというプロローグで始まる・・処女作から続いた”鼠三部作”の最終章。これまでの前2作(「風の歌を聴け」「1973年のピンボール」)とは大きく違う感じ・・ ページ数からして、前2作は1日でもすぐに読み切れてしまう程度・・しかし今作は上下2巻でヴォリュームからして、これまでの3倍以上。

前作の設定(1973年秋)で、翻訳事務所を友人としていた・・独身だった”僕”。今作の設定(1978年夏)では、広告コピーの下請けをしていて・・結婚するも4年で離婚、独身になって・・3日に2日はバーでサンドイッチとオムレツを食べている”僕”。(離婚した彼女は前作の翻訳事務所で働いていた女の子・・彼女は”僕の友人”と寝ていた。)

出版社のアルバイトをしながら、”耳のモデル”をしている “キキという女の子” に出会い・・あと10分で電話があるわ、羊のことよ」・・ 大冒険の物語が始まる・・

「P生命のPR写真、これをやめて下さい。」

ある日、”鼠”からの手紙が・・最初は1977年12/21の消印、”鼠が書いた小説” とともに青森から送られてきた。2番目の手紙は・・1978年5/7の消印、”2つの頼み”とともに北海道から送られてきた・・「ジェイと彼女に “さよなら” を伝えてほしい」・・ そして

“キキの予言”と”鼠のもう1つの頼み” で始まる・・”羊をめぐる大冒険”。政界の大物、高級コールガール組織、ジンギス汗、羊博士、北海道の羊史などなど・・これまでの作品にはない、大掛かりな、込み入ったエピソードに彩られて・・巨大な山の山頂を裾野から目指す様に・・クライマックスへと至る物語。

しかし・・至ったのは”鼠”と”ジェイズ・バー”。

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