「デイサービスセンター」-内装工事

トリムデザイン設計のデイサービスセンター

内部壁天井の PB (プラスターボード) をほぼ張り終え・・ いよいよ次はクロスなどを張っていきます。来月末には竣工です・・ 3月末はなにかと忙しい建築業界ですが、工務店さん職人さん頑張って下さい。(上写真左) 天井がもう少しで貼り終わりそうなデイルーム。この上から岩綿吸音板を張って・・天井は仕上がりです。(上写真右) 壁天井のPBを貼り終えた2階の廊下。この後はクロスを貼って仕上がりです。

トリムデザイン設計のデイサービスセンター
(左) 外装用のタイルが現場に着きました・・大阪のタイルメーカーさんに特注で作って頂いた “細長レンガタイル” 。
(右) デイルーム南側。窓に沿って、長さ約7mの造付け家具のベンチを設置予定。寸法チェックの為・・ 大工さんに作って頂いた合板による仮設椅子で座り心地を試してみました・・

作品紹介はこちら

「建築探訪 100」-Sweden 5 / Stockholm

セントマークス教会

シーグルド・レヴェレンツ(1885-75) の代表作・・「セント・マークス教会(1960)」。(上写真) 白樺の木立を背景に佇む・・赤褐色煉瓦に覆われた教会・・L字型をした建物の出隅部付近、礼拝堂アプローチから外観を見る。右側の高い部分が礼拝堂、左側の低い部分には教区ホールや学習室などが配置されています。アール壁の足元左側が礼拝堂への入口。

セントマークス教会
外壁は煉瓦煉瓦煉瓦・・全て同一の素材で出来た煉瓦の塊な訳ですが。近くでよく見ると、色々な形と大きさの煉瓦があり・・煉瓦組みにも色々と細やかな変化が・・派手やかさのない落ち着いた色あいの赤煉瓦・・
セントマークス教会
目地の詰め方がダイナミック!!  煉瓦のエッジが見えなくなるくらいの・・煉瓦のハッキリとした四角をぼやっとさせる様な目地の塗り方・・ざらついた大きめの目地は、煉瓦とは段差がなく・・同一面の仕上げ
セントマークス教会
いよいよ礼拝堂に入り・・祭壇方向を見る。暗いです!!! 写真で見るよりずっとずっと暗いです!!!  限られた開口から差し込んでくる光と煉瓦に囲まれた重厚な空間は・・さながらロマネスクの教会の様でもあります。しかし・・いい建築です。いい空間です。見に来て良かった・・
セントマークス教会
礼拝堂の天井は非常に特徴的な形をしています。変化をつけて短手に架け渡されたシャープな鋼製梁と、その間に架けられたヴォールト状の煉瓦天井の反復がつくる大小の波・・重たい煉瓦が波打つ・・印象的な天井
セントマークス教会
礼拝堂の中央部から側廊側を見る・・石灰岩の床、赤煉瓦の壁天井、木材による扉や家具・・この建築の竣工年である1960年という時期を考慮すれば、かなり古めかしい仕上がり様とも言えますが・・ 厳選された素材による構成は美しい
セントマークス教会
とても50年程前に出来た建築とは思えない・・もっと昔からここに在った様な感じ・・時代性を超えた存在感がある建築・・ (上写真) やや天井が低い側廊部の正面を見る。雁行して建ち並ぶ煉瓦壁の間・・縦長窓から強い光が差し込んできます
セントマークス教会
側廊部にスタッキングされていた椅子。T字型の背と座面が一体になった成形合板の作りは・・アルネ・ヤコブセンのデザインによる「T-chair」。70年代に入るとT-chairは廃番になっていたそうなので・・竣工当時のものだろうか?  建築によくマッチしています
セントマークス教会
祭壇横の窓を見る。窓枠が消えた開口部は、ガラスがない様に見せる納まり・・光が綺麗に差し込んできます。シーグルド・レヴェレンツという建築家について、詳しい資料や書籍はそんなに多くはなく・・建築家自身の著書などもあまり眼にした事もないのですが・・レヴェレンツという建築家はきっと寡黙で、無駄な事は口にせず、黙々と仕事に没頭している様なタイプの人だったんだろうなと・・ 訪れた建築の印象だけからの勝手なイメージ・・
セントマークス教会
教区ホールのエントランス部には大きな木製の庇。右側の中庭を挟んで建っているのは教区事務棟・・ もっともっと紹介したい部分や興味深い詳細は色々と在るんですが・・ とりあえず、これくらいで
“「建築探訪 100」-Sweden 5 / Stockholm” の続きを読む

展覧会 2013

秋なので、展覧会を幾つか・・見てきました・・
「SOU FUJIMOTO – RECENT WORKS」 GAギャラリー
「スミルハン・ラディック+マルセラ・コレア展」 メゾン・エルメス
「柳宗理の見てきたもの」 日本民芸館
「アメリカン・ポップ・アート展」 国立新美術館
一番のお目当ては、「吉岡徳仁 – クリスタライズ」東京都現代美術館 

吉岡徳仁 - クリスタライズ

国内外で高く評価される日本を代表するクリエイター・・プロダクトデザイナー 吉岡徳仁 の個展。自然の生成物の様に結晶化しながらクリスタライズ(形に結実)していく絵画/彫刻/椅子、クリスタルプリズムから差し込んでくる光だけに満たされた空間、・・・大きな展示室の部屋全体を雲の様に覆ったストローによるインスタレーション・・

吉岡徳仁 - Water Block
オルセー美術館が2011年にリニューアルした際、印象派ギャラリーに常設となった同じシリーズのベンチ「Water Block」・・ “水の塊り” の様なベンチ・・ 波紋を揺らめかす透明度の高いガラスブロック・・床に落ちる光と影が綺麗です。 (場内は決められた展示室で携帯電話なら撮影OK・・しかし最近の携帯電話は本当に綺麗に写真が撮れるので、驚くばかり。)
吉岡徳仁が若い時に訪れたマティスの「ロザリオ礼拝堂」での経験がもととなっている・・500個ものクリスタルプリズムによるステンドグラスから虹色の光が差し込む・・「虹の教会」

デザイナーでありながら、デザインするという事を否定している様な・・ 造形に凝らない、技法に頼らない・・人間という小さな個性を越えて・・ 自然が生み出す人智を超えた造形の力強さ、現象の美しさに感化された・・・吉岡徳仁が描く”デザインの未来” ・・ 吉岡デザインでよく知られた作品といえば・・

“展覧会 2013” の続きを読む

「建築探訪 88」-Yamagata

土門拳記念館

山形県酒田市にある写真家土門拳の資料保存と展示の為に作られた・・1983年竣工の谷口吉生さんが手掛けられた初めての美術館・・「土門拳記念館」。
(上写真) 池に沿って建てられた長い壁が印象的な・・抽象性の高い外観。ちなみに、池は新たに作られた人口池・・長い壁の右手がエントランス部分。中庭が見える長い壁の開口部の左手に突き出た四角いヴォボリュームが記念室と視聴覚室・・外部から内部まで、中庭を中心として動線がめぐる構成・・池に建物が浮いている姿を池越しに眺めると・・その様は宇治平等院の構成を思い起こさせます・・

土門拳記念館
(左) 長い壁の内側にあるアプローチ空間・・突き当たりには中庭
(右) エントランスまわりの外観を見る

外部内部ともに建物全体の構成は・・日本の伝統的な空間特性が強く意識された・・”見え隠れ” しながら、”奥”を常に感じさせる・・その後の多くの谷口建築につながっていく大きな特徴である・・回遊性が強く意識された構成。建築の意匠表現は・・来訪者と周辺環境との関わりや、鑑賞者の作品鑑賞を・・妨げる事のない様、極力抑えた簡潔なものとする事を意識されたそうです。

土門拳記念館
(左) 外壁の出隅詳細を見る。外壁はポルトガル産花崗岩(シェニート・モンチーク)JP仕上げ
(右) 縦長の窓を見る。下はFIXで上部が排煙用で開くのかなぁ・・コールテン鋼のようです。厳選された質の高い素材の選択も谷口建築らしい・・  
土門拳記念館
(左) エントランスホールを見る。奥に中庭。
(中・右) エントランスホールに置かれている椅子の詳細・・ ケアホルム的なんだけど、ケアホルムではないよね? 誰のデザインだろうかこの椅子は?

しかしもう30年前の作品なんですねぇ・・古さを感じさせない建築ですよね。やっぱりモダニズム建築のシンプルさというのは持続的な永遠性・・クラシックな感覚に支えられているんだなぁ・・と改めて思いました。

「建築探訪 84」-Tokyo/ 神宮外苑

TEPIA

神宮球場と秩父宮ラグビー場の間、明治神宮外苑の緑を背景に公園のパビリオンの様に建っている・・ 槇文彦さん設計の「TEPIA」(1989) 。竣工後まもなく、大学生の時に訪れ・・ それから20年以上も経っていますが・・ とても綺麗でした。「TEPIA」の別名は “機械産業記念館” …機械情報産業に関わる展示イベントや会議、セミナーやエキシビジョンの為の施設。
(上写真)道路より西側外観を見る。面と線による構成のデザインは・・オランダの建築家リートフェルトの「シュレーダー邸」が強く意識されています。

TEPIA

細かい部分までデザインされた存在感のある・・屋外階段が建物北側の広いオープンスペースの余白を埋めるチャームポイント。このオープンスペースの向こうは神宮球場。建物本体のアルミパネル出隅の処理も凝ってます。建物足下のサインも素敵です、写真では分からないのですが表面材がステンレスメッシュ、建物サイン計画はデザイナーの矢萩喜従郎さん。

TEPIA

この建物の良さは・・厳密な線により規制された面の強い垂直性。面と面の関係にさえ緊張感を感じる・・その建物全体を覆っている精度の高いアルミパネルがつくる壁面の存在感。シャープなエッジが効いた庇の水平性。目地の微妙な分割と組合せ。
(上写真) 建物の西壁面を見上げる。立面は1450mmグリッド。「とにかく建物のどこを見ても隙がない」・・その端正な外観の裏側に隠された高度で複雑な納まり・・上質な素材による美しいディテール・・職人魂さえ感じる・・非常に精度の高い工事・・ 

TEPIA

一見するとシンプルモダンで・・即物的/工業的な感じの外観からして、工事がやり易い様にも思える・・しかしこの建物は非常にレベルの高いジャパニーズクラフトマンシップがなければ・・出来ない建築。槇さんは竣工当時、この作品に関して「・・80年代日本の建築生産、施工態勢が有する技術水準とクラフトマンシップ・・この極めて高いレベルが到底、永久に持続するとも思われない・・TEPIAのような建物は貴重な時代の証としての意味をも有する・・」と言われてました。(上写真) 建物南面とオープンスペースを見る。屋外階段からも2階喫茶へ直接アプローチできますが、この階段手摺に設置されているフラワーポットは喫茶さんの趣味?・・・

TEPIA

内部に入っても、その仕上がり精度の高さや、上質なクラフトマンシップ的な素材感は変わらない・・床は大理石、壁はアルミパネルや石張り、家具はオリジナルデザインやカッシーナ・・照明器具や消火栓、EVの操作パネルまでも・・オリジナルでデザインされている・・内外通してどこを見てもハイレベルな建物です・・ (上写真)3階ホール前のロビーを見る。コルビュジェのLC7がずらりと並んでいました。
槇建築は一貫して正統モダニズムの系譜・・しかし、その槇さんの長いキャリアを見通した時にも・・時代ごとの作風の違いは感じるわけで・・TEPIAはやはり80’sな感じが強く漂っている・・ 華やかで潤沢でポジティブな80’sという時代。

「建築探訪 78」-France 8 / Le Corbusier 6

サヴォア邸

パリ北西の小さな町ポワシーに建つ・・ 近代建築史において “最も有名な住宅” と言っても過言ではない・・ル・コルビュジェ設計の「サヴォア邸」(1931) 。コルビュジェが唱え続けた “近代建築の5原則” を明確に体現した・・ 理想のヴィラ。計画案としての「ドミノ型住宅」(1914) や「シトロアン型住宅」(1920)、実作としての「ヴォルクソンの住宅」(1922) から始まった、白い四角い住宅ばかりデザインし続けていた・・ コルビュジェの「白の時代」を締めくくる作品。

サヴォア邸
西側より外観を見る。広い芝生の海原に浮かぶ “船” のような・・

コルビュジェの唱えた「近代建築の5原則」とは・・ピロティ/屋上庭園/自由な平面/水平連続窓/自由なファサード・・1階は細い円柱で持ち上げられたピロティ、正方形平面の2階には四周すべて水平連続窓・・非常に分かりやすい、一度見れば忘れようもない、単純な四角い箱の建物・・ しかし、3階の屋上庭園を囲っている曲面壁の存在が・・外観あるいは建物全体の印象をより豊かなものにする事に、大きく貢献している様な気がします。 

サヴォア邸

保険会社のオーナーであったサヴォア氏の週末住居として10年程は使われていたが・・1940年のドイツ軍進駐により退去。
(上写真)1階ピロティ下の玄関前を見る。建物正面となる北西面の丸柱は、側面の外壁面に揃えられた丸柱よりも・・大きく内側に入り込んでいます。玄関前の上部は2階リビング。

サヴォア邸
(左)1階ピロティ部は自動車が通行する事を考慮して計画されている。やや巾が狭い気もするが・・建物下を通って玄関まで車を寄せて来る計画
(右) 玄関ホール内よりピロティを見る。均等ピッチで縦桟を細かく割り付けたスチールサッシ面は、構造とは縁が切れ・・柱の間を縫うように、自動車の回転半径から導かれたという円弧を描いています・・ 
サヴォア邸
1階玄関ホールを見る・・ 左手に螺旋階段、右手に緩やかに上がって行くスロープ。もちろん訪問者はゆっくりと建築的散策を楽しみながらスロープで2階へ。他の独立柱はすべて丸柱なのに・・ 階段とスロープの間にある独立柱だけはなぜか “大きめの四角柱” ?  
サヴォア邸

1階からのスロープを上がった所・・そしてさらに、2階より3階屋上庭園へ続いて行く屋外スロープが、水平割りのスチールサッシ越しに見える・・ 上へ上へと繋がってゆく断面的方向性が強く意識させられる・・各階の平面中央を貫く、このスロープ空間が・・この建築の要となっています。

サヴォア邸
南側の中庭に対して、大きな開口を設けた2階リビングを見る

外観の印象では、建物の存在感はとても大きく目立つものでしたが・・内部に入ると建物の存在感というのは薄れてしまい・・外部環境を見事に切り取り、呼び込む・・ 光と緑に溢れた、明るく健康的な生活を送る為に、人間の生活を支える道具として・・建物の存在感は控え目なものでした。恵まれた周辺環境のおかげでもあるのですが、水平連続窓がとても効いています。

サヴォア邸
2階中庭を介してリビングを見る

リビングの上には右手の屋外スロープより上がることが出来る3階屋上庭園。1940年の退去以来・・長い間の放置で、荒れた状態となったしまっていたサヴォア邸・・ 1965年にはポワシー市が取り壊しの計画を発表したが・・ 様々な方面からは保存を望む声・・ 救いの手を差し伸べたのは、当時の文化相であったアンドレ・マルローでした。現在は非常にすばらしい保存状態です。

サヴォア邸のシェーズ・ロング
陽当たりの良いリビングの大開口前に置かれた寝椅子は・・デザインされてから90年近く経った今でも製造販売元のカッシーナ社を代表する名作家具・・コルビュジェ自身がスタッフであったシャルロット・ペリアンと共にデザインした・・ “LC4” こと「シェーズ・ロング」(1928) 。 

マールテン・ヴァン・セーヴェレン 「04」

Vitra社04 with arm

Vitra社の「04 with arm」。ベルギーのマールテン・ヴァン・セーヴェレンによるデザイン。事務所には2脚のキャスター付きワークチェアがあり・・ ひとつはあまりにも有名なワークチェアの横綱 アーロンチェア 。もうひとつはセーヴェレンのこの椅子・・ 新素材ウレタンフォームによる、ひとつながりとなった背と座の特徴的なデザインと、 “硬すぎず 柔らかすぎず” な質感がgoodです。   

Vitra社04 with arm

セーヴェレンの名前が世に広く知られる事となったのは・・ 世界的スター建築家レム・クールハウスの名住宅「ボルドーの家」(1998) の家具デザイン (バスルームにある長い半透明洗面台や、リフト横の3層を貫く巨大な書棚など印象的な存在感のある・・) を手掛けた事が大きい。

洗練されたディテールによるシンプルモダンなデザインながら・・ 素材の扱い方に現代性を感じさせる・・ 主張しすぎない自然な存在感を持った、ワークチェアの秀作。事務所の開業祝いとして頂いた大切な1脚。

アルネ・ヤコブセン 「Ant Chair」

ANT Chair

春からトリムデザインにやって来た、ビンテージものの「 Ant Chair 」・・Ant Chairは、1902年生まれのデンマーク人建築家アルネ・ヤコブセンにより1952年にデザイン・・日本では “アリンコチェア” として親しまれています。

もともとはヤコブセンが手掛けた、製薬会社ノヴァの社員食堂用にデザインされた椅子・・何とも美しい3次曲面を描く、 60年も前にデザインされたとは思えない、 変わることのないモダニティを備えた・・見事な椅子。

背と座が1枚の曲げられた成形板だけで構成された・・ これ以上はない、最小エレメントによる・・見事なデザイン。

安全面の考慮から、改良された4本脚の方がよく見られるが・・Ant Chairはやはりオリジナルの3本脚に限る。(4本脚はヤコブセンの死後、発売されました )

ANT Chair

 板の素材にしてもこれはチークだが、 現行品はチーク材は希少材につき廃盤 ・・ といろいろな面において、古い「Ant Chair」の方がgoodです・・何よりも気に入っているのが、この椅子が・・1969年製だという事。(私達と同じ年に生まれた!!)

3本脚タイプは前脚が中央にある事で、座った時に人の足の邪魔にならないのと、テーブルの下で隣の椅子と脚がからまないので・・ とても合理的ですが、油断して足の力を抜いて前に体重を掛け過ぎると・・ コテッと傾いてしまうので、注意が必要。

今年はヤコブセンの生誕110年となり・・ メーカーであるフリッツハンセンではいろいろな新展開やキャンペーンが計画されているようです。

MARUNI

MARUNI

昨日はちょっとした受賞式で広島へ・・ 帰りに廿日市まで足を伸ばし、家具メーカー「マルニ木工」を訪ねる・・ もともとからある優れた木工技術を生かしながら、近年は著名なデザイナーを起用した・・ モダンなデザインのシリーズがたくさん発表されています。(上写真) “スーパーノーマル” なデザインで知られる、イギリスのJasper Morrisonによる「Light wood」というシリーズ。

MARUNI
(左) フレームもウェービングシートも赤い「Light wood」・・かわいい
(中) 左はウェービングシートがダークブラウン、右は張座仕様。 (上写真右) 日本を代表するプロダクトデザイナー深澤直人による「Roundish」というシリーズ、写真で見るより実物の方がgoodでした

椅子家具等はやはり実物を「見て/触れて/使って」みないと・・ どうも納得がいかない。ちょっとした 5mm 10mm の違いで、印象や使い心地がガラッと変わるので。 

Fritz Hansen

REPUBLIC OF Fritz Hansen

式の後、ロイヤルホテルの地下1階にある家具ショールームへ・・「REPUBLIC OF Fritz Hansen」。建築家アルネ・ヤコブセンがデザインした数々の名作家具を作っている事で有名な・・ デンマークの家具メーカー “フリッツ・ハンセン”。

(上写真左) 代表作であるヤコブセンが1958年にデザインした「SWAN 」・・いつかは事務所に置きたいが・・皮張りで1脚60~70万程度。(最近は安いリプロダクト品もたくさん出ているが・・)

(上写真中) 定番であるヤコブセンが1955年にデザインした「セブンチェア」。写真のセブンチェアは背座共にストライプ柄の布地張りタイプ・・ 通常タイプよりかなり座り心地がGOODでした、これなら長時間でもOKかも。通常タイプで1脚5万程度、布地張りで1脚9万程度。

(上写真右) デンマークを代表するデザイナー、ポール・ケアホルムが1958年にデザインした1人掛けソファ「PK31」・・ これがとても素敵でした。コンパクトで座面も低めで座り易く、日本の住宅/日本人には向いているかもと・・皮質も最高で、デザインも秀逸。1脚160万程度。

・・ やはり良い物はそれなりの値段がしますが、「SWAN」でも「PK31」でも買った本人だけでなく、次の代にも手渡して使えるものだしね。・・それは耐久性の事だけでなく、デザインされてから50年以上も経っているのに、カッコイイという事が大事。50年経っても古びないモダニティ、シンプルでありながら他にはない美しさ・・カッコイイという事はエコにも繋がる。