「福島の家」- 竣工

竣工しました「福島の家
L字の庭に囲まれた五角形LDKに・・2つの大窓、1本柱、V字カウンターといったエレメントで構成された・・木造2階建て、35坪の住宅です。外観とは一転、内部は庭に向かって開かれた開放的なつくり・・L字の庭に囲まれたLDKが、内外一体のスペースとして使われる日が楽しみです。

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「福島の家」- 外構工事

明日は引渡し・・だけど窓の外では、大工さんがデッキテラスを作成中。
内部工事だけはギリギリで・・なんとか終わりそう。テーブルと一体になった、V字型の大きな・・人造大理石製のカウンタートップが立派(もちろん、この家の為にデザインされたオリジナルのオーダーキッチンです)。

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「福島の家」- 家具工事

明後日に引渡し、金曜日には引越し・・なので昨日、日曜日も工事中。
やっとキッチン台が据え付けられて、ひと安心。ギリギリのギリギリでオープンハウスも出来ませんが・・いい感じに出来そうです。大きな変形五角形LDKと、大きなV字キッチンカウンターテーブルが・・「福島の家」のチャームポイントです。

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「福島の家」- 塗装工事

内壁の塗装工事・・内外壁に関わらず「貼る」よりは「張る」方が好きだし、「貼る/張る」よりは「塗る」方が好き。”貼る/張る”というのはパーツの集積、”塗る”というのは一体皮膜でのカバーリング・・筆や鏝を手に持って少しづつ塗りあげていくクラフトマンシップ的プロセスも良いし、何よりも”全体を覆ってしまう”という、ALL-OVERな状態が好き。

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「山地の家」-家具工事

今日はキッチン工事をお願いしている家具工房さんのアトリエに・・
製作中のキッチンカウンター・・幅95cmの長さが3.8m。とても大きい!!
3cm厚のウォールナット無垢材!!  立派です!! もちろんトリムデザインの設計よるオリジナルのオーダーキッチンです。(左手にチラッと見えているのが、ガスコンロとガスオーブンがつくバックカウンターです。)

ステンレス製のシンクも・・もちろんオリジナルのオーダーです。
いつもは減額案で諦めてしまう事が多いのですが・・今回はなんとか残った念願の「ヴァイブレーション仕上」!!!  ステンレス加工にとても秀でた広島の金属加工制作所に依頼・・職人技です、very goodです。

家具の表面材もウォールナット(柾目横使い)。扉上部、同材の無垢材による手掛り部・・曲面加工がgoodです。制作は岡山でオーダーメイドのキッチンと家具を手掛けられている「FREE STYLE」さん。

脚は、スチール黒皮の丸鋼を一筆書きの様に・・カクカクと曲げていく感じで、制作してみました。脚の微妙な取付け位置を、色々と試してみた上で・・決定。

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「山地の家」-内装工事

大工さんの工事がほぼ終わり、次は内装工事へと移っていきますが・・その中間、大工さんの工事なんだけど「内装仕上げ」となる行程は、この工事のとても大事な所となる、新しい試み・・この“タタミイワシ”の様な壁材は、とても安いんだけど、断熱性/防火性/吸音性/調湿性に優れ、and見た目がとにかくユニークで・・「細かな木材とセメントを圧縮して」できている物なのですが・・もちろん接着剤なども使用していない安心安全な材料です。

「仕上材料」ではなく・・本来は「工場内装or屋根壁材の下地材」として使われるのが一般的な材料・・普通はなかなか住宅で使う事を了承して頂けないのですが、お施主さんの寛容な理解もあり(ありがとうございます。)・・この壁が、この住宅の大きなチャームポイントとなっており・・上手くいくかどうか心配だったのですが、大工さん工務店さんの尽力and力量もあり、綺麗にできて・・ひと安心。

これから左官塗りの工事に掛かる、外壁にも少し新しい試み・・外観のちょっとしたチャームポイントにもなるし、機能的にも合理性のある小さな試み・・良い感じになると思いますが、楽しみです。

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PLAY 展

大阪の国立国際美術館で行われている「THE PLAY since1967」を訪れる。1967年より関西を拠点に、活動を継続してきた芸術家集団・・「プレイ」の展覧会。(上写真)手前にあるのはプロジェクトで使われた「発泡スチロール製のイカダ」・・

「矢印型のイカダで川を下る」というプロジェクト。「限られたスペースに展示するためのアート」ではない・・「体験する行為としてのアート」・・というPLAYの作品活動の基本が顕著に現れている作品・・

「家型のイカダで川を下る」というプロジェクト。発泡スチロールとベニヤ板で出来た・・六畳一間のイカダで、生活しながら川を下るという作品・・

理屈ではなく、身体を使って”トニカクヤッテミル”というのが・・PLAYの活動の基本のようだ・・

50年間の活動記録を「仮設足場にベニヤ板を張っただけの展示パネル」で、シンプルに淡々と展示していく構成が・・goodでした。

こういった展示什器もベニヤ板と角材でシンプルに構成・・goodでした。

会場入口横にある、丸太で組まれた三角塔は、1977年から1986年までの毎夏行われてた「雷」というプロジェクトのために作られた塔の再現・・一辺20mもある塔を毎夏ごとに大峰山や鷲峰山の山頂に組み立てては解体・・その先端に設置した導雷針に”雷が落ちる”のを10年間待ち続けたが、結局”雷は落ちなかった”という作品・・性急に何かを求めない、緩やかだけど粘り強い・・PLAYの手法、色々と勉強になりました!!!

じつは、私(トリムデザインのT)の・・建築の師匠は、このPLAYのメンバーとして40年以上にわたり活動されてきた方なのです・・展覧会は2017年1月15日までなので!!!  是非是非、大阪/中之島の国立国際美術館に!!!

出雲の原さん

出雲で活躍されている原浩二建築設計事務所さんの設計された「灰色の家Ⅱ」を訪れる。とてもgoodな外観を簡潔に表現すると、”焼杉板で覆われた大屋根” の建築。(写真が上手でなくてスイマセン・・原さん)
全く個人的な根拠のない思いつきなんですが、焼杉板のテクスチャや色味というのは・・曇り空の方が似合うんだろうか・・(ふつう建築外観は快晴の方が絶対的に冴えるものだが) 曇り空な山陰の天候の下でも冴える建物外観・・山陰の天候まで意識して素材を選択されている原さんの力量なんだろうか !!!??
(上写真)前面道路より見る・・開口の向こうには深い軒に覆われた半外空間の中庭的アプローチ空間。

半外空間の中庭的アプローチ空間と・・ひと繋がりとなった内部土間スペースからダイニングキッチンを見る。土間スペースに架かるスチール製階段を上がった2階は個室階。半屋外中庭~土間~1階~2階と全てがひと繋がりとなった空間構成が気持ち良く・・ディテールや素材選択などの細かな所までなるほどという工夫の効いた・・とても居心地の良い、落ち着ける住宅でした。
ペンダント灯のもとで談笑されているのが原浩二さん(左側は倉敷の建築仲間である平野建築設計室の平野毅さん)・・色々とお話出来て楽しかったです。

予定にはなかったのですが、原さんが突如、別の建物も案内してくださるとの事で・・「段々畑の家」を訪れる。こちらは新建築住宅特集(2014年10月号)にも掲載されていた住宅。タイトル通りに “段々畑” が・・外部と内部の関係を調整する重要な役割を担っており、それが建築そのものの重要な個性としてアイコン化しています。40cmごとの段々が5段、2mほどの高さとなった「段々畑」は大屋根と一体になりながら、周辺との関係性を遮りながらも繋いでいるのが・・この建築の大きなポイント。

簡単に言ってしまえば、中庭型の住宅なんだけど・・その中庭の設え方が普通とは全然違っているところに、原さんの心意気、この建築への想いが・・たくさん詰まっているなぁと感じました。
突如の訪問だったので・・「段々畑の家」のおうちの方は不在で、外部からの探訪だけとなりましたが・・とても素敵な住宅でした。敷地前の幹線道路から見える、とてもチャーミングでアイコニックな “段々畑と大屋根が一体となった外観” はもちろん素敵でしたが・・それよりも何よりも(灰色の家Ⅱも同様に)「内外共に個性のある建物を楽しんで・・暮らされているんだろうなぁ」というのが・・原さん設計の建物を訪れての感想でした。
個人的には、原さんの作品の中でも”大屋根+焼杉”のシリーズが・・特に好き!!

「山地の家」-断熱工事

外壁の下地工事中。白い透湿防水シートの上に通気層を確保し・・木板を横向きに隙間を取りながら張っていきます。この上に更に防水紙を張って・・左官工事の準備へと工事は続いていきます。

柱間梁間を埋めている・・白い凸凹したものが「吹付けウレタン」と言われる断熱材。整髪料のムースのように・・
シュワシュワとした材料を壁に吹き付けると、あっという間に膨張して、柱間を隙間なく充填・・隙間のない断熱層を形成

浴室には「ハーフユニット」を選択。ハーフユニットとは、膝下くらいまでの高さがユニットで、それより上は自由(タイル張りでも板張りでも好きな材料で仕上げられる)にできるという・・工法。「ユニットバスの機能性はOKだけど、ユニットバスの質感がどうもNG・・」という方には、オススメ。

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