内藤廣さん設計の「ちひろ美術館・東京」(2002)を探訪・・東側外観を見る。アプローチ道路に面した東側外観は・・両翼を大きく広げた・・Wellcome!!な感じがgoodです。周辺は一般的な住宅が建ち並んでいる様なエリア・・もともとは作家である”いわさきちひろ”さんの・・自邸の一部を使って始められた美術館の建て替え・・
アプローチ道路から外観正面を見る。左右の2棟で挟み込む形・・2棟の間に駐車場、中庭、カフェテラスを配置。配置計画にも影響を与えている、建て替え前からある”大きなケヤキ”の存在が、建物を引き立てる・・右手の1階にエントランス。
建物上部がフッ素樹脂塗装のSUS鋼板竪はぜ葺き。下部はコンクリート打放し。
100mm間隔/9mm角のダブルの・・格子塀が素敵です。
北棟1階のカフェより、中庭越しに南棟を見る。住居系の地域に建つ美術館・・(法規的な規制もある事からなのですが)ヒューマンスケールなヴォリュームによる構成が・・落ち着きます。リラックスできるアットホームな美術館・・
建物中央の連結ブリッジ部を見る。北棟2階の展示室2を出て、南棟2階の図書室へと向かう部分・・中庭に面した大きな開口を介して、建物全体との繋がりを常に感じられる空間構成がgoodでした。
中央連結部の1階、中庭に面したカフェテラスを見る。基本的には以前の建物や庭の配置を踏襲しているそうだ・・多角形の小さなヴォリュームに分けた複数の棟を、中庭のある中央部で連結した、とても複雑な形の平面が・・多様な居心地を作り出していて・・とても魅力的。
踏襲したからこその”形”なんだろうか・・新規から考えた形では、こうも自然に感じのいい不定形は作れなさそうな気がします・・。