「三原市芸術文化センター」('07) 設計:槇文彦(1928-)
(上写真)東側芝生広場より見る。押し潰した半球型のホール屋根が特徴的な外観、鏡餅みたいです。建物中央部に1200席の多目的ホール、その背後にフライタワー、芝生広場に面したガラスBOX部がホワイエ、左側2層BOX部が事務室/楽屋/練習室等・・外観とプランが合致した明解な構成。
外部と連続したとても開放的な構成は、このホワイエがコンサート等が催されている意外の時にも、色々な市民活動に利用される場所として考えられているからだと思います。この日は平日で何の催しもない時でしたが、ホワイエは開放されていて出入りは自由、とても暑い日でしたが・・空調も効いていたのでひと休憩。
「独りのためのパブリックスペース」とはこの建物を設計した時の槇さんの論文題・・ 美術館で誰にも邪魔されず好きな作品と静かに対面できるように・・都市で独り佇む事ができる余裕と優しさのあるパブリックスペースが、日本の都市には少ないと嘆かれる槇さん・・訪れたこの日、広いホワイエでは男性が独りで本をずっと読んでいました。