
隈研吾さん設計の「高崎駐車場(2001)」を探訪・・西面より見る。縦ルーバーのデザイン・・ルーバーの素材を2種類(コンクリートとガラス)として、角度をパラパラ・・建物の向こうにはJR高崎線の線路が近接。




「道路という土木構築物に付属する・・建築と土木の二重性の間にあるような・・駐車場というビルディングタイプを・・過度に建築化するという怠慢な解を極力回避・・」とは隈さんが作品発表の際によせた言葉。

隈研吾さん設計の「高崎駐車場(2001)」を探訪・・西面より見る。縦ルーバーのデザイン・・ルーバーの素材を2種類(コンクリートとガラス)として、角度をパラパラ・・建物の向こうにはJR高崎線の線路が近接。




「道路という土木構築物に付属する・・建築と土木の二重性の間にあるような・・駐車場というビルディングタイプを・・過度に建築化するという怠慢な解を極力回避・・」とは隈さんが作品発表の際によせた言葉。

群馬県の東武線太田駅を降りると、眼の前・・1971年生まれの建築家/平田晃久さん設計の「太田市美術館・図書館 (2016) 」を探訪・・外観からして普通ではない感じ・・




駅前の風景ははやや閑散・・内部に入ると、例えが上手くないけど「活気のある都市のミニチュア」のような感じ・・・駅前から建物内へと自然に続いていった先が「立体的に凝縮された街の延長」という・・感じがgood。
平田さんの建築的キーワードで語るならば・・“生きている建築”・・アルゴリズム的な形式的一貫性を持った建築ではなく、それぞれの固有性を活かしたまま、“からまりしろ”のある、“ニッチを最大化”できるような・・“生きている建築”・・「”個”が織り成す生態系のような建築」。



普遍的な美学や価値観から離れたところ・・了解可能性がまだ見えてないような「多様で複雑でゴチャゴチャして意外な」あたりで・・新しい建築のタイポロジーを発見しようという、変わることのない意志の強さ・・これからの世代を代表する建築家のマイルストーン的作品・・に感服した、建築探訪でした。

小規模な駅前の公共施設だけれども・・駅前の賑わいを取り戻す可能性を十分に感じさせる・・楽しく、居心地の良い建築・・他の町にはない風景(経済的原理や標準化が作り出す慣用句的な風景とは違う)・・ここにしかないという建築・・がgoodでした。

隈研吾さん設計の・・「那須歴史探訪館 (2000) 」を探訪。一見したところ、単なる切妻屋根型の建物なのに・・屋根勾配、軒の出、素材感で・・素敵なコンテンポラリー感を醸し出しているのは・・さすがという感じ・・




窓側には、天井高さいっぱいまでの可動パネル・・藁(わら)で出来たパネル!!!!・・天井も「藁パネル」・・床は芦野石・・見学中は完全に貸切り状態で・・静かさが満ちる中、隈建築を堪能・・・栃木県での建築探訪は隈建築の5連続でした。

だんだんと朽ちてきた屋根も、もはや「侘び寂び」な感じで・・素敵な現代建築・・隈研吾さん設計の「馬頭町広重美術館(現・那珂川町馬頭広重美術館)(2000)」を探訪・・竣工からもう20年。防腐不燃処理がされた60✕30mmの杉材によるルーバー屋根・・もちろん屋根本体はその下なので、実際には「屋根カバー」というわけなんですが・・






隈研吾さん曰く「ルーバーがつくる粒子感は広重の浮世絵に通じると感じた・・広重の・・その方法を建築という道具を用いて追いかけていきたいと願ったのである」

隈研吾さん設計の「石の美術館 (2000) 」を探訪・・地元の芦野石(あしのいし)を使ったルーバー&ポーラスな・・外壁デザインがチャームポイント。






各地でデザインされた隈建築の・・原寸模型 (大きさも素材も本物と同じなんだから模型ではなく、1/1のモックアップですね ) が展示!!!!!!!・・・左手には「ちょっ蔵広場」のモックアップ、右手には「レイクハウス」のモックアップ・・・かなり興味深いです。

宇都宮駅から2つ「宝積寺駅」で降りる・・見たこともないアグレッシブな天井のデザイン・・構造用ラワン合板と木毛セメント板という、駅舎とは思えない即物的なマテリアルの選択もgood・・・さすがの隈研吾さん設計による、2008年の建築。

町の東西も繋いでいる・・線路上に架かる自由通路を見る。左手中央部に改札口。構造用ラワン合板による天井デザインの・・連続が気持ちいい。

通路から階段へと・・止まる事なく増殖してゆく、天井のダイアゴナルデザイン。構造用ラワン合板ユニットの隙間には、設備機器を配置。

12mm構造用ラワン合板によるデザイン・・変形した蓋のない菱形の箱を・・ひたすらに貼り付け続けるという・・ルールとしてはシンプルな考え方で、マテリアルも素朴なもの・・だけど、さすがにgoodな感じ、ですよね。

天井のダイアゴナルなデザインは・・駅を降りたところにある、同じく隈研吾さん設計の建物とも・・呼応連続していきます。

宇都宮から2駅、宝積寺駅を降りると・・このどっしりとした壁が街の顔として出迎え・・隈研吾さん設計の「ちょっ蔵広場(2006)」を探訪。この壁がこの建物のチャームポイント・・既存建物(米蔵)の外壁をこの壁に置き換えた”改修”・・”ただ石を積上げただけ”・・なんだけど、さすがの隈建築・・

ホールの西面を見る。”への字型”に切り出した大谷石を・・ただ積上げただけ。奥に見えるのが、同じく隈研吾さん設計の「宝積寺駅」。石という材料で壁面を作ると、建物の表情はどうしても固いものになってしまいますが・・大谷石という柔らかさのある石材を使用する事と・・さらに穴を開けた壁とする事で・・石張りの建物にしては、異例の柔らかさ。

ホールの北面を見る。壁の後ろはトイレなどのスペースに繋がる通路部分。西面の”への字”は均等なんだけど、北面の”への字”は徐々に”への字”の角度が・・変わっていくのが絶妙・・石は重たく閉ざしているモノのはずなのに・・”透けている石壁”という着想が・・goodですよね。

「ポーラスな大谷石”への字”壁」のデザインの要点は・・この石を支えているスチールプレート。正面からは全く見えないが・・スチールプレートを水平に通しで設置、その上に大谷石を積む、そしてまたその上にスチールプレート・・という繰り返しで、この不思議な”ポーラスな石壁”のデザインが・・成立。

こちらはホールの向かいにある「多目的展示場」。壁はホールと同じ手法で・・天井は壁のデザインモチーフが連続していく感じ・・天井部分はもちろん石ではなく、平板的な材料をグラフィカルに切り欠き加工したものでした。

雨が激しく降る中、前川國男設計の「埼玉県立博物館(1971)」を探訪・・作品集の表紙写真で撮られていたのと同じアングル。スチール手摺の三角が・・goodです。

ゲートを潜り・・誘われるように広場を抜け・・正面入口付近へ至る。壁床レンガタイルという・・落着きを感じさせるエレメントによる構成・・タイルが張られたマッシブな箱の間に・・生まれてくる空間の流れ・・

箱のような量塊と・・”一筆書き“と言われる、水平に空間が連続していく・・前川國男の特徴的なプランニング。エントランスロビーから中2階の食堂を見る・・食堂の向こうにはテラスがあり・・内外部が連続して繋がっていく・・左手にはサンクンガーデン的な大きな庭園。

前川建築のアイコニックなエレメントである”打ち込みタイル“を近くで見る。「壁は人間を守るんだという事を、語りかけてくるものでなければならない」by 前川國男。

このムニュっとしたコンクリートの殻・・2010年にできた「豊島美術館」・・とにかく凄い空間&建築・・アーティスト内藤礼との協働によるワンルームの半屋内外空間・・・素晴らしかった!!!!!!!!!!!!。
(10年程経っているのでコンクリート屋根の”フッ素樹脂塗装”がそろそろ再塗装の必要有りでしょうか・・)

建築設計はSANAAの西沢立衛さん・・・シームレス!!!!な、どこにも継ぎ目のない、40×60mの一塊のコンクリートシェル!!!!!!。(どうやって???こんな建築を作るんだ???という印象とは裏腹に、施工過程は意外と原始的で、人力勝負だったりもするので、ビックリ!!。)
残念ながら内部撮影禁止なので・・こちらを。

美術館に隣接したこちらのカフェショップは、美術館のミニチュアのような類似型の空間でおもしろい・・・訪れた日は、多くの外国人・・・瀬戸内海の小さな島という、不便な場所に在る美術館ながら・・海外の旅先として、足を伸ばしてでも訪れたい魅力がここには在るのでしょう・・建築とアートと自然が調和連続した・・ダイナミックな唯一ここにしかないという・・アートな場所。

雨降るなか・・前川國男の設計による「埼玉会館(1966)」を探訪・・浦和駅から歩いて5分程、様々な建物に囲われた繁華な都市的エリアに建っています。大小のホールや集会室事務室などからなる地下3階/地上7階・・この建築の主要なテーマはエスプラナード。(東側道路から見る)

東側道路から階段を上り、エスプラナードと言われる・・建物に囲われた遊歩道的広場に出る・・右手に集会室事務室などが入る高層棟、左手に大ホールの上部ヴォリューム。エスプラナードの床下は大ホールのホワイエ。

大ホールのエントランスから南側道路へと繋がる、もう1箇所のエスプラナードを見る(ここのエスプラナードの床下は資料室やエントランスロビー)。左手の階段を上がると、先ほどのエスプラナードへと繋がっています・・

エスプラナードの床下となる・・大ホールのホワイエを見る。建物ヴォリュームの大きな部分を地下に埋め込み・・建物の屋上にエスプラナードを創出・・囲われながらも開かれ、2方向の周辺道路からアクセスが容易な・・「都市の遊歩道広場」を街に・・生み出している建築。

前川建築の代名詞である「打ち込みタイル」。埼玉会館の打ち込みタイルは、横目地が強調される目地形状とアールの大きな役物タイルが特徴的。打ち込みタイルも建設時期や作品の違いによって・・タイルの色艶、細かなディテールなど・・様々です。

エスプラナードは、都市の遊歩道的広場・・それは単なる通り道ではなく、人々が吹き溜まる、都市の潤いとなる場所・・趣のある打込みタイルの外壁や精緻な床のデザインパターン・・意匠を凝らしたスツールや大階段が・・建築とその外部空間に、色を添えていました。