事務所の梁に・・HANA

事務所の梁に花が咲きました~🌸🌸🌸
これはフランス在住のデザイナーYちゃんが、折花の師匠から伝授されたもの・・事務所に遊びに来てくれた際に、パタパタっと折って、サクサクっと切って・・あっという間に作ってくれました!

四角い紙を何度か折り畳み・・ちょきちょきと切って・・開く!!  するとこんなに立体的で美しいものが出来上がる!!! 👀
アロマを垂らしてディフューザーにしても良いそうです。素敵m
Yちゃん・・また来夏の帰国を待ってますね~

展覧会 2013

秋なので、展覧会を幾つか・・見てきました・・
「SOU FUJIMOTO – RECENT WORKS」 GAギャラリー
「スミルハン・ラディック+マルセラ・コレア展」 メゾン・エルメス
「柳宗理の見てきたもの」 日本民芸館
「アメリカン・ポップ・アート展」 国立新美術館
一番のお目当ては、「吉岡徳仁 – クリスタライズ」東京都現代美術館 

吉岡徳仁 - クリスタライズ

国内外で高く評価される日本を代表するクリエイター・・プロダクトデザイナー 吉岡徳仁 の個展。自然の生成物の様に結晶化しながらクリスタライズ(形に結実)していく絵画/彫刻/椅子、クリスタルプリズムから差し込んでくる光だけに満たされた空間、・・・大きな展示室の部屋全体を雲の様に覆ったストローによるインスタレーション・・

吉岡徳仁 - Water Block
オルセー美術館が2011年にリニューアルした際、印象派ギャラリーに常設となった同じシリーズのベンチ「Water Block」・・ “水の塊り” の様なベンチ・・ 波紋を揺らめかす透明度の高いガラスブロック・・床に落ちる光と影が綺麗です。 (場内は決められた展示室で携帯電話なら撮影OK・・しかし最近の携帯電話は本当に綺麗に写真が撮れるので、驚くばかり。)
吉岡徳仁が若い時に訪れたマティスの「ロザリオ礼拝堂」での経験がもととなっている・・500個ものクリスタルプリズムによるステンドグラスから虹色の光が差し込む・・「虹の教会」

デザイナーでありながら、デザインするという事を否定している様な・・ 造形に凝らない、技法に頼らない・・人間という小さな個性を越えて・・ 自然が生み出す人智を超えた造形の力強さ、現象の美しさに感化された・・・吉岡徳仁が描く”デザインの未来” ・・ 吉岡デザインでよく知られた作品といえば・・

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「建築+クラフト」

プラスワンギャラリー」にて・・昨日から建築とクラフトの共同による展覧会が始まりました。建築側は倉敷美観地区の近辺で活動している方ばかり・・普段から交流はあるものの、なかなか一緒に何かをする機会は少なく・・各者の展示としてはA1パネル×2枚、模型が1つ2つ・・ 小規模の展示ですが、まずは第一歩として初めての試みです。
参加者(建築)・・佐渡基宏建築アトリエ、仁科建築設計事務所、高吉輝樹建築設計、t/rim design。 参加者(クラフト)・・木多隆志(家具)、岡本純一(陶器)、多鹿大輔(鋏)、新藤佳子(染色)。  (照明協力)・・磯谷晴弘(ガラス)。

伊福の家に設置した磯谷晴弘さんの照明
 t/rim design設計の住宅に設置された、ガラス作家/磯谷晴弘さんの照明器具

展覧会のタイトルである「小さな生活、大きな生活。」に込められた意味とは・・小さな器から大きな街まで・・人の手により、ひとつひとつ丁寧に作られた “クラフト” には・・ それらを見て触れる人の心と生活を・・豊かで楽しみのあるものとする事に、微力ながらも協力が出来るのではないかと・・それはスプーンや器の様な小さな物でも、照明器具や家具の様なヒューマンスケールの様な物でも、住宅や街の様なとても大きな物でも、同じ・・ 

ショーウィンドウにホワイトペンで描かれているのは・・ ギャラリー内で展示されている、各自の建築作品のアウトラインを1本の線で繋いでみたドローイング。
(ウィンドー内、木と鉄による家具は木多隆志さん。)

倉敷ガラス

倉敷ガラスのペン立て

机の上にある最近のお気に入り・・「倉敷ガラスのペン立て」。倉敷ガラスの作家である小谷栄次さんにお願いして製作して頂きました。 同じ大きさのものですが、仕上げが異なる2種類。どちらか気に入った方をとの事でしたが・・並べて眺めていると、同じ大きさだけど異なる仕上げの・・この並びがgood !! ・・なので、2つ並べて使う事に。仕事の合間に、ふと眼を向ける・・いつまでも見ていたい色と形。

エリック・ホグランの灰皿

Erik Höglund

先日頂いた素敵な灰皿・・ スウェーデンのガラスデザイナー エリック・ホグランによるもの。このガラスの作られ方 (ガラス工芸に知識がある訳ではないので、想像でしかないのですが) ・・ 型に流したガラスをスタンプで押しただけ・・ ただそれだけ・・ 簡潔な製造方法とその成果。素材と構造とデザインの一体化がなされていて秀逸・・ 作意では調整の出来ないようなエッジのふくれあがりが、ガラスという素材の魅力を引き出しています。  Oさん、素敵な品を有難うございました。

マールテン・ヴァン・セーヴェレン 「04」

Vitra社04 with arm

Vitra社の「04 with arm」。ベルギーのマールテン・ヴァン・セーヴェレンによるデザイン。事務所には2脚のキャスター付きワークチェアがあり・・ ひとつはあまりにも有名なワークチェアの横綱 アーロンチェア 。もうひとつはセーヴェレンのこの椅子・・ 新素材ウレタンフォームによる、ひとつながりとなった背と座の特徴的なデザインと、 “硬すぎず 柔らかすぎず” な質感がgoodです。   

Vitra社04 with arm

セーヴェレンの名前が世に広く知られる事となったのは・・ 世界的スター建築家レム・クールハウスの名住宅「ボルドーの家」(1998) の家具デザイン (バスルームにある長い半透明洗面台や、リフト横の3層を貫く巨大な書棚など印象的な存在感のある・・) を手掛けた事が大きい。

洗練されたディテールによるシンプルモダンなデザインながら・・ 素材の扱い方に現代性を感じさせる・・ 主張しすぎない自然な存在感を持った、ワークチェアの秀作。事務所の開業祝いとして頂いた大切な1脚。

吉岡徳仁 「TO」

吉岡徳仁TO

昨年末にサンタ🎅が置いていってくれた・・吉岡徳仁 のデザインウオッチ「TO」(2005) 。デザインコンセプトは “金属の塊”・・ フラットな表面には余計な飾りが一切なく、時刻を示す数字さえもなく、ステンレスの表面に彫られた12本の溝があるだけというデザイン・・時針と分針も同じ感じの溝で良かったのではと思ったりするのですが・・あまりにもそれでは視認性が悪すぎるのかな?  素材感を生かした吉岡徳仁らしいシンプルなデザインがgoodです。

アルネ・ヤコブセン 「Ant Chair」

ANT Chair

春からトリムデザインにやって来た、ビンテージものの「 Ant Chair 」・・Ant Chairは、1902年生まれのデンマーク人建築家アルネ・ヤコブセンにより1952年にデザイン・・日本では “アリンコチェア” として親しまれています。

もともとはヤコブセンが手掛けた、製薬会社ノヴァの社員食堂用にデザインされた椅子・・何とも美しい3次曲面を描く、 60年も前にデザインされたとは思えない、 変わることのないモダニティを備えた・・見事な椅子。

背と座が1枚の曲げられた成形板だけで構成された・・ これ以上はない、最小エレメントによる・・見事なデザイン。

安全面の考慮から、改良された4本脚の方がよく見られるが・・Ant Chairはやはりオリジナルの3本脚に限る。(4本脚はヤコブセンの死後、発売されました )

ANT Chair

 板の素材にしてもこれはチークだが、 現行品はチーク材は希少材につき廃盤 ・・ といろいろな面において、古い「Ant Chair」の方がgoodです・・何よりも気に入っているのが、この椅子が・・1969年製だという事。(私達と同じ年に生まれた!!)

3本脚タイプは前脚が中央にある事で、座った時に人の足の邪魔にならないのと、テーブルの下で隣の椅子と脚がからまないので・・ とても合理的ですが、油断して足の力を抜いて前に体重を掛け過ぎると・・ コテッと傾いてしまうので、注意が必要。

今年はヤコブセンの生誕110年となり・・ メーカーであるフリッツハンセンではいろいろな新展開やキャンペーンが計画されているようです。

「みえないかたち」 吉岡徳仁

みえないかたち

「みえないかたち」(2009)  吉岡徳仁著  を読みました。
日本を代表するプロダクトデザイナーが吉岡徳仁 ・・初めて自らのデザインについて語った著書。 Yoshioka Tokujin の5原則・・「かたち はなくていい」「感覚を呼び覚ます」「その素材にしかできないこと」「不可能を可能にしている (何かちょっとしたことでいい)」「未来のふつう」 ・・ なるほど。