「建物探訪 31」 -Tokyo/丸の内

新丸の内ビルディング

「新丸の内ビルディング(’07)」 
設計:三菱地所 + Design Architect/マイケル・ホプキンス(英)
(上写真)北側の通りから見る。東京駅の向こうに「グラントウキョウノースタワー(’08)」。

明治より始まる丸の内オフィス街の景観はロンドン風/赤煉瓦オフィスビル街から始まり、アメリカ風/大型オフィスビル街へと変わり。そしてここ数年はガラス張りの現代的な新しい高層ビルに次々へと建て替えられ・・東京駅越しの八重洲口側/ヘルムート・ヤーン(米)がデザインアーキテクトを務める「グラントウキョウ」も含め、景観は大きく変貌しています・・・

東京駅から見ると、正面の皇居を結ぶ軸線(行幸通り)を挟んで建つツインタワービルの右側のビルです。デザインの大きな特徴の1つは、建物全体を高層部と低層部に分けている事・・低層部はかつての丸の内の景観を形成していた”31mの軒高さ”に合わせている・・それにより大きな建物と人(街路)の関係が失われる事がない様・・かつての31mという高さのままの基壇(低層部)が人(街路)と連続的な関係を築くようにとのピロティ等も設けて配慮している。もう1つは建物全体も”分節”に注意している事・・都市部で近頃たくさん出来る高層建物のデザインは細やかさのない大味な”箱のまま”が多いのですが・・大きい建物だからこそ細やかな部分・・部材と部材を繋ぐ細かな溝/縦フィン/水平ルーバー/低層部のフレーミングデザイン等・・細やかに分節したヒューマンスケールを見失わないデザインand 陰影のあるデザインが配慮されています。期待せずに見に行きましたが、鉄とガラスを多用した”レトロモダニズムな感じ”は悪くないと思います・・

新丸の内ビルディング
(左)東京駅から見る。その後ろには「東京海上ビル(’74)」by前川國男
(右)行幸通り、皇居側から東京駅を見る。左に「新丸の内ビルディング」 右に「丸の内ビルディング(’02)」

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