伊仏建築探訪

スカルパ/テラーニ/コルビュジェなどの作品を見るためイタリア・フランスへ建築見学へ出掛けていました・・・天気にも恵まれ(快晴すぎて日焼けしましたが・・)たくさんのいい建築に触れる事が出来ました
訪れた素晴らしい建築の数々は、またブログにUPしていこうかなぁ・・

机の上には進行中の現場からのFAX/質疑がたくさん、計画&設計中のプロジェクトもまた頑張って進めなくては・・・一挙に忙しい現実が帰ってくる感じですが、見学で見て触れた素晴らしいものを 少しでも自分達の設計に活かす事が出来るように、頑張ろう!

ショールーム

先週末はショールームを何軒か廻りました・・
(上左写真)はイームズなどのモダンデザイン家具でミッドセンチュリーデザインの最盛期をリードした「ハーマンミラー」
イームズが生み出した大量生産時代に適した新しい素材/構造による画期的デザインの名作家具は50年以上経った今でも色褪せる事はありません・・半世紀を超えてなお人々に愛される家具というのはただ見た目が美しいだけでなく、とても使い易く/座り心地の良い椅子だ・・という事を実感。

(上右写真)はカッティングシートのメーカーで「中川ケミカル」
カッティングシートとは簡単に言えば色柄の付いたフイルムシート・・看板サインの切文字として使ったり、ガラスに貼ることで摺りガラス調やミラー調にして視線を調整したりなど使い道はイロイロ・・・「MYクリニック」の玄関部ガラス面に貼る素材を確認
ここのショールームのカッティングシートの貼り方が素敵でした(デザインはエマニュエル・ムホーさんというフランス人のデザイナー)、ほぼ1月毎程度で yellow-red-green-biue-blackと色調が変わっていくそうだ

工事中の根津美術館

(上写真)南青山にある輸入家具メーカー「Cassina」さんを見た後にブラリとしていると・・隈研吾さんが手掛けられていた「根津美術館」の改築がほぼ出来上がっていました!・・言い方は変だが “鉄でつくった木造建築”という感じ
美術館が再OPENしたら所蔵品(国宝)である尾形光琳の「燕子花図屏風」などが公開されている時に見に行きたいなぁ・・

金属類回収令

墓地に入る門の屋根を改修しました・・
戦時中に金属類資源の不足を補う為に屋根に葺かれていた銅板が回収され、それから後はずっと(上写真)の様に「モルタル塗り屋根」だったようです・・
60年以上、よく落ちずに風雨に耐えてきました
戦時中は公共のマンホール蓋や鉄柵などだけでなく、家庭内の鍋釜や仏具、寺院の鐘まで回収されたそうだ・・

もともとの状態である銅板で葺き直したいところだが・・この様に難しい形の屋根を銅葺き屋根とすると・・とても高価&昨今の酸性化した雨には銅は不向きなので・・ガリバリウム鋼板葺きとしました。銅板は材が柔らかくこの様な複雑な屋根のカタチを施工するには向いていますが、ガリバリウム鋼板は材が銅板より固く施工が大変でしたが・・何とかキレイに仕上がりました。

たけのこ

玄関前のお庭の地面からにょきにょきと生えてきたのは ・・たけのこ。
毎年なんですが、今年は3本・・地面から顔を見せたと思ったら”あっ”という間に背丈ほどの大きさに・・・たけのこの成長の早さと言うのは驚異的だ・・どんなメカニズムになっているんだろう ?  
トリムデザインのGW中のお休みは暦通りです。

備中国分寺

備中国分寺

先日、岡山県総社市にある「備中国分寺」へ息抜きに出掛けました・・「国分寺」とは天平時代に聖武天皇の発願で鎮護国家を目的に北は仙台から南は鹿児島まで全国に60箇所以上建てられた官寺・・・創建時である天平時代の建物が残っている様なお寺はないと思いますが、その7割以上が、現在も国分寺を名乗っているorもとの国分寺の跡に建っているようです・・

黄色一面に埋め尽くされた菜の花畑越しの備中国分寺の写真は観光ガイド等でよく見掛けますが・・(上写真)は桃畑越しに望む五重塔。
国分寺もまだなく中央政権の力が及ぶ前の時代・・このあたりでも前方後円墳が多数つくられ・・内海に面していただろう(倉敷市や岡山市もまだ海の中だった頃)・・このあたりの地勢を見ていると・・古代において畿内や出雲国と並び有力な地方国家であった吉備国の栄華が偲ばれます

坂本龍一

昨日は岡山シンフォニーホールでの”教授”こと坂本龍一のコンサート。前から4列目中央やや左側でピアノの手元もお顔も見える良い席でした(上写真-この写真は撮影自由とされた曲の時に撮っています)・・・私達(稲垣+大賀)の(唯一?)共通の趣味といえば「YMO、坂本龍一」
もちろんお互いそれぞれに・・出会う前からの長い長いファン・・tの場合は初めてレンタルレコードで借りたレコードが「Solid State Survivor
忘れもしない小学校5年生の時(1980)、 友達に連れられて近鉄の瓢箪山駅前(東大阪市)のビルの地下1階にあったレンタルレコード屋さんに・・そのインパクトあるジャケットのデザイン(赤い人民服を着た3人がマネキンと共にテーブルに座った・・)に中身もよく知らず「一目惚れで」・・借りてしまったのが「YMO、坂本龍一」との出会い・・もう29年も前だビックリ・・

mも初めて借りたレコードは「Solid State Survivor」だったよ!吹奏楽部でRYDEENをやることになって川西町のレンタルレコード屋さんに借りに行ったのが中1…同い年なのに2年も後…昭和の時代は情報伝達にタイムラグがある地方都市の悲しさ

ホールには上写真のようなマニフェストが掲示されていました・・環境への負荷低減から世界規模で取り組みが必要とされる二酸化炭素排出量削減のための地産地消・・この坂本龍一さんのコンサートツアーではツアー及びコンサートのあらゆるシーンで「実践」が心掛けられています。
たしか、建築行為全般というのは全二酸化炭素排出量の、実に1/3を占める行為だそうだ・・自然の素材を無駄なく使った&二酸化炭素排出量の少ない&エネルギー消費の少ない・・建設してから廃棄まで建築行為全般が地球に優しいことが これからは益々必要とされています・・・真面目で優しい建築の時代・・・
建築デザインの潮流ではまだまだ「カッコイイ」が最優先とされている様に思えますが・・これから意識はそちらの方へどんどんシフトしていくのでしょうね・・・していかなければいけないのでしょうね

サンプル

設計事務所にはいろいろなサンプルがあります・・木材/金属/石/色見本/ガラス/タイルなど様々・・今使おうと検討中のものや、いつか使ってみたいと考えているものや・・
カタログで大きさ/かたち/色/材質はだいたい分かるのですが・・やはり手に取り実際に見てみないと、写真では感じれないものが有るので・・
これは今計画中のクリニックの案に使えないかと検討中のガラスブロック・・普通ガラスブロックというのは中が中空なのですが、これは中までガラスのガラスブロック・・だからガラスブロックではなくガラスレンガ?・・なかなか存在感がありgoodです。

○○偽装

昨年は食品に関する様々な偽装がありました・・不自然な加工をされ非常に長持ちし、非常に安価、本物より”本物らしく”見えたりもする・・材料や生産地を偽った食材・・
(上写真左)
工事中の「安江の家」に「フローリング」が搬入されました。ナラ-15mmの無垢材(当たり前ですが木材なので中まで全てナラ)、仕上げは*オスモカラー。
*オスモカラーとは、ドイツ製の自然植物油とワックスをベースに作られた人体や環境にやさしい無公害の木材保護塗料材。表面を樹脂の強い膜でコーティングしてしまう一般的塗料とは異なり、内部に浸透する塗料材なので木材が持つ利点である調湿機能が有効に働く事が出来ます。
(上写真右)
しかし世の中の多くで「フローリング」といえばこちらを差します・・見た目はとてもキレイで、汚れも付かずお手入れ簡単、しかも安価・・厚さ15mmのうち、「表面の2%・厚さ0.3mmの紙のような本物の木」が貼られ、樹脂でツルツルにコーティング・・内部98%はベニヤ・・ベニヤとは薄い板材を何層も接着剤で塗り重ねたもの・・”合板フローリング”は触ると固くて冷たい・・

本物より”本物らしく/立派に” 見えたりもする・・確かに木材には違いないのだが・・これを「ナラのフローリング」です、「カバのフローリング」です、「ケヤキのフローリング」です・・などと言っても良いのだろうか・・

TIVOLI

倉敷駅前にある「倉敷チボリ公園」が昨年末に閉園しました・・岡山県出資の第三セクターによる経営で、本家デンマークの「チボリ公園」をモデルとし園内には庭園と池を中心に観覧車・ジェットコースター・ショップ・レストラン等があり・・倉敷の観光スポットとして期待されていまいたが・・
1997の開園からわずか11年、開園から数年は年間300万人から200万人の来場者数を誇っていまいたが、年々減少していく来場者数を止める事は出来ずに閉園が決定しました。
県民市民のための公園として再利用する事など・・さまざまな跡地利用が提案されましたが具体案はまとまらずに閉園となりました・・残念。

瀬戸内海

週末、高知S邸の打合せの帰り・・瀬戸大橋から見えた瀬戸内海の夕景。
夕陽がせまり霞んだ内海に・・いくつもの小さな島々が連なり重なる風景は内海ならではの美しさ。瀬戸内海って以外と晴れてすっきりという日が少ないのか・・なかなか快晴で隅々まで見渡せるような日にはまだ出会えません。