「玉島の家」-外壁下地工事

白いシート(透湿防水シート)の上に縦桟の下地を付けて、その上に横向きの板を留めた付けた状態・・外壁の下地工事は何層にもレイヤー状に下地を重ねていく感じ。縦桟と縦桟の間が通気層となって、壁の中に湿気がたまらない構造となっています。外壁下端には壁が傷まないように、ガリバリウム鋼板製の水切金物。

リビングの床に床暖房パネルを設置。アルミニウム箔で覆われた床暖パネルを敷き込み。部屋の外周部や置き家具のスペースを考えてパネルを配置・・300mm巾のパネル1枚に6本の温水管が通る、約40℃の温水を利用した床暖房ですが・・放熱ロスを抑制した熱を逃がしにくい構造になっていて・・省エネ仕様な床暖房。

裏側手になる、東側から屋根を見る。屋根が3枚な感じ・・建物は1.5階建てみたいな住宅で、表側から見ると屋根は1枚な感じ・・でも裏側手に廻ってくると、屋根が3枚な感じになってきて・・アングルによって、ちょっと違って見えてくるところを・・秘かに気に入っています。

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「玉島の家」-設備工事

事前に作成して、指示を出していた・・電気設備や弱電設備の工事用図面を基に、配線工事が行われています。コンセントやスイッチ、TVやLANの差込口などの位置を、各所毎に1cm単位で細かく決めています・・

図面を基に・・このようなカタチで施工が行われていきます・・上写真はコンセント。トリムデザインでは、コンセントやスイッチは基本的に横向き。

天井に付く照明器具の位置を決めているところ、図面でも位置は決めているのですが・・・やはり、原寸1/1で・・現場を見ながら決めるのが最良・・天井材は「杉板上小の着色保護塗装(白)」・・・整然と配置するのではなく、パラパラと自然なバランスを取りながらランダムに配置。

リビング天井のダウンライトの大きさを・・ダンボールにて作成配置。板材の目地を中心に、ダウンライト用の穴を開けなければならないのですが・・板材3枚分の間隔で配置してみる・・うーん・・

1箇所につきダウンライト2台を設置、その間隔が開きすぎるとおかしくなる・・キュッと寄せているのが綺麗なので・・・もう少し寄せて2枚分で配置しなおし・・こっちの方がバランスが断然良かったので・・ダウンライトの間隔は2枚分で決定。

そして・・綺麗な“もう仕上がっている”板材に穴を開けていきます・・・自分で開ける訳ではないのですが・・間違うと取り返しがつかないので・・緊張します。この調子で、約30箇所・・・ダウンライト用の穴を開けていきます。

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「玉島の家」-屋根下地工事

玉島の家は、屋根工事中・・・軒先の”化粧”で見える部分には綺麗な杉板を張り、天井で見えなくなる屋根下地の部分には構造用合板を張っていきます。大工さんの手により作られた・・木の組み重なった屋根組みは・・見てて、気持ちいいです。

上から見ると、こんな感じ・・”化粧”の軒先部分には杉板、見えない部分には構造用合板。屋根の仕上げはガルバリウム鋼板のタテハゼ・・屋根の形は「寄棟」の棟の部分をバルコニーのような形にした「変形の寄棟」。
リビングの天井を見上げる。

こちらも”化粧”の杉板張り「杉板本実上小 木材保護塗装」・・・先に塗装をしてから、板を張っています。木目をはっきりと見せず、うっすら白っぽく木目が見える様に・・塗ってみました・・トリムデザインでは、今までにないパターンの天井仕上げ。

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「玉島の家」-上棟

トリムデザイン上棟

先週末に無事上棟(パチパチパチ!!!!!)した「玉島の家」を高台から望むと・・・高台側の手前には、旧道沿いに昔からの家が建ち並び・・市街地側の向こうには、新しい道路沿いに新しい家がどんどんと建ち並ぶ・・・街の様子がよく見て取れる。

リビングダイニングの柱梁を見る。”玉島の家”では・・柱の上に小屋梁を載せて、その上に桁を架ける”折置組”と言われる・・・やや古式な柱梁の組み方を、現代的なものにリデザインして・・住まいの中心であるリビングダイニングのチャームポイントとして・・取り入れています。

階高を抑えた2階建て部分と階高を持たせた1階建て部分が繋がった・・やや難しい断面構成になっていたり・・・梁や天井を”化粧あらわし”としている部分が多くなっていたり・・・いろいろと細かな注意が必要でしたが・・・工務店さん大工さんのおかげで・・建て方(上棟)は無事終了。

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「玉島の家」-基礎工事

数回のコンクリート打設を重ね・・基礎がほぼ完成!!!!!。コの字型で・・南庭&テラスのスペースを、LDK等の主要な居室で囲むという・・考え方としてはシンプルな形の平面形なんですが・・・スキップフロア的な断面の構成であったり・・建物内に大きく入り込んだ土間スペースであったり・・普通よりちょっと高い1階の床高さであったり・・・基礎の形を見るだけでも、ちょっと他にはない感じが・・goodです。

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「gangukan 中庭改修」3

まるでキャラメルのような・・形と色の手洗器「Cube42」(Made in italy)、改修で新しく設けたトイレ前。スイッチプレートは「角出しアルミ型材&グレースイッチ」・・壁の300角タイルに合わせて、300角ミラー。

設計デザインの意図を汲んでいただき・・ちょっと手のこんだ作業。タイル1枚1枚にマスキングを施しての「目地押さえ」・・

外壁の左官仕上げ「”やや押さえ”ながら”引き摺る”ような」肌理と同じ調子で・・タイルとタイルの間も仕上げて頂く。幅10mmの目地、1本1本を「押さえながら引き摺るような感じで」仕上げる。改修工事はこれでほぼ終了・・猛暑が続けく中、頑張って頂いた・・職人さんに感謝感謝。

「酒津の家」- 内外装

“酒津の家”は大工工事が終わり・・内外装の”仕上工事”へと入りました。内部の壁仕上げは、主だったところは”珪藻土系の左官塗り材”。明るめのライトグレー色としました。床/天井のウォールナット系木材が木材仕上としては、やや濃い目なので・・壁は明る目に。

リビングより玄関部を見る。正方形の大きな”摺りガラス窓”を設け・・明るい玄関としました。

外壁仕上げは”左官塗り”。一部タイル張り。タイルとタイルの間となる”目地部分”を目地材とせずに・・壁仕上材としているので(壁に”タイルを張る”のではなく、”タイルが壁に塗り込められている”・・感じに見せたかったので)、タイル1枚1枚をマスキングした状態でのコテ仕事となっています。手間が掛かりますが・・よろしくお願いします、職人さん。

リビングとテラスの間の”掃き出し窓”の足下を見る。テラスは1FL-100。リビングの床/巾木はサーモタイル張り。敷居は山西黒石、敷居レールは真鍮埋込み。テラス床も室内と同シリーズのタイル張り。

キッチンよりリビングを見る、右手が玄関。リビングの向こうには・・南庭に面した広いテラス。リビングの天井は梁露し&板張り。手前に置かれているのは、これから据え置き予定の・・鋳物琺瑯製の浴槽。

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「gangukan 中庭改修」2

小改修工事と言いながらも、3ヶ月が経過。室内だった部分が屋外となった為に・・屋外に面した開口部には新たに庇を設置・・敷地内、中庭部分なのですが・・美観地区の景観に合わせた、クラシックな庇。

他の部分も、美観地区に合わせた意匠と素材・・瓦張り、なまこ目地、漆喰塗り、板戸などなど。

左右の建物に挟まれた中庭部分。屋根を取ってしまって2ヶ月、屋根があった頃の以前のイメージは、もう記憶から遠ざかってしまいました。正面の”衝立壁”が・・新設となるトイレのスペース。

“衝立壁”には、あまり主張のない控え目なタイルを選択。コテが壁に張り付いています。

「gangukan 中庭改修」1

店舗を営業しながらの工事・・2ヶ月が経過。感知器や自火報などの防災設備の工事から始まり、店舗部分の改装工事、サイン工事などなど・・左官屋さん、瓦屋さん、大工さん・・職人さんが四六時中、出たり入ったり・・

(上写真)畳縁の生産で国内シェアの35%以上を占める児島の高田織物さんが手掛ける・・畳縁と関連グッズの専門ショップ「FLAT」が新しくOPEN。

3棟の建物に囲われた谷間の様な場所に屋根が架かっていた・・もとは室内だった部分。屋根を撤去して、トイレの新設工事、中庭へのリニューアル工事、瓦屋根や板金屋根の改修工事などなど・・雨水処理が難しい。

屋根が癒着していた部分は・・もともとの姿(屋根が掛かっていなかった40年程前の状態)に戻すための工事を行なっています・・

瓦張りは・・1枚1枚、職人さんがコツコツと・・とても時間が掛かる工事です。巾木は、モルタルの擬石仕上・・既存部分(上写真の左側)に合わせるカタチなんですが・・昔の人の擬石仕上、この感じの良さに迫れるかどうか・・

「酒津の家」- ガラス

工事中の、酒津の家でエントランスまわりの建具に”倉敷ガラス“を使ってみようと・・ガラス作家である小谷栄次さんにサイズや色等をお伝えして・・幾つか制作して頂いたものが事務所に届けられました。とてもいい感じで・・扉へ嵌めこむのが楽しみですが・・建具への留め方が悩むところ。

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