「建築探訪 158」- Kurashiki

カモ井加工紙工場

岡山県倉敷市にある、おしゃれなマスキングテープの会社としてよく知られているカモ井加工紙の工場・・とても広い敷地の中に、切妻屋根が何棟も並んだ風景・・どこにでもある様な古ぼけた工場群の一角が・・見事なリノベーションで“おしゃれな工場”に生まれ変わりました・・設計はTNA。

カモ井加工紙工場

まず最初にリノベーションされたのが、右側の建物・・もともとの建物のスケルトンである柱梁の間を”モルタル塗りの新しい外壁”で埋めた2階部分と、全てガラス張りとした1階部分と、で構成された・・”工場資料館(2012)”。次にリノベーションされたのが、左奥の建物・・腰回り全てを“半透明中空ポリカーボネート複合板”で覆った・・”第二製造工場倉庫(2013)”。

カモ井加工紙工場

次に新築されたのが、右側の建物・・外壁全体を半透明中空ポリカーボネート複合板で張られた四角い建物が・・”mt新倉庫(2016)”。同じポリカーボネート製の外壁でも・・新倉庫の方が透明感が高い様に見えます。2棟のリノベーションと1棟の新築・・

カモ井加工紙工場

“3棟共”に共通しているのは・・工場や建物の歴史、これからの在り方、敷地や周辺を含めたコンテクスト、などなどを丁寧に読み込みながらも・・その解答が驚くほどシンプル!!。外観はもちろん・・プランや構造、マテリアルやディテールも含めて・・驚く程の見事な”シンプリシティ”。(上写真)「第二製造工場倉庫」と「mt新倉庫」の間の通路が・・未来チックに見えてgoodです。

カモ井加工紙工場
工場資料館の1階を見る。屋内だけど広場のようなスペース

“もともと”から開いていた2階床の開口に向けて・・1階床から8本の新設柱(100角の無垢材)が伸びる。余計な物を一切排除していきながら、既存部分の存在感を際立たせる・・とてもシンプリシティな発想ながら、精緻な設計により・・見事なリノベーション。

カモ井加工紙工場
工場資料館の2階を見る。様々な資料が置かれた展示室

1階床に突き刺さった8本の細長い柱で・・支えられた2階の屋根が「見事に浮いています!!」・・広い広い工場敷地の中で、この2階だけ・・空気感の違う”新しい場所性”が獲得されていました・・素敵な展示室。(もともとは鉄骨スレート葺きの切妻屋根!!)

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