![倉敷市営中庄団地](https://i0.wp.com/trim.gangukan.jp/wp-content/uploads/image-73.png?resize=525%2C372&ssl=1)
緩やかな・・起伏のある緑化された敷地の中を、幾つものスロープやブリッジが巡る・・風景が印象的。高低差のある敷地でありながら「よう壁による”ひな壇造成”」という安易な手法を選択しなかった事が・・計画地全体にとても伸びやかなイメージを与えている「倉敷市営中庄団地」を探訪。第1期部分(2000)の設計者は・・新居千秋さん。
![倉敷市営中庄団地](https://i0.wp.com/trim.gangukan.jp/wp-content/uploads/image-74.png?resize=525%2C717&ssl=1)
徒歩で、表側から訪れた印象では・・駐車場や駐輪場が、あまり目立たない感じ・・各棟の近接した場所に分散して・・その様なスペースを配置・・goodでした。
![倉敷市営中庄団地](https://i0.wp.com/trim.gangukan.jp/wp-content/uploads/image-75.png?resize=525%2C359&ssl=1)
十二分に採光確保ができる・・住棟間隔が公営ならではの”ゆとり”。バルコニー部が目立たないデザインも・・goodな感じ。スロープやブリッジで敷地内を巡っていると・・なんか愉しい感じ。地上レベルの遊歩道を歩いていると・・弧を描いたスロープが頭上をかすめて横断していきます・・
![倉敷市営中庄団地](https://i0.wp.com/trim.gangukan.jp/wp-content/uploads/image-76.png?resize=525%2C382&ssl=1)
住棟のヴォリュームは細かくスリットで分節・・そのスリット部毎に各戸へのアプローチ階段を設置する事により・・建物が与える圧迫感を減じたヒューマンスケールなヴォリュームに落とし・・各部に”抜け”を作り出しています。
![倉敷市営中庄団地](https://i0.wp.com/trim.gangukan.jp/wp-content/uploads/image-77.png?resize=525%2C374&ssl=1)
第1期同様「緩やかな起伏のある敷地」と「スロープ&ブリッジが巡る風景」が印象的。第2期部分(2004)の設計者は・・元倉真琴さん。
![倉敷市営中庄団地](https://i0.wp.com/trim.gangukan.jp/wp-content/uploads/image-78.png?resize=525%2C358&ssl=1)
隣棟間隔の広い各棟を各層ごとの水平ブリッジで繋ぐという・・集合住宅の形としては”あまり見ない感じ”が・・goodでした。
![倉敷市営中庄団地](https://i0.wp.com/trim.gangukan.jp/wp-content/uploads/image-79.png?resize=525%2C405&ssl=1)
水平に積層されたブリッジの存在感がハンパない!!・・少し”イタリアン・アバンギャルド“な感じで・・”テラー二“っぽい?
![倉敷市営中庄団地](https://i0.wp.com/trim.gangukan.jp/wp-content/uploads/image-80.png?resize=525%2C347&ssl=1)
2期の敷地は、道路により「東側8棟と西側5棟」に分断されているのが、やや残念な感じでしたが・・判子で押した様な、どこかで見た様な、どこにでもある住環境ではなく・・ここにしかない住環境が愉しい・・”建築の経済効率的な側面”からだけではない、建築への評価/チャレンジ・・「クリエイティブTOWN岡山」のような意欲のある街づくりの事例が・・今後またいつか・・継続していく事を期待したいです。